新・命を耕す 19

「生命の基礎的現象は感覚と能動的な運動であり、身体の各部にそれぞれの固有生命( Vita propria )がある。固有生命をおこすものは自然の力すなわち生気であって、生命力は物理学や機械学の範囲に属しない」

これは身心二元論の創始者とされるルネ・デカルトの系譜を引き継いで『人間機械論』を著した哲学者ラ・メトリー(1709〜1751)が興した唯物論的な思潮に真っ向から反対の立場をとった

西洋版の気血論とも言える「生気論」の創始者であり内分泌学の先駆者でもあったフランスはボルデュー(1722〜1776)の言葉である。

解剖学を基礎に徹底的に目に見える実体としての身体を追及し続けて、ついに臓器移植という人間の臓器をクルマの部品になぞらえて、それを移植したり取り替えたりする医療処置法まで開発し、

さらに分子医学のゲノム解析の進歩に伴い再生医療と称してヒトの幹細胞を利用して必要な遺伝子をウイルスをベクター(運搬)役に利用して改変し、iPS細胞を開発して将来は人工的に臓器組織を培養して無尽蔵に製造できる段階に達し、

さらに自分の髪の毛や皮膚ケラチノサイト細胞のDNAを使って自分の分身を生み出す現代版「孫悟空」の魔法のようなクローン技術の進歩も今後は加速しそうな勢いだ。

西欧医学の華々しき『人間機械論』的な流れはまったくとどまることを知らない。

しかしこのヒトをモノか部品に還元してしまう要素還元論の極致とも言える究極の唯物論的な『人間機械論』医学の発達の陰に隠れて、

実は西洋版の東洋医学論とも呼べる「生気論」学派が存在したことを知るものはほとんどいない。





古代ギリシャでは生命エネルギーはプネウマと呼ばれ、この宇宙はエーテルという霊妙なエネルギーに満たされていると考えられていた。

その後は少数の宗教家や治療師による霊的な療法として正統科学から非難と中傷を浴びながらも、脈々と歴史の陰で西洋においても生体エネルギーの研究は続けられてきたのだ。

18世紀後半のフランスの医師アントン・メスメルの発見した宇宙と人体は一種の磁気的なエネルギーに満たされており、病気や症状はこの磁気的なエネルギーの変動により発症するから、これを微弱な変動磁場を発するヒトの手の平を使って「手当て」をすることで治療できる、と

した『動物磁気説』(メスメリズム)も一時は隆盛を極めたが、その後は徹底的な批判を浴びて歴史の闇に埋没した。

メスメル亡き後にも幾人かの生体エネルギー研究者がいたが、これも公的に認められることはなく、20世紀前半になって登場したオーストリアの高名な精神分析医のウィリアム・ライヒ博士が発見した宇宙全体に浸透するオルゴンエネルギーについても、

日の眼を観ることなく不当な言いがかりをつけられたうえにライヒは狂人の如き扱いをうけ、監獄で獄死という非業の最期を遂げる。

ライヒ後に生体エネルギー研究において目覚ましい成果を挙げたのはイエール大学の神経生理学教授であったハロルド・サクストン・バー博士だ。

この天の川銀河系がビルケランド電流の繭に包まれているように宇宙のすべてが電磁場に包まれており、地球に生きるすべての生き物はこの宇宙の電磁場の動きのコントロール下にあり、

宇宙にくまなく浸透している電磁場の変動は地球の生命体の生理現象にも逐一影響を与え、生体の持つエネルギー環境が宇宙の電磁気環境の変動に同期するというまぎれもない事実をバー博士は40年間にも渡る長い地道な研究で立証した。

バー博士はこれらの知見をまとめて、静的な電気ではなく動的な電気という意味で変動する電気的なエネルギーと共に生命も宇宙も運動しているとしたエレクトロ・ダイナミック・フィールド仮説『動電場仮説』を提示した。

バー博士の研究で特筆すべき発見は女性の排卵期に、その女性の生体電位の環境が急変し電気的なスパークが特異的に排卵時に生じることを発見したことは非常に興味深い。

また生体には固有の電位環境があり、生体の中心部のヒトで言えば脊柱正中線上の体幹付近(インド医学のチャクラ・ライン)は、身体周囲の外辺部とは異なる電位に帯電していることの発見などもバー博士の研究の大きな成果と言えるだろう。





中国医学やインド医学は一貫してこのような目に見えない生体エネルギーを視座に入れてその医学観を構築してきた。

目に見える分子医学の発展は「悟空の毛吹き」のようにマジカルに発展しているが、実は目に見えない生体エネルギー医学もまた地下水脈の清流の如くにとぎれることなく営々と歴史の陰で発展し続けているのだ。






さあ、今日はどんなプネウマや生体磁気やオルゴンエネルギーや動電場の「気の龍」とご対面するだろうか?

気龍とダンスに興じた時に私はエーテルと一体になる。




ドラゴンズ・ゲート「光伯堂」は、今朝も8時から銅鑼の音が鳴り響きます。

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2015.05.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

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