新・命を耕す 5

音と気についての序論 ←ここをクリック!





昨日はこのゴールデンウィークを使って他県からわざわざ我が治療院「鍼灸指圧 光伯堂」に来院してくださったブログ読者さんと親交を深めました。

この九星気学では私と同じ四緑木星の星を持つOさんは音楽関係のお仕事をされているとのことで、それゆえ治療中の話題は「音がもたらすヒト身心への癒しの作用」というネタをメインに話しが進行いたしました。

その際に古代中国においては、音を操る者に最高の権力が与えられていた、と私がネタを振りましたら、Oさんはたいへんに興味を示されました。

それで、この「音を操る者うんぬん」の箇所について少し詳細をここに記しておきます。

出典は鍼灸師、鍼灸ジャーナリストとして活躍されている松田博公氏の「日本鍼灸へのまなざし」(ヒューマンワールド刊)という本にございます。

この本の『琴や笛がなぜ最強の武器なのか』という一章における関連箇所には

「中国文化の気は、風や息のイメージを基に、目に見えないが強力な作用を持つ存在として概念化されたことはご存じだと思います。けれど、それだけではなかったのです。島根大学教授・竹田健二さんによる『国語』『春秋左氏伝』などの研究によれば、古代中国の周王朝では、音楽も、気の思想の形成に役割を果たし、盲目の宮廷音楽家、瞽官(ごかん)が、気を操作する専門家として権力を握っていたそうです。リズムとメロディに乗った目に見えない音の波動は、人の心を感動させ、上天の神を喜ばせ、天地人の秩序を保つことができると考えられたのです。音楽は、人の心身を振動させ、快感をもたらし、奏でられるとそのまま中空に消えていく形を持たない力として、気の概念をいっそう進化させたのです」

とあります。

なかなかに、味わい深い見解です。

音(おと)ということで言えば、実は私の姉は声楽家をしております。そのせいで、これまでは、姉のコンサートを通じてピアニストの方に私の気功指圧治療をさせてもらった経験もございます。

この女性のピアニストの方はたいへんに勘が鋭く気の動きに敏感で、目が覚めている状態でみずからの気がわたしの気功指圧によって動くのを感じる者は非常に希(まれ)なのですが、彼女はとても自然に

「わーっ、スゴイ!肩の筋肉がボヨン、ボコンと波打ってる!なにこれー!」

と言いはなったのですから、その時はとてもビックリしました。

しかし考えてみればこの松田博公氏の見解の通り、ピアニストの彼女も、声楽家の姉も「音という気を操作する専門家」なのですから、気を即座に感じる身体能力を持っているのは当たり前と言えます。

気という漢字のもっとも原初的なカタチは「炁」という文字であり、上部は「無」という漢字の草書体であり、下部の点々は「れっか」という部首でこれは

「水を火にかけてグラグラと沸き立ち、水蒸気の状態になったこと」を意味するといいます。

これで、ここまでの本稿の論説の流れである「音こそが最も強力な気である」との説にならって、もしもこの「炁」という文字を解読するならば

「ヒトが音楽を奏でて発したその音の粒子と波動は身体宇宙を貫通しつつヒトの身心を癒し、大宇宙の虚空へと無限に同化して拡散していく」とでもなりましょう。

筑波大学でも教鞭を執っていた作曲家の山城祥二こと脳科学者の大橋力氏が命名した「ハイパーソニック・エフェクト」の研究によれば、

虫の音色や、熱帯雨林の環境音、日本の琵琶や尺八、西欧のチェンバロ、バリ島のガムラン音楽などに含まれる髙周波の音「ハイパーソニック・サウンド」は、

ヒトの中脳や視床、視床下部といった「基幹脳」に影響を与えてこれを活性化し、この「基幹脳」が活性化することで、

ヒトの自律神経系や内分泌系や免疫系が刺激されて、癌やウイルスに打ち勝つような免疫力が備わると分析されています。

また資生堂ライフサイエンス研究所の皮膚科学者の傳田光洋博士によれば、この高周波の「ハイパーソニック・サウンド」は

耳を塞いで聴いても聞いている者のアドレナリンレベルを変化させて恍惚としたトランス状態に導く作用があることから、

この「ハイパーソニック・サウンド」の受容機構は耳だけでなく「皮膚の表皮にある」との見解を示しております。

つまりツボや経絡が音を聞いている?

東京電機大学の町好雄教授は気功師が「手の平のツボに大量の血液を集めて手をスピーカーにして、脈を利用して1ヘルツの音を出している」ことを発見している。

エッ? それじゃあ、ツボや経絡は音を聞いていながら、音を出してもいる?

であるのなら、わたしたち鍼灸指圧師はこの手の平の脈動を音という気に変えて、その音の気を患者のツボに聴かせて治療する気功音楽家と言い換えることができるかもしれません。

俺って気功指圧師であると同時にミュージシャンなのかい?(笑)

冒頭の記事は本年の最初に書いた「音と気にまつわる」記事です。

この記事の中でわたしは、ヒトという存在を成り立たせている「場」の物理的な要素として、電場と磁場と音場の3つを挙げています。

我が偉大なるマスター、イエール大学・神経生理学教授ハロルド・サクストン・バー博士によれば、地球に住む生きとし生けるすべての生き物たちは、宇宙と電気的につながっていると40年の地道な検証から結論し、

かのエレクトロ・ダイナミック・フィールド仮説「動電場理論」を打ち立てております。

ヒトは見えざる電磁場を通して宇宙と交信し、見えざる音を通して身心を養い、また宇宙と通じる、そんな存在なのかもしれません。

古代中国において「気を操作する専門家として権力を握っていた盲目の宮廷音楽家、瞽官(ごかん)」は、もしかすると日本の江戸期の盲目の鍼医たちに輪廻転生して、

我が国の鍼灸指圧道の発展に貢献してくれたなどという、少しスピリチュアルな妄想もこの際ならお許し願えそうです。

気の正体の一端が血脈の搏動が発する音の粒子であるのなら、生きている者はみな何らかの音を発しているのです。

ヒトはみな気の音楽家。

そしてこのヒトが奏でる気の音楽は、心というタクト、指揮棒によって七つの情に導かれて、七色のシンフォニーを奏でる。

さらにエビケンさんは、気である音楽にのって気である意念を駆使して身体を自由自在に操って観客を喜ばせ、観る者の身心という気の場を活性化させてしまう。

ヒトという「場」は思っている以上に多様で多重で多層なフォースに満ちた世界です。

いやはや、なんだかまた、記事が難しくなってきたとのお叱りのお声が聞こえてきそうに

本記事は濃度の高いコンテンツになりました。

今日はわたしも束の間の休日です。

うまいもんでも頂いて、心地イイ音の気を浴びて、ボンヤリのんびり過ごします(笑)

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2015.05.04 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

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2015/05/05 (火) 07:51:24 | | # [ 編集 ]

ノコギリ演奏!

サブタンさん、たいへんに貴重な情報を頂きまして、ありがとうございます。

聾唖者の方々がノコギリ演奏で感動し、涙を流されたとのことですが、

つまりは聴覚障害のある方でも、ノコギリ演奏による音波が皮膚の音波受容機構を介して、

感覚されて、それが全身の皮膚や基幹脳や太陽神経叢の情動の拠点を刺激して、

感動を引き起こしたと言えるのですね。

いったいどんな音の感覚を聾唖の方々が捉えたのか、そのへんは興味深いですね。

大型の風力発電機が発する超低周波の音波は周辺住民の身心に多大なる健康被害をもたらす、ことが分かっています。

音にも善なる面と悪の面がありそうです。

ショッピングモールやCDショップなどでかかっている速いテンポのガチャガチャした日本の芸能界音楽など、

聴いているとこちらの気が狂いそうになりますからね(笑)

意外に皮膚が音を聞くという分野の研究はまだそれほど進んでいないかもしれません。

音という気を含めて、これから、また色々と探っていきますので、どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。

2015/05/07 (木) 05:24:30 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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