命を耕す 26

「生物に生じる現象のほとんどは通常の物理的・化学的な力によって説明することができると信じている人たちがいる。

生物学者は、生物学が進歩さえすれば未知の現象も説明できるようになると主張する。もっぱら化学的なプロセスだけに目を向けている化学者は、化学が進歩さえすれば未知の自然現象も説明できるようになると信じている。物理学者は素粒子の世界でのさらなる発見を期待している。

その人たちにとっての「生命」とは、分子構造という興味のつきない遊技場である。

しかし、いのちは機械論や要素還元主義の限界をこえている。

従来の生物学・化学・物理学のことばでは、いのちを説明しきることはできない。

ある決定的な要因に気づいていないからだ。

それは生命場という、宇宙の創造的な力のことである。

人体にくまなく浸透し、それを包みこんでいる生命場は電磁気エネルギーでできている。そして、そのエネルギーが体内にあるとき、わたしはそれを「生命力」と呼ぶ。

著明な精神分析学者、ウィルヘルム・ライヒは、その生命力の感じを「ジンジンするような感覚」と表現したことがある。

健康で生命力にあふれている人にさわるとき、わたしの手も「ジンジン」するように感じる。

生命力の流れの多くはこころによって調節されている。

こころがからだをコントロールし、感情的な反応がからだを締めつけたり、ブロックしているのだ。

東洋では何千年も前から、似たような生命エネルギーの概念が認められてきた。中国人はそれを「気・チ」と呼び、日本人は「気」と、インド人は「プラーナ」と呼んできた。残念ながら、アメリカにはそれを呼ぶことばがないのである。・・


流行する治療法はまず消えていくのがふつうだ。そのほとんどは暗示効果でしかなく、はっきりいえば、健康に対する関心を利用した、だれかのカネもうけの手段である。

フィットネスの新説には惑わされないことだ。自分が楽しんでやれるかどうか、いちばん大切な基準はそこにある。」

引用 ロバート・C・フルフォード&ジーン・ストーン著 上野圭一訳「いのちの輝き」翔泳社









こちらフルフォード博士の著書は、いのちの真理を求める者には、必須の情報が満載された内容となっておりますので、好事家の皆さんは是非、手にとってお読み頂ければ、裨益するするところ大なるものがあると確信しております。

さて、昨日、治療院を訪れた常連さんとこんな会話をしました。

「このあいだ1時間半のコースをやってもらったら、もう絶好調に体の調子が良くなって、やらなければならない仕事が、はかどる、はかどる!嘘みたいにスパスパと能率が上がって、ほ〜んと、助かっちゃった!で、今日は少し今、時間が取れたんで、30分だけでもやってもらおうと思って寄ったの」

「ほんとぉ、体調良くなって、良かったですねぇ!今日は肩とか肩甲骨の辺りを中心にということですが、ほほう、肩甲骨のこのへんが・・」

「あ〜、そこ、気持ちいい!なんでやって欲しいところにうまく手がいくの?」

「うん、そりゃあ、なにも言われなくても、自然に患者さんのやってほしいツボに手が届くようにならないとプロとは言えませんからね」

「ほ〜んと、その通り。でも、このあいだ話したけど、こういう本式の指圧を、やってもらえるってもう貴重になってきてるんだよねぇ?」

「そうですねぇ。たぶん、こういう本式の指圧はうちらの代で消滅していく感じですね。ほら、あのインチキ代替医療のあのシロウト按摩がね、東洋医学のスタンダードと錯覚するようなご時世になってきたから、もうある意味、本式の指圧は終焉のフェイズに突入してるって感じっすね」

「こういう治療こそが本当の意味での国民健康保険でしょ?なんで国はこういうのを保険が効くようにしないのか。そうか、そうか!本当はこういう東洋医学の良さを知ってて、もしも保険医療に参入させたら、薬なんかが売れなくなるって知ってるから、そうだよね、絶対に東洋医学を保健医療の中に組み込むわけないよね」

「ふふふ、Sさんは個人経営の会社を経営しているだけあって、いつも勘が鋭いとうか、実に返しがイイっすねぇ。まったく、その通りで、頭痛薬ひとつに的を絞っても、もしも鍼灸指圧が鎮痛領域の医療の中に入りこめば、このへんは鍼灸指圧の独壇場だからね。つまり東洋医学は売薬ビジネスにとっては最大の脅威となるわけで、日本をマーケットにしている世界の製薬企業もロビー活動を関係省庁に、これでもかと怒濤の攻勢をかけているとかなんとか、そのへんの真偽は不明ってことで(笑)」

「ははは、そうそう、ロビー活動ね。だからさぁ、アタシっちは、その裏をかいてね、こうして身銭切ってさ、ひそかにここに通えばイイわけよ。ただ実費がかかるから、誰にも勧められるもんでもないし」

「そこが一番の障壁ですよ。たとえイイものでも、一定の実費負担はかかるから、おいそれと、回数をかけて通いなさい、とも言いづらい。これは本来的には未病治の観点からしたら、本当は何度も通いなさいと、言うべきなのは百も承知だけど、こんな経済状況ではね、それも、そうそう言えないし」

「だから、しょうがないよ。みんな、それなりの器で、自分に合ったやり方を見つけるしかない。でも、アタシはこういう治療の価値をこの体でジカに感じて分かってるから、これからもここに通うけどね」

「いや、ほんとありがたいです。体感知は脳科学よりも強し!」

「だって、アンタ、何千年も続いているこういう治療が体に悪いわけないじゃん!イイに決まってる!もしも体に悪けりゃあ、とっくに廃(すた)れてるよ。それが3千年だか2千年だか知らないけど、今までずっと続いていて、いまだにこうして気持ちイイんだから」

「いや、以前にね、北里大学の東洋医学研究所の東洋医学史の先生が、話してくれたんだけど、紀元前の鍼灸指圧のスタイルってのが、まず按摩指圧をして体全体を揉みほぐして、それが診断と治療を兼ねていて、それで冷えているツボを見つけたらそこには灸をして、凝りの強いツボを発見したらそこには鍼をしたんだって」

「まさに、ここの治療じゃん!」

「そう、嬉しくて、講義の後に先生が帰るところをつかまえて、『先生、あの、自分も紀元前の治療をやってます!』って言ったら、その先生も『あっ、僕も紀元前の治療、大好きです!』って、話しに花が咲いてね、その先生とモロに意気投合しちゃったっけ!」

「らしいじゃん!」






私の鍼灸指圧のスタイルは、決してトレンドとは言えない流行もしていない古くさい紀元前の鍼灸指圧スタイルだけど、これこそがまさにこの手で26年間かけて「ジンジン」する指先の感覚を頼りに獲得した、気功を目的とした鍼灸指圧なのだ。

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2015.04.22 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

コメント

2回目の投稿になります。(初心者です)

2回目の投稿になります。

このサイトを見つけて以来、
ここ10日ほど毎日次ぎ次と読ませて頂いています。
いろいろとインスパイアされる記事がたくさんあり、完全にはまってしまいました!

本物の指圧は滅びる傾向にあるとのこと、
これは由々しきことと感じました。
むしろ私自身が弟子入りして
後継者になってしまいたいほど、なのですが、
さすがにkouhakudouさんより少ししか年下でない私では何の意味もないので、
いつか私の娘の一人が大きくなったら、
弟子入りして、次世代に伝えてくれたらなぁ、
なんて夢想しておりました。

また、お邪魔させていただくと思います。
宜しくお願いいたします。

2015/05/27 (水) 23:43:30 | URL | akechi #- [ 編集 ]

わお!

akechiさんの娘さんが伯龍式指圧をマスターするために私に弟子入りする日が

本当に来たら、日本指圧の滅亡は回避できるかもしれませんね。

これはスゴイ展開!

明治維新で滅ぼされた2万3千人の漢方医、鍼医たちが今、いっせいに草場の蔭で涙を流して喜んでおいででしょう。

あっ、このブログははまるヒトにはドンピシャではまるみたいです、フフフ。

akechiさん、どうぞ、またいつでも質問でも感想でも夢想でも何でもコメントください。

2015/05/28 (木) 05:41:03 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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