命を耕す 25

「人間には七情というものが存在するとされています。

東洋医学の古典『黄帝内経』では、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚。

仏教では、喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲、の七つですね。

これに快や恨みを加えて考えてみると、人間の感情や心理が、筋肉の状態をみごとに左右していることが分かります。

喜とか快は、筋肉が緩むように働きます。その他のものは、すべて筋肉を縮ませます。

よく身が縮むとか手に汗を握るとか、息を殺す、奥歯を噛みしめるといった表現がありますが、あれは筋肉が縮む様子を言ったものです。

仏教ではもっと厳密で、喜だけが良気とされ、他のものは邪気とされています。

快という感情は、やりすぎることが付随するので、仏教では邪気とされています。

つまり筋肉を緩めるものが良気であり、筋肉を縮ませるものが邪気というわけです。

たとえば怒りですが、そのときに筋肉の状態を見ると、ちょうど猫が喧嘩をするように全身が逆立って骨格筋の全体が縮んでいます。

不安をもっているときは、顔から首、そして恥骨にかけて凝り、それが手足の先まで及びます。

恨みだと、後頭部から首筋、肩甲骨の内側にかけての肩が凝ります。

こういった縮み、凝りの状態が続けば、慢性筋肉疲労の状態になるわけですから、

自律神経やリンパ液、血液の流れが異常になり、病気につながっていくのです」

『慢性筋肉疲労を最新の触手療法でとりさる』
 
医学博士、全生医療道場主宰・福増廣幸  取材構成フリーライター 小原田泰久

(なにげなく暮らしているだけで、筋肉に少しづつ疲労がたまり、それがまわりまわって病気を引き起こす。第一線の心臓外科医がメスを手放し、自ら編み出した筋肉ネットワーク説を手がかりに、手と気だけで難病に立ち向かう)

引用「別冊宝島220『気で治る本』日本の気の医療、最前線!」宝島社








「身心一如」の何たるか?のすべてがこの冒頭の短い故・福増廣幸氏の言葉の中に余すことなく表現されています。

高度で難しいことをより難しく表現して箔を付けたがる専門家が多い中で、

これだけ高度なことをわかりやすく表現できる福増氏はやはり現場を知る第一級の治療師ゆえであったからと推察します。

西洋医学、東洋医学、仏教のすべてに精通して、最後に到達したのが人肌にじかに触れてヒトを癒すという気の医療、『凝り』との対峙という医療であった。

まことに、真理はとっくに誰にも等しく開かれていたといえましょう。

汝の身の『凝り』に聞くことで、汝の身心をコントロールしていく。

他でもない命の何たるか?を教えてくれるのは、自分の命なのです。

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2015.04.21 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

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