命を耕す 23

「『清朝にはかつて多くの病人がいました。彼らはたくさんの薬物を飲んだり、また各種の鍛錬をおこなったりしましたが、なかなか病気は治りませんでした。

そんなとき、年齢のさだかでないひとりの老人が現れました。この老人は、声が鐘のように大きく、七尺の身体はがっしりとして、押しても微動だにしません。百数歳であろうというもっぱらの噂でした。

もの好きの人がこの老人にどれくらいの力があるかと思い、ためしに綱引きをおこなったとき、十人の人が縄の一端を力いっぱい曳いたが、老人は少しも動かされないどころか、かえって自分の面前まで十人を引っぱりこみ総くずれとさせました。

この老人は力が大きいだけでなく、一時間に四十余里(約10キロメートル)を往復できるので、人は〈 地仙 〉 と彼を呼びました。

彼は〈 延年九転法 〉という、ひとり按摩を練習していましたが、病気になり易い人が老人にこの功法を学んだ後には、薬を用いなくてすぐに病気が治りました。

これ以来、老人は別の病人にもこの方法を伝え、その人も同様に顕著な効果をおさめることができました』

これは民間の伝説ですが、当時の人々が按摩術を重視していたことが分かります。医家は多く、ひとり按摩を、経絡と経穴の理論に結びつけます。

中医は『腎を先天の本』として、ひとり按摩の際には、ツボの腎兪(じんゆ)、命門(めいもん)を擦するのをよく採用しますが、これをもって先天を養護する方法としています。

古代の医家はみな祛病延年(病を取り去り、長生きする)を宗旨としていますが、ひとり按摩の方法にもいろいろな流派が出現し、またそのためにひとり按摩法自体も充実して、多くの理論と経験が蓄積され、わたしたちの今日の養生防病に豊富な経験を提供しています。

・・ひとり按摩はこれからの『自我療法』や『自身修整』の方面で、人類の健康のためにきわめて大きな役割を発揮することと信じています。」

引用 永谷義文、孫維良 共著『中国式 ひとり按摩 その理論と実技』エンタプライズ刊







まるで最近になって、我が治療院の常連さんになった84歳の市井のプチ仙人のKさんのような、本当の意味での仙人というか、フォースの使い手が中国には実際にいるんです。

そんな逸話がたっぷりとエピソードとして綴られた秀逸の気功学習書が、先にコメント欄で推薦図書として挙げた

中健次郎「病気が治る『気功入門』DVDブック」マキノ出版、という本です。

まさにこの〈 地仙 〉やプチ仙人のKさんに負けず劣らないかつて現存し、今も生きている中さんが遭遇した幾人もの仙人の実話には、まったくもって現代科学に洗脳されきった現代人の度肝を抜くこと必至です。

でもね、気功の最終目的地は仙人になることではない。

あくまで自分の意識で自分の身心をコントロールできること、が気功を含む中医学、鍼灸指圧術の目標地点です。

身体の、どこもかしこも、自分で気持ちいいという感触を頼りに、押し、揉み、さする。

これが自己指圧、ひとり按摩、セルフマッサージであり、まさにこれこそが行気導引(こうきどういん)という最も原初的な気功形態なのです。

行気(こうき)とは、呼吸法によって気を体内外に巡らすことを言い、

導引(どういん)とは、気を宇宙からこの身心に導き引き入れることを言います。

ゆっくりと腹式呼吸を心がけながら、ひとり指圧、ひとり按摩、ひとりマッサージを丁寧に自分の身体に自分で施すとき、

あなたはその瞬間に豊かな身体との対話を通して大宇宙のフォースと一体となり、天人合一(てんじんごういつ)の仙境へと到達するでしょう。

はらね、そぐそこに「気の王国」へのチケットはプレミア付きで、散らばっているんですよ、フフフ(笑)

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2015.04.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

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