命を耕す 10

「祈る姿が美しかった?違うんですよ。別に俺は試合前に神に対して祈ってるわけじゃあないんです。クリスチャンでもないですから。祈るのは前日までですね。『世界で一番強いレスラーにしてください』と願うことはありますけど。リングに上がる寸前は、集中力というか、『気』をね、両手に集めることにしているんです。頭の毛の先から爪先まで、自分の気合いを一瞬にして両手に集めるんですよ。そうすることによって、身体全体が動き出すんです。つまり自分の気を両手に集中させる過程で、身体全体の細胞に『これから試合だぞ、起きろ起きろ。起きないと逆に相手にやられてしまうぞ』と信号を送っているんです。・・後は試合会場に入って気を少しだけ集中していると、汚い話しなんですけど、クソがね、全部出るんです。午前中の11時頃に食べた飯が午後4時頃になると、自然に全部出ちゃうんですよ。だからリングに上がる寸前は胃の中も腸の中も空っぽです。完璧に闘う身体になっていますよね。・・起きろ起きろと、両手に気を集中させて信号を送ると、起きた起きたと、身体全体の細胞が返事をしてくれるんですよ」レスラー・船木誠勝


さて、みなさん、「伯龍気功指圧会 初代会長 指圧道 マスター・ハリー・コウハク」の言いつけ通りに、指先に意識、意念、心を乗せる修練を試してみましたかね?

極限の世界に生きるアスリートや格闘家は誰に教わったわけでもなく、自分の身心をコントロールするスベを本能的に身につけるようです。

この冒頭の船木誠勝氏の言葉など、どうしてどうして実に素晴らしいじゃないですか?

合掌という所作は古来よりあらゆる宗教の行儀として、今に伝わる仕草ですが、恐らくは船木氏の思いと同じく、古来よりヒトは手と手を合わせることにより、身心が統一されることを実感してきたと推察されます。

私の言いつけ通りに合掌行をしてみると、意外にも血脈の搏動を感じるのが難しかったと感じたはずです。普通は脈を取る場合は手首の内側の親指の下の橈骨動脈の搏動部で取りますから、

血流の搏動を知りたければ、ここを指先で触知すれば血管の搏動は充分に感じることができますので、血脈の搏動の感じを知りたければ、こちらで試してください。

指先の血流が良い時に、私が言ったように合掌して各指先間を間隔を空けて、指の腹同士をくっつけて、指先に意識を集中すれば、たやすく搏動を感じるはずです。

しかし、搏動を感じることはできなかったが、何か指先がチクチク、チリチリと電気的な感覚を覚えたり、あるいは、合掌したまま指先に意識を集中していたら、身体の他の部位のどこかがピクピクと動くのを感じたり、

またお腹がゴロゴロと鳴り出したりして便意を催したり、といった変化を感じたかもしれません。

指先のツボはすべて五臓六腑の腸管蠕動運動とインタラクティブに同期連動しますから、指先に意識つまり気を集めると、内臓が活性化するのです。

指圧師で便秘症の持病を持つ者は恐らくは皆無でしょう。

私もいっさい便秘とは無縁で、どちらかと言えば極めて多便タイプです。

なぜかと言えば、指圧をナリワイとしておりますから、四六時中、気を指先に集中させています。

特に肺と大腸のガスと便の排泄器官の臓器と密接に連動するのが手の親指、拇指で、この拇指での指圧術を多用しますから、

おのずと肺や大腸が刺激されて、常に呼吸運動と腸管蠕動運動が促進されます。

どうですか?

「誰も絶対に真似できないその道のプロが実践する奇跡のツボ療法」の凄味の片鱗が垣間見えて、そこのアナタ、今、ゾクゾクと鳥肌が立ってきたでしょ?(笑)

では、アレを進めてまいりましょう、ゴクリ!



『極意 其の弐 指圧は力で押さず、心で押して、そこで待て』



はい、今回の極意はこれです!

普通の指圧本やツボ本では、「ツボを押して3秒ほどしたら、ゆっくりと押すのを止めて戻す」なんてアドバイスされますが、こういう指圧はハッキリ言って、まったく臨床的な価値はほとんどありません。

こんな指圧のやり方では、リラクやセータイやリンパやリフレやアロマなどの無資格代替医療モドキビジネスとまったく差がありません。

気を動かしていく指圧である気功指圧、指圧気功の目的とは、凝りという気のカタマリを動かしていくことが、最大の目的となるのですから、

この気を動かす、というポイントに照準が合っていなければ、指圧本のアドバイスとしては失格です。

マンネリズムの極致とも言えるこれまでの一般向けの指圧法の指導では、どれだけ経験を積んでも、そんな手技では無資格者やシロウトと差がありません。

つまり充分に気を乗せた指先で、気のカタマリである凝りの中心部へと指圧していき、そこで沈めた指先を留めること。

この「沈(しず)めた先で指を留(とど)める」、シアツ(指圧)がシマツ(指待つ)に質的変化をするここのキモ!

これが極意2のコアです。

さて、ではどれくらい待てばイイのか?

それは凝りに聞くのが一番よろしい。

凝りこそが命の何たるかを教えてくれる先生、気の何たるかを教えてくれる師匠ですから、直接、押しながら、凝りマスターにいつ押すのを止めたらいいのか?

を聞いて下さい。

では、会員の皆さん、次回まで、みっちりと修練を積んでおくように(笑)

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2015.04.10 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

コメント

このシリーズ、今までで一番好きです。
合掌はよくやっていて、自分の手のひら同士で暖かみを感じて、それを広げるってのをやっていてこのシリーズ。

なんか運命感じました。笑

今日の記事もまさにその通りで身体が一つにまとまるんですよね。

それが治療に活かされるとは驚きです。

これからも楽しみにしています。

2015/04/10 (金) 20:06:43 | URL | 三十路 #- [ 編集 ]

ベストキッド

のオリジナル版を、高校1年の時に映画館で観ました。

主演がラルフ・マッチオという可愛い顔した青年で、

この青年に空手を指南する師匠となったのが日系俳優のノリユキ・パット・モリタ。

そんで、敵役との試合の前の相手と闘ったマッチオ君が足を捻挫かなんかして、

次ぎの試合に出られない、悔しい、出ても、負けちゃう、と嘆いていると

おもむろにノリユキ師匠がやってきて、手の平を合わせて合掌の形にして、

火を起こすみたいに両手をこすりはじめて、キョトンとしているマッチオ君の

痛む患部に、やおらその合掌火起こしの手をエイッと当てたんです。

マッチオ君は、熱いみたいな、エエー、何やってるの、師匠?

みたいな困惑したリアクションをするんだけど、これが実は気功治療だったと

今、思い返すわけです。

で、試合の方はお約束で、一本足打法ならぬ、片足立ちして、羽根を広げるみたに両手を広げるコケオドシな蔓の舞みたいな型を見せて、

観客と相手を、なんじゃこりゃー?オー!と動揺させて、結局、勝つんだけど、片足で立つんだったら、さっきの気功治療は要らねぇじゃん、なんだよ、それ、って突っ込み入れたい(笑)

ジャッキーチェン版の最近のベストキッドは、まだ観てない。

気功ブームも去って、今、気を語る者はほとんどいないか、いるのか、そのへん定かではないけど、

あの気功ブームが何をもたらしたのか?という検証も必要ですわ。

結局、メディアに消費されると、本質は伝わることがなく、イメージだけが浪費されて、

最終的にそのモノのもつ良さが、すべて摩滅するという事を痛感しております。

気功指圧の、気の、命の本質を語る本シリーズ、私も気合いがのってきました。

実はこういう世界観を描くことこそが、私の使命かと。

三十路さん、いつも温かいお言葉を賜りまして、ありがとうございます。

2015/04/11 (土) 04:41:39 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

蔓の舞

じゃなくて、鶴の舞ね(笑)

あっ、でも、蔓と言えばアラベスクな唐草模様と来て、

これは、素粒子からゲノムから銀河系まで森羅万象のすべてのキネティクス(動力学)をコントロールする動きで、

凝りが動いて、気が脈動する時も、気はトルネードの渦巻きを描いているからね。

ということで、蔓の舞でも、鶴の舞でも、どちらでも可(笑)

2015/04/11 (土) 04:47:28 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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