命を耕す 6

「このあいだ、いつものように熱が出た後に、足が痛くて、だるくて、どうしようもなくて救急に駆け込んで、鎮痛剤の注射をして、ようやくしのいだんだけど、その後、なんだか疲れちゃって、体調が元に戻らない。病院じゃあ、リウマチというか、膠原病の疑いがある、と診断されたんだけど、血液検査では確かにそういう徴候のデータが取れたけど、あくまでまだ膠原病の疑いがある、というだけで、確定は出来ないらしくて・」

「ようは血液検査で炎症反応の数値は出てるけど、ヨウ連菌が検出されてもいないし、そもそも、膠原病やリウマチの確たる原因はまだハッキリとは分かっていないとかって、病院には言われるんでしょ?」

「そういうこと」

「その居ても立ってもいられない程の、うめき声をあげちゃうような猛烈な足の痛み、だるさの前には、なにか前兆というか前駆症状みたいなものはあるんですか?」

「それがね、やっぱり肩こりと背中の鈍痛感みたいなのを感じた後に、いつも熱が出てきて、その後に足の症状が続いて出てくる・」

「たしかに、今、こうしてさわってみると、肩と特にこの背中のここの凝りが強いから、このへんが全体のエネルギーの流れをブロックしてる感じですね。とにかく、いつも通り、全身を指圧していきますね・・・

( Tさんはいつも2時間コースで、だいたい指圧をはじめて早ければ30分くらいで、睡眠状態に入って、そこから気が激しく動き出すんだけど、今日の Tさんの身体は、いつもと違って、寝てしまうまでにかなり時間がかかるなぁ。

もう40分はいつものようにハリー式の指圧気功の要領で指圧してるんだけど、まだほとんど気も動いてこない。

こりゃあ、今日はヤッコさんの機嫌が悪いか?なんかいつもより深いところに潜って沈んじゃってるみたいだな。お〜い、気の龍神さんよぉ、ボチボチ動き出してくれんか?

おっと、あんまりこちらから強い気を放射しない方がいいな。治そうとか、気を動かそうとする気持ち、意念が強すぎると、かえって術者と患者の「気場」の重なったこのフォースフィールドの流動性を阻害してしまう。

あくまで意念は淡く、淡く、のウーイースー(無意志)の心境で、指先に意念を淡く乗せて、浅からず、深からず、強からず、弱からずの持続圧で、真ん中あたりの深さで、ゆっくりと当たりを待つしかないな。・・・

おっ、ヤッコさんが、ようやく、お出ましだ!ありがてぇ!これこれ!このまるで竜体のような気の、フォースの、動きさえ戻れば、 Tさんの身体も元通りになる!

あとは龍神さまの動きに身を任せて、その動きをサポートするように、指圧していけばいい。そうフォースに導かれるままにね。

あぁ、ほんと、ありがてぇ!合掌したいが、指圧中だから、それはできんな(笑)

中医学の古典に『人の頼るところ、ただこの気のみ、気聚まって生まれ、気散じて死す』

とあるが、今この瞬間に、まさに『気聚まって』、気流れて、気拡散して、 Tさんの命は養われている!)

はい、それじゃあ、上向きになって、最後の仕上げに、足の方と手の方と、指圧しますね、・・

では、起きてください」

「あ〜ぁ、ふぅ〜、楽になった!ほんと、今日は楽になったよ!」

「ここの首のあたりは全然、凝ってないから、やっぱり肩、背中、腰の凝りが体調不良に関係していそうですね、(もう少し、治療の頻度を上げて、回数を重ねて治療できれば、もっと気の巡りがイイ身体になって、発熱症状や足の症状も出ないんだろうけど、2時間コースだと、8000円の実費を毎回、払うことになるから、おいそれと、回数上げて来なさい、とも言えないしね)、それじゃあ、また、凝りすぎちゃう前に、来院してください」

「あ〜、ありがとう!」




常連さんの身体には、それぞれその身体に特有の気の流れのパターンがあるんだけど、この Tさんの気の動きも、実にダイナミックによく動くタイプです。

でも、昨日は気が動き出すまでに、時間がいつもよりかかりました。

そのへんが、ようは疲れの本体ということになりましょうか。

気の動きによって、人は生かされ、癒されている、というのは、決して空想の絵空事ではなく、私にとっては、まぎれもないリアルな手の内の実感なのです。

気が動きさえすればなんとかなる、という信念はここ23年の、気との対話によって醸成された私の確信です。

気(フォース)をコントロールすることが、鍼灸指圧術の要諦であり、養生の基本です。

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2015.04.06 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

コメント

命を耕す6を

読んで、すばらしい、ありがとうと思っていたら、中庸の文字がでてきたので、ブログ内検索で中庸と入れてみたら、食薬一如(其の十四、腎臓と同じ色と形をもつから効くのかね)が出てきました。いつもながら背筋が伸びるおもいです。ありがとうございます。

2015/04/06 (月) 07:10:21 | URL | 中尾勇人 #- [ 編集 ]

ドラゴンへの道

というタイトルのブルースリーの映画がありましたね。

150号線改め、ルート589改め、御利益たっぷりご馳走様シーサイドロード改め、

ドラゴンロードなんて、いい感じにつながってきてますな(笑)

ブルースリーと言えば、ドント シンク!、フィール!が有名だけど、

ユーチューブで、水のようになれ、みたいなセリフをブルースリーが言ってるのを、いつか聞きました。

流水は腐らず。

凝りとは気の流れが滞った淀み、詰まり、溜まり、であり、そして竜の住み家、竜穴です。

この止まった流水をもう一度、動かせれば、これが癒やしの奔流となって、身体各部を整えながら、浄化の気と化して、拡散流動し、最終的に手足の先から、

宇宙の虚空へと飛翔していきます。

ヨガでは生体エネルギーの溜まりをクンダリニーと言いますが、これをヘビに例えます。

ヘビだと水平移動に二次元、三次元に動けるけど、四次元的に飛翔できない。

自分の感覚だと、動くし、飛ぶ感じだから、やっぱり竜のイメージの方がイイ。

ブータン国王が来日した際に、「自分の中の竜を育て、大事にせよ」なる発言をして話題になったけど、

竜、ドラゴンってのは、アジアでも色んな象徴とされる。

ドラゴンへの道が開けるまで、23年もかかった。

ドラゴン・キングダム、竜の王国、気の宇宙へと、いよいよ足を踏み入れました!

2015/04/06 (月) 14:38:25 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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