命を耕す 5

「凝りってのは不思議でね、健康で元気なヒトの凝りは、まるで賑やかな家に招かれたみたいに、その凝りの中にはエネルギーが充満してて、それでその凝りの玄関のドアをノックすると、ワーイ、ワーッ!って子供たちが駆けだしてくるみたいに、元気良く凝りが動き出す感じなの。今押してる、こういう凝りね。だけどね、癌の凝りってのはさぁ、それはそれは怖くてね、これまでの経験で言えば、癌の凝りのドアをノックしても誰も返事をしないの!まるで人の気配がしない草ボウボウのお化け屋敷で、家の中はクモの巣が張ってる荒れ果てたアバラ屋みたいな凝り。誰の声もしないから、こっちから凝りに話しかけても、シーンとしててね、なんだかとっても淋しい気がして、それで触っていると、こっちの身体が冷えてきて、ゾクゾクと寒気で震えるような感じがするんだよね」

「先生、凄い表現!」

「そう、でも、ほんとそんな感じがするし、そうとしか言えないんだよね、経験からは。凝りを敵視するような思潮もあるんだけど、私の指の実感から言えば、それは単なる机上の空論でね、別に凝りは敵でも味方でもない。それはいつも、私が命について語る時の通り。命ってのは、いつも、ありのまま、のありようしかないから。でも命を言葉で説明しようとして、命のメカニズムを説くために論理的な整合性を科学用語で成り立たせようとすると、途端に論理の呪縛にとらわれて、本質を見失うの。私は常に本質の、命のありのまま、にこうして触れているから、そうした論理の世界は、凄く、ちっちゃくて、ちゃちく見えちゃう」

「先生、そこを押してもらってると、足首の辺りから気が噴き出してるのが、分かる!」

「ホント?さすが、もと西野流呼吸法をやってた、ヨガ行者だね(笑)でも、そういう経験も知識もない普通の患者さんでも、例えば肩を押してるのに、足先が熱くなってきた、って分かる患者さんって、けっこういるもんだよ。でも、こんな話しは、そうそうこれまでは言えなかったけど、今、ブログでやってる指圧シリーズは、モロに今回は、気とか指圧を絡めて、存分に自分独自の気の世界を描いている最中で、実は自分もこういうのをやりたくて、というか、これこそが自分をアピールできる領域で、分子レベルの細胞内小器官の話しとか、そういうのは余技みたいなもんで、ほんとはね、こういうマクロの手の内の実感の世界をずっと書きたかったんだよね」

「わたしもそういう世界はスゴク興味があるし、神秘的で面白そう!」

「ひと月、かけて、じっくりと、気の世界を書くつもりだから、ばっちゃんわらすのおかんさんも、期待しててくださいね」



気の合う常連さんとの会話は思わず話しが弾んで、ついつい饒舌になってしまいます。

術者が治療中に話し過ぎるのは、絶対に良くなくて、患者さんが70%、術者は30%くらいの会話率が、鍼灸院でのトークの鉄則と心に決めております。

気功と言う言葉は意外にも、新しい言葉であり、中医学の養生術を包括する概念として気功という言葉が編み出されたと言われています。

ここ20年余のわたしの手の内の修行で見えてきた「指先の向こう」の世界は実に豊潤で深淵であり、

それは気の奔流が宇宙の虚空の彼方まで絶え間なく流れ、広がっていく世界でありました。

「気とは何か?」の答えを、すでに私は手にしています。

そう、気とはまぎれもない私たちの命そのもの、宇宙そのもの、です。

そして、気はいつも私たちの味方なのです。

気と戯(たわむ)れ、気と友達になり、気に裏切られ、気と融合し、気とひとつになった、この20年余。

本当に私は気が好きで好きでたまらないんだと、最近、思い直しています。

気と共に、フォースと共に、あったからこそ、どんな惨めな思いも乗り越えられたのです。

気よ、本当にありがとう!

そして、これからもよろしくね!

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2015.04.05 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

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