ぬくもり 21

「いやぁ、身体がウソのように軽くなった!昨日は久しぶりにグッスリと眠れて、朝の8時まで寝ちゃったよ。よく調べたら、かれこれ、もう15年も、こういう指圧をやってなかったわ。そいだで、身体が重いわけだわ。そうだなぁ、おととしあたりからか、どうもそれまでと身体が違ってきて、なんだかそこら中がおかしくなってきて、メシがまずくはないんだけど、メシの量が減って、いよいよ、俺もダメか、なんて思ってたんだけど、昨日ここで指圧をやってもらったら、メシの通りが良くなって、以前の量が食べられて、いゃあ〜、嬉しかった。これでもうちょいイケルかもしれん(笑)ほんと、朝起きたら、身体が軽くて軽くて、自分の身体じゃないみたいで、この目もな、目も良くなって、視界が明るくなった。実はワシはずっと腹式呼吸をやってて・」

「その腹式呼吸は、子供の頃に親しく世話をしてくれたっていう、この前、話したお坊さんにでも教わったの?」

「いやいやテレビでな(笑)、素潜りの世界選手権に出る連中の特集をやってて、その連中がこうやって、最初に腹式呼吸をまず覚えて、それで肺だか筋肉だか知らないが空気を身体ん中に目一杯ため込んで、それでオモリを付けて100メートルの深さまで、今度は吸ったのを少しづつ吐き出しながら潜って、また水上に戻ってくるのをやってて、俺もそれを真似して風呂に入るといつも身体があったまるまでこの腹式呼吸をやってきたんだけど、最近はどうやっても空気がいつものように入ってこなくて、全然、腹式呼吸ができなくなってた。それがな、昨日、指圧したら、見事に元のように腹式が出来て、スーとちゃんと空気が腹ん中に入るようになった、身体も詰まってたけど、気も心も詰まってたんだな」

「そういえばクジラは肺呼吸だけど、かなり長く潜水できるのは、クジラの赤血球のヘモグロビンが酸素をくっつける力が強いのか、クジラの筋肉が酸素を保持できるとか、そんなことが言われてるけど、まるでその素潜り選手権の選手はクジラかイルカみたいだね」

「おう、そんなことらしいな。俺は散歩歴が45年、ゴルフが35年、般若心経の写経が14年、腹式呼吸もずっとやってるけど、病気もそれなりにやったけど、ここ40年ほどは風邪ひとつ引かないな」

「継続は力なり、っていうけど、まるでイチローなみの同質性好みというか、スゴイっすねぇ〜、いやそういう風に自分で自分の身体を養生してきたから、久しぶりに本格的な指圧をやって、すぐに効果が出るんだよね。まだ筋肉もちゃんとあるし、とても84才の身体とは思えない程に若々しいもん、よく言われるでしょ?若いって」

「おう、そうだけん、うっ、そこ、あっ、まだ痛ぇな、おい、もうちょっとそこは柔らかくやってくれんか?」

「ここ、まだまだ硬いっすねぇ、点圧で指で押すと痛いから、こんな感じで手の平の面で押した方がイイ?」

「あぁ、その押し方の方がイイね、お〜、よく効くわ。ほんとここが見つかって助かったわ。もっと早く来てれば良かったわ。とにかく最近のこういうのをやるところは、何にもヒトの身体の堅い場所やツボなんかわかんねぇのばっかになっちまって、楽してゼニ儲けをしたいようなのが多くて、このあいだも、この手をな、ちょこちょこちょこっと触って、はい息を止めてって、やりやがって、ハイッ、治りました、ときたもんだ!俺はここまで、ヒトを舐めてるのかって言いかかったけど、やめたが、二度とあんなところへは行かねぇわ。他のとこも、ちっと、15分も触ったかどうかで、後は電気かけて、そこは保健が効くから、働いてる連中に院長先生、院長先生って言われてたけど、言っちゃあ悪いが、何が院長先生だってな(笑)あんなのじゃあ、治りっこないわ」

「しっかり指圧するところが、無くなったってウチのお客さんのみんなが口々に言うね」

「おう、ほんと、無いぞ」


さっき、検索を入れて按摩マッサージ指圧師の全国就業者数の動向を見てきたけど、別にそれほど指圧師の数が減ってるわけでもない。

ということは、指圧院を開業している者が減って、どこかに勤めるタイプの按摩マッサージ指圧師が増えてしまった事が、地方に指圧院が減ってきた原因なのだろうか?

とにかく、ここ牧之原市にも、今や「指圧」の看板を見かける事はほとんど無くなった事は事実である。

さて、冒頭の会話の主の84才の Kさんは、なんと84才にして週2日、ゴルフの打ちっ放しに出掛けては、800回以上のフルスイングをこなし、

腹式呼吸を自分なりにマスターし、毎日、散歩を7キロもこなすという、何とも驚異的な自己養生法を獲得した市井のプチ仙人と呼べる面白い人物であることが浮かび上がりました。

池波正太郎の小説にでも、出てきそうなキャラの持ち主です(笑)

屁理屈ではなく、イイと思ったもの、こと、を実際に実践してみて、自分なりの養生法にしてしまう、ところなんぞ、理屈ばかり並べてるネット健康指南番に爪の垢を煎じて飲ませたい程です。

これでイイんですね。アタシ、こういうヒトが大好き!

大上段に構えて養生論を説くのではなく、実際の実践を通して自分の養生の正しさを立証する。

これって貝原益軒の生き方と同じだね。

こういう実際の実践例を集めていけば、ホンモノの養生法論ができそうです。

按摩マッサージ指圧という手技は、身体を使うがそれほど頭を使わない医療のように思われて、これまで「畳のうえの土方」なんて言われ方をしてきました。

こうした業界の隠語にも、やはり若干の差別的意味合いを感じないわけにはいきません。

でもね、按摩マッサージ指圧という手技だからこそ、指と手をもってくまなく患者さんの身体を触るからこそ、心と心が通い合い、凝りがほぐれる世界があるのです。

「畳のうえの土方」って、アンタ、按摩マッサージ指圧だって、身体だけでなく、頭もフル回転させてますよ、いつも。

おう、上等じゃねぇか、なんとでも言いやがれ!

そんで悔しかったら、一度でも、ヒトに指圧でもしてみな!

シロウトじゃあ、10分もやりゃあ、指が痛んで、それ以上、続けられっこないからさ!

指圧で感得する気の世界は、なんとも言えないよ。

別に気功療法ってのは、「手かざし」みたいなあんな手品みたいのだけを言うわけじゃあない。

指圧による「手当て」こそが、気功療法そのものなんだよ。

指圧師はどうもこれまであまり、モノを言ってこなかったというか、言わなさすぎじゃないの。

もっとおれらの手技の素晴らしさを、俺ら自身が言わなくちゃあ、ほんとにこのままいくと、日本が世界に誇る「おもてなし医療」のクール・ジャパンな指圧が沈滞し、消滅しちゃう。

指圧師こそがフォースに直接触れるジェダイの騎士なのだ。

「ハッハッハッ」

おっ、どこかで彼が笑ってる(笑)

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2015.03.29 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

コメント

駄文・短

先生、お久です。

牧之原、超遠過ぎ(-_-;)
簡単に行けませんわ~~~。
今年こそ光伯堂に最低一回は、
襲撃を仕掛けたいと考えてますwww

時期的には、夏ボーが無事出たらで(爆)

2015/03/29 (日) 13:39:04 | URL | クチブラ #2JEUmp5Q [ 編集 ]

待ってるで

期待せずに(笑)

ほんと久しぶりじゃん!

ブラちゃん、鼻の具合はどうですかね?アレから再発してない?

もし、こっちに来たら、ゲリラさんが喰った大栄館の鰻重とか、あとは三浦のポテチなんか必須かしら(笑)

そうやねぇ、遠隔治療が出来ればって、指圧じゃあ無理無理!

まあ、ああいうのはほとんどウソだけど、ホンモノ気功の世界には本当にそういうのがあるらしいね。

まっ、この記事に登場している市井のプチ仙人の Kさんだって、

この指圧シリーズを始めたら、いきなり、現れたんだから、ビックリというか、

もう、モロに共時性、シンクロニシティーな出現だもん。

やっぱりこの宇宙は粒子性と波動性をもった量子真空の情報媒体だわさ。

2015/03/29 (日) 19:39:24 | URL | 養生法の探求 #- [ 編集 ]

おまけ

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=302443

だれの記事かと思ったら、俺の記事だった(笑)

まあまあ、まとまってる文だけど、もうちょい改善できそうだね。

ヨガ行者の意識感とも、けっこう近いかもね。

2015/03/29 (日) 20:33:36 | URL | 養生法の探求 #- [ 編集 ]

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