ぬくもり 18

地球に生命が誕生して以来、これまで絶滅した種は1億3000万種以上と言われているが、生き物ではなく単なるいち医療手技であり、

ここ極東ユーラシアの島国ニッポンで大正時代に発明され育まれた東洋医学のいち手法である「指圧法」も今まさに絶滅の過程をたどりつつある。

この簡便にして崇高な医療「 S H I A T S U 」についてこれから持論を語ってみたい。

医療の根本に「手当て」がある、とはよく聞かれることだが、この「てあて」のルーツをさかのぼると、ヒトとチンパンジーが分岐した630万年前を過ぎて、

サルらしいものが出現した1500万年前にまでさかのぼると思われる。

現生のサルたちが恍惚としてノミ取りグルーミングの毛づくろいをする時に、そのサル体内には愛情ホルモンであるオキシトシンが分泌され、

快感ホルモンであるβエンドルフィンや、精神安定ホルモンであるセロトニンや、やる気ホルモンであるドーパミンなどの、

各種脳内モルヒネ物質もその皮膚や筋肉や腸や脳内で合成分泌されて、サル流の「手当て」を施されたサルは得も言われぬ「癒やしと安らぎ」に身も心も包まれているのだ。

スキンシップという肌と肌の触れあいこそが医の原点である。

中国からその昔、日本に渡来した按摩術はここ日本のお家芸である日本化の洗練術によって日本流のアレンジが施され、推圧法(すいあつほう)という按摩の一手技を特化させて、

日本の伝統芸能である能の仕手が舞う際のあの足取りのように、皮膚から指を話さずに常に指が皮膚に触れながら指をスライドするように動かし、ツボからツボへと圧を加える指圧術が生み出されていった。

よくシロウトでもできる3分間指圧法などでは「はいツボを3秒押して、はい今度はゆっくりとツボから指を離す〜」などと指導されるのだが、

こんな切り売りをやっているから、どこまでも指圧は舐められて、ここまで没落してしまったのだ。

誰でもできる指圧はあくまで誰も出来るシロウト芸であって、クロウトであるプロの指圧師にしか出来ない世界があることも、同時に教えなければ、

まるで指圧が誰でもできるたいしたことのない手技と勘違いされるに決まってるだろうが。

私の指圧法は今や誰にも出来ないレベルに到達しているが、もちろん本屋に陳列されている「誰でも出来るツボ指圧法」のやり方とはまったく違う。

ひとことで言えば「指圧」というよりも「指待つ」という感じ。

「えっ、シマツ? 何のこと?」

と思われるでしょ?

あのね、ようは、押すというよりも、押しながらひたすら「待つ」のです。

で、何を待つのか?

答えは、「気」を待つのです。

術者と患者のふたりの「場」が触れあう「オン ザ エッジ」

そこにフォースがスパークするのです。

指を当てた部分に向こうの気とこちらの気がぶつかり同期し、共振し、共鳴し、ふたつの気が動き出すとき、

その動きはまさに粒子性と波動性を伴った量子の振る舞いを見せて、

気の粒々は経絡をはみ出して流動し、飛散し、宇宙中へと拡散していきます。

私は鍼灸師になって23年来、ずっとこのヒトの気の振る舞いに魅せられ導かれ、ここまで来ました。

体力を消耗するわりには、実入りが少なく、シロウトでもすぐにできるように見えるゆえに、医療価値のある手技と評価もされず、

社会からはまったく尊敬もされないがゆえに、今や、なり手が激減し、後継者が育たないがゆえにほぼ絶滅の終焉を迎えた

指と術者の体力さえあれば出来る究極のエコ医療であり、日本が世界に誇るもっとも素晴らしい「おもてなし医療」である

「指圧」をなぜいまだに私はやり続けるのか?

と言えば、指圧でしか味わえない、指圧でしか悟れない、命の世界が、あるからと言えます。

やっぱり、指圧について語り出すと、とめどない思いが溢れてきて、ちょっとまとまりがなくなっちゃうね、フフ(笑)

スポンサーサイト

2015.03.26 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

kouhakudou

Author:kouhakudou
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR