ぬくもり 16
「ヒラタケ科植物の香蕈(こうしん、香信とも言う)は、シイタケのことで、生薬名をコウコと称す。このシイタケ多糖のレンチナン( Lentinane )には、強い抗ガン作用があることが様々な in vitro な実験から判明している。
マウスに人工的に肉腫を植えつけた実験では37匹にシイタケ多糖を与えると、23匹のマウスから完全に肉腫が消滅した。
またある実験でも、10匹中のうち、6匹の腫瘍が消えた。
シイタケ多糖は、正常な生体免疫能に対してはほとんど明確な影響はないが、免疫能が低下してガンがすでに発生している個体に対しては、ハッキリとした免疫増強作用を示す。
このような免疫能低下に対する免疫増強作用は中医学でいう気(き)を補(おぎな)い、
生命力を増(ま)す作用という意味での「補気(ほき)」や「益気(えっき)」の概念と通じる作用と見なせる」
参照「駱和生・原著、丁宗鉄・訳著『免疫と漢方』谷口書店」
シイタケなんて、ほんとありふれた食材で、スーパーの野菜売り場の棚に通年、陳列されている極めて普通の食材です。
このシイタケに実はとんでもない制ガン作用が秘められている可能性があると言うのですからね。
ただ実験系の in vitro と違う生体系の in vivo において、シイタケを食べたらどのように効くのかはある意味、不確定で複雑で予測不能なカオティック、とは言えます。
ではあっても、これだけの効能のある食材を見逃す手はないでしょう。
ここのところ、蔵出しの参考文献から引用したり、参照したりしてまいりました。
世人に広く養生の何たるかを提言する為には、それなりの第一級の文献資料に当たり、ネット検索の付け焼き刃のコピペ論ではなく、
20年以上もの臨床と思索の実践を経たうえでの、わたし独自の養生法論の提言であることが、
少しはお分かり頂けたかと思います。
これまでこうした資料を公開してこなかったのは、ひとえに自分の言葉だけで養生について語りたかったからです。
自分の言葉を創るまでには、一流の論客に学んできたことが分かってもらえたら幸いです。
何しろさぁ、鍼灸師風情だと、シロウトにすら舐められることがままあるわけよ。
だからね、ここんとこの資料出しシリーズは別名を「舐めんなよシリーズ」と自認していました。
資料はあくまで資料であり、その資料という素材を使って、自分独自のオリジナルな考えを打ち出せてはじめて、ひとかどの養生指南番と世間が評価するのです。
昨日は娘ふたりが、昨年間、いちにちも学校も幼稚園も休まなかったので、ご褒美のお出かけ散策をしてきました。
蒲郡市の「生命の海科学館」は、なんだか「鍼灸創世46億年記」の世界で面白かったです。
地球生命史における最古の魚類ハイコウイクチスのレプリカ化石、カンブリア爆発のスター・アノマロカリスの口吻の本物化石、
アウストラロピテクス・アファレンシス、いわゆるアファール猿人の二足歩行で歩いた足跡のレプリカ化石などなど、
エキサイティングな出会いを、私もおこぼれのご褒美にあずかりました。
これで、アタシも一年間、ずっと体調を崩さずに、風邪も一度も引きませんでした。
風邪を引かないための最も大事なコツは、
とにかく冷たいモノを食べたり飲んだりしてお腹(腹腔マクロファージがいる腸扁桃パイエル板の部分)
を絶対に冷やさない、ということ。
これさえ守れば、子供も大人もほぼ100%、風邪を引きません。
でも昨日は娘とオヤジは気晴らしに、ちべたいソフトクリームを食べたけどね(笑)
竹島の磯遊びの最中に、下の娘が「うんち〜!」って言い出して、慌てて俺がオンブして、近場のホテルのトイレに連れてったけど、
橋を速歩で駆け抜けた後の、浜の階段の昇降が、膝にいやにきつかったね。
しかし、お天気は最高でした。
三河湾の海の静けさと潮の香りはDNAの生命記憶を呼び覚ますようで、何とも言えず、格別でした。
2015.03.23 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅
