兼愛 20

「一時を常として、一偏にかかわるべからず。常の時、よく気を養なわば、変に臨んで勇あるべし」『養生訓』巻第一、総論・上27

真の賢者は「ドグマの反芻」を嫌います。

ここで言うドグマとは「原理」であり、少し拡大して「定説」や「公理」も含めて、さらに拡大して「思いこみ」や「信じるモノ」と言ってみます。

さて賢いアナタがこの世の中にあまた存在する様々な情報から真理と思えるドグマを抽出したとします。

その魔法のように素晴らしい真理をもって、世界を見渡したときにすべてがクリアに見えてきて、「俺ってスゲエぜ!天才かも」なんて有頂天に浸ります。

そしてその真理と思えるドグマはどこかの誰かが自説として苦心惨憺の末に世に問うたものであったことを忘れて、

ただ自分はそのドグマを横取りしてトッピングしただけなのに、まるでそのドグマを自分が編み出したかのように吹聴して回ったら、

これはドグマのトッピング詐欺と呼ばれてもおかしくないズルイ行為となります。

しかしトッピング詐欺師の末路は哀れなもので、ドグマなど簡単に180度ひっくり返されるのは歴史の常であり、天動説が地動説になるようにコペルニクス的な転回が起こって、

アッサリと彼が信奉していたドグマは信用失墜して、彼もまた信用を失っていくものなのです。

「世の中の定説の99%は仮説である」ことを肝に銘じて、あくまで自説は仮説であると主張しつつ、

自分なりのオリジナルなアイデアが描出できる者だけが、

ドグマの反芻という「アッカムの剃刀」の地雷を踏まないで済むのです。

冒頭の益軒先生の言葉は「一世を風靡するドグマを唯一の真理と錯覚し、反芻すべからず」と言い換えることができます。

「ウイルス=悪」としたドグマは今や、ここだけかもしれませんが風前の灯火です。

また「ガン=悪」のドグマすら、ここだけかもしれませんがかなり分が悪くなりつつあります。

なにせ「ガンもウイルスも悪」でなければ成り立たないのが医療詐欺ですから、もちろん医療詐欺陣営がプロデュースしたアカデミズムのドグマは極めて怪しいに決まっているのです。

ヒトの神経系と内分泌系の「ガンを治すウイルス」とされるセネカヴァレーウイルスの発見は、

ワタシ的にはノーベル賞1000個級の世界の医学常識を根底から変革するコペルニクス的な転回をもたらす一大スクープと思っております。

「ガンの原因はウイルス」であるとする定説をボーッと鵜呑みにしていた者には、「ガンを治すウイルス」といきなり聴いてもまったくピンと来なくて、

反対に言ったこちらが

「お前はついに頭がイカレタか?ただでさえ変人と思われてるのに、これ以上おかしな事ばかり言ってると、総スカンを喰らうぞ!」

なる有り難いお言葉を頂戴しそうなものですが、

そもそも「ガンの原因はウイルス」という定説の周辺も少し探りを入れると実に曖昧模糊として、いい加減であることが見えてきます。

例えばヒトの子宮頸ガンの原因ウイルスはヒトパピローマウイルスHPV-16、HPV-18の2種類のウイルスとされるのが定説です。

これは生検により集められた子宮頸ガンの組織に高い割合でこれら2種のウイルスが発見されることから

「子宮頸ガンの原因はHPVウイルスにある」とするドグマが導かれたのですが、このドグマを導いたドイツの医師ハラルト・ツール・ハウゼンはその功績でノーベル賞にノミネートされているのです。

しか〜し、しかし、もしももしも、もしかして、もしかして、実は実はの実際には、ヒトパピローマウイルスが子宮頸ガンのガン組織内に多数集まっているのは、

あのウイルス界からもたらされた奇跡の抗ガンウイルスであるセネカヴァレーウイルスと同じく、

ガンを治す目的でヒトパピローマウイルスがガン細胞に吸着して、ガン細胞内に侵入してウイルス多糖体で構成されたそのキャプシド蛋白質の殻を脱いで、ウイルス遺伝子の核酸分子を注入し、

やおら宿主細胞となったガン細胞のDNA機能を乗っ取り、子ウイルスを大量に組み立てることで、完全にガン細胞を破壊して、増えた子ウイルスたちがまた次々に他のガン細胞をアポトーシスしていく過程であったとしたら?

つま〜り、つまり、ヒトパピローマウイルスは子宮頸ガンを「引き起こす原因」としてではなく、

子宮頸ガンを「治す」目的で子宮頸ガン細胞に集結しているとしたら?

果たして、本当にそうだとしたら「ガンの原因はウイルス」とする定説は単なる妄説と化すでしょう。

いや実際には本当のところは真相はまだまだヤブの中ですよ。しかし、セネカヴァレーウイルスの登場はこのようなこれまでの定説を見直す非常に良い教材となると言えるのです。

私はすでに「ガン化そのものがひとつの細胞アポトーシス・プロセスである」とする仮説を提示しています。

多細胞生物の凄味とは、細胞をアポトーシスすることで常に古い細胞をリニューアルし、

古い細胞をリモデリングし、古い細胞をフルモデルチェンジすることで細胞を新品ピカピカのおニューに維持することにあります。

それゆえにアポトーシス機序はスタンダードな細胞核ゲノム( P53遺伝子、TNF遺伝子、Hrk遺伝子など)が主導するもの以外にも、

ミトコンドリアやヒートショックプロテインや免疫細胞やオートファジーなどが誘導する幾つものオプション・アポトーシス・システムが設けられており、

遺伝子変異により細胞核ゲノムが主導するスタンダード・アポトーシスが起動できない場合には、

その他の多くのオプション・アポトーシスをバックアップに援用することで確実に劣化した細胞は新生細胞へと移行されます。

このアポトーシス機序の中に実は細胞のガン化があると私は見ています。

つまり細胞はガン化することでアポトーシスするのが通常生理におけるアポトーシスである、というコペルニクス的な転回です。

細胞のガン化を異常と見なすから実は命の真相が見えなくなるのです。

通常生理においてガン細胞は日々、3000個から100万個も生まれているというのは常識ですが、

なぜこれほど多くのガン細胞が毎日、生じてしまうのか?については、誰もその意味を教えてくれません。

そうなのです。なぜこれほど多くのガン細胞が日常的に生じるかと言えば、これは古くなった細胞をアポトーシスするために

積極的に細胞がガン化することでアポトーシスが誘導されていると見なせるのです。

そもそも細胞がガン化することは異常でも悪でも何でもなく、細胞アポトーシスのいちプロセスだった?!

ここで、「ではなぜそのヒト細胞を積極的にアポトーシス誘導してヒトを健康にするはずのガン細胞が固形化して、ガン病巣が腫大して様々な悪液質などの随伴症状で苦しんだ挙げ句にヒトはガンで死ぬのか?」

というお約束の質問が必ず予想されます。

これはミクロの細胞レベルでのアポトーシスがうまくいかない場合には、

マクロの個体レベルでのアポトーシスに発展すると仮説を立てればスンナリとすべてが説明が付くでしょう。

多細胞生物であるヒトの身体は60兆個の細胞を常に新品に保つために幾重ものアポトーシス機序を駆使しており、

そのアポトーシス過程において細胞がガン化するのは必然である。

そしてある場合にはセネカヴァレーウイルス(もしかしたらヒトパピローマウイルスもそうかもしれない)のように外来性ウイルスや、

ヒトゲノムのヒト内在性レトロウイルスのチカラを借りる

「ウイルスが主導する細胞アポトーシス」まで活用しながら、完璧に劣化した細胞をリモデリングする。

しかしこうしたあらゆるアポトーシスのツールを使い尽くして、それでもガン化した細胞がアポトーシスし切れない場合には、

最終手段として細胞レベルのアポトーシス機序の舵取りを変更して、個体レベルのアポトーシスへと方向転換をする。

こうなると細胞レベルの紅葉現象であるガン化はアポトーシスをスルーされて、

ガン細胞が増殖しだしてガン病巣が形成されていき個体まるごとが色づいていく大規模な紅葉と化し、

やがて落葉現象(アポトーシス)へと進行していき、個体レベルのアポトーシスの最終帰結点である

「種」からの切り離し、降下となる「生」から「死」への脱皮にまで突き進む。

このミクロの「細胞レベル」から「個体レベル」を経てマクロの「種レベル」へと移行していくアポトーシスの3つの階層構造をよくよく理解することで、ガンの何たるか?の真相もまたよりクリアに見えてくるのです。

( ※ 年寄りのある種のガン細胞がむやみやたらと増殖しないのは、それが自然の落ち葉であり、すなわち異常でも何でもなく、それは個体レベルの劣化と共に穏やかに進行する細胞レベルの老化の自然生理のあるべき姿だからだ )

私たちが恐れ忌み嫌うガンとはこの「個体レベルでのアポトーシス機序におけるガン」であるというのがガンの怖さのホントのホントの真相であったのです。

細胞レベルでは何が何でもガン化しないためのあらゆるアポトーシス機序が繰り広げられているのが命の真相だったのだ。

セネカヴァレーウイルスの知見は私のガンに対する考察をさらにディープな領域へと導いてくれました。

ヒトの身体において毎秒1000万個、ひと晩で1兆個もの古くなった細胞がアポトーシスされ、新しい細胞にリモデリングされています。

「ガンもウイルスも実は命の恩人」というドグマが常識になるには、あと100年はかかるかもしれません。

いや、あと100年かかっても無理かもね。

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2015.02.21 | | コメント(5) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

コメント

もー

ありがとう感とか、ある種の、切ない感?に似たようなものとで感動しています。たった今、琵琶法師(実際には見た事ことないんですが)が亡霊のごとく兼愛20を弾き語っていって、、琵琶の音の残響が内容とともにけむりのように漂っています。何かしらの風も起こして。。
あと昔見た夢なんですが、ぼくと仲違いした蛇がいたんですが、あとあとになって彼はぼくの事を嫌っていなかったということがわかって、号泣しながら目が覚めたのをふと思い出しました。(そのあと馬になぐさめられるんですけど。。)
これまたまたこんなコメントで。。。(笑)
でもエルサが送信してみろと言ってます。

2015/02/21 (土) 14:47:03 | URL | nakaohayato #- [ 編集 ]

ベン、ベン、ベべンベンべん

祇園精舎の鐘の声〜、諸行無常の響きあり〜、細胞60兆個のアポトーシスの色〜、盛者必衰の理をあらわす〜、

なんてね。琵琶の音は宇宙中のダークマターとダークエネルギーと振動するようでいいっすね。

夢のヘビさんの正体はもしかしたらゲノムに内在するレトロウイルスだったのかもしれませんね。

ウイルスはこれまで鬼っ子として皆に差別されてきましたが、実はウイルスのチカラなくしては、ヒトは誰ひとりこの世に存在し得ません。

恐らくは細胞分裂におけるアポトーシスとリモデリングにも一貫してウイルスが関わっているでしょう。

ウイルスを単独では自立してエネルギー産生ができない寄生体と見るのが通説ですが、

すでにこれまでのウイルスの常識を覆すような巨大で複雑な構造を持つ最少のバクテリアを軽く越えるタイプの

ミミウイルス、メガウイルス、パンドラウイルスなどが続々と発見されています。

ギリシャ神話におけるパンドラの箱の底に残されたノロマな希望というメタファーの正体とは、もしかするとウイルスのことだったのかもしれません。

ウイルスの何たるか?を知ることは、生命の何たるか?を知り、ヒトの何たるか?を知り、宇宙の何たるか?を知るピクニックになりそうな気がしています。

ウイルスが寄生体なのではなく、わたしたち生命界の住人こそがウイルスという暗黒場に浮かばせて頂くパラサイトなのです、べべん

2015/02/22 (日) 04:48:10 | URL | 養生法の探求 #- [ 編集 ]

ほんとに

いつも貴重な時間や、豊富な知識、しぼりだされた言葉やおおきななきもち、などなど他にももろもろもろ
遠隔鍼灸のごとく降り刺さってきます。ありがとうございます。いつかお代を払わなくては。。。ぺんぺんぺんぺんぺんぺん、、、、、、、、、ぺんっ。

2015/02/22 (日) 06:20:35 | URL | nakaohayato #- [ 編集 ]

ぺんぺんぺん

お代は〜、要りまへん〜、ぺん。

キャッシュフリーがここのお約束〜、ぺん。

養生にゼニをかけてはあきまへん〜、ぺん。

情報は秘密保護にしてはあきまへん〜、ぺん。

そんなことしたら、マザー・ウイルスにしかられます〜、ぺん(笑)

2015/02/22 (日) 06:42:14 | URL | 養生法の探求 #- [ 編集 ]

(笑)

遍遍遍。

2015/02/22 (日) 07:14:58 | URL | nakaohayato #- [ 編集 ]

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