兼愛 19

「君子の道は時宜(じぎ)にかない、事変に随(したが)うを良しとす」『養生訓』巻第一、総論・上27

3.11後という「時宜」において、刻々と状況が「事変」する中で、いかにして未病治のライフスタイルを獲得するか?

わたしのこれまでの提言はこの一事に集中してきたわけですが、それは命を大局から捉える視点を養い、

マクロな大宇宙とミクロな小宇宙をつなぎ合わせ、138億年前の宇宙誕生から46億年前の地球誕生を経て38億年前の生命誕生を反芻俯瞰し、

時空天地のすべてとつながる思考実験であったと言えよう。

今まさに私はウイルスの何たるか?を探求することで、新たな生命観のステージへと到達しております。

さてここのところ二回の前記事で触れた「ガンを治すウイルス」であるセネカヴァレー・ウイルスについては、まだほとんど細かな情報はなく、私も

「ネイサン・ウルフ著、高橋明則訳『パンデミック新時代』NHK出版」

に記述されたほんの一節からヒントを得て、今、様々なアイデアを提示しております。

私はネット検索は基本的にしないタチなのですが、試みに「セネカヴァレー・ウイルス」でググって検索してみましたが、

やはりほとんど有益な情報は見つかりませんでした。恐らくはまだまだノーマークなネタというか、

先の本を読んだ者くらいしか知り得ない情報なのでしょう。

ということで「ガンを治すウイルス」ネタをいち早くキャッチできたのも、「時宜」と「事変」をわきまえた日々の読書の賜物だったと思う次第です。

「事変」とは時代に付いていくことであり、アンテナは常に最新モードをチェックして「変わらなくあるために、変わり続ける」、やっぱコレっすね!

それで、セネカヴァレー・ウイルスは神経系と内分泌系の上皮に生じたガン細胞のみに特異的に感染して、このガン細胞を分解してしまう人類にとっては福音たるウイルス界からの使者なのですが、

内分泌系と言えば甲状腺もまた内分泌器官ですから、本当にセネカヴァレー・ウイルスが臨床的に甲状腺ガンを治すエビデンスを得ることができれば、

将来的に産業毒の被曝で苦しんでいる者を救う可能性は充分にあります。

もしかしたら3.11後という時代ゆえにもたらされた「セレンディピティ」なとびきりホットな情報がセネカヴァレー・ウイルス情報と言えるかもしれません。

ヒトのゲノムにはガン化抑制遺伝子が存在することは常識であり、代表的なものとしては分子数53000のタンパク分子が発現することからP53遺伝子と呼ばれ、

まずDNAのエラーがある場合にはこのDNAがDNA修復酵素やヒートショックプロテインHSP70によって修復されるまでは細胞分裂をストップさせて、

このDNA修復機序によっても修復不能の場合にはアポトーシス誘導をするという、修復とアポトーシスの2つの機能で細胞をガン化から守ることから、

P53遺伝子は「ゲノムの守護神」として名高い遺伝子です。

細胞をガン化から強力に守るこのP53遺伝子は今から6億年前以上に誕生した多細胞生物の初期グループに属する軟体動物や、

今から5億4000万年前のカンブリア爆発の際に起源を持つ節足動物などの

古い種のすべてに保持されている遺伝子です。

ということは地球生命種はこれまでずっと細胞のガン化と闘ってきたのであり、その闘いはまさにゲノムツールであるP53遺伝子を使用してのDNA修復と細胞アポトーシスの繰り返しの歴史だったと言えます。

P53遺伝子を地球生命種のほとんどに運び入れたのはウイルスのベクター能力だったと私は見ております。

あるいはセネカヴァレー・ウイルスの祖先がレトロウイルスのように宿主細胞に寄生している中で環境圧にさらされて、

ガン化の危機が何度も訪れて「共進化」の末に、セネカヴァレー・ウイルスとホストのゲノムが融合してゲノムの谷間にP53遺伝子が定着していったのか?

ウイルスは間違いなく私たち「命の守護神」です。

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2015.02.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

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