兼愛 15

「養生の術は、つとむべき事をよくつとめて、身を動かし、気を巡(めぐ)らすを良しとす。四民ともに家業をよくつとむるは、これ皆、養生の道なり」『養生訓』巻第一、総論・上24

「中央にいて科学技術や産業経済や政治を語る」1%のエリートではない「地方にいて労働をして暮らす人間」である99%の仲間のために私は本ブログで、ホンモノの養生法論を語っております。

前稿では、ようやくバクテリアと深い関係があるウイルスであるバクテリオファージについて触れることができました。

このバクテリオファージのスガタ、カタチ、ナリ、フォルムは実に見事に機械的というか、どう考えても誰かデザインセンスのある工学デザイナーか、

あるいはフィリップ・スタルクのレモン絞り器に似せたか、倉俣史郎がデザインしたかと思える程になんとも美しく機能的でセクシーなデザインなのです。

言葉でバクテリオファージのナリを表現するのは、いささか何ですが、あえて言えば宇宙船のような感じというか、昆虫っぽいというか、

ミトコンドリア内膜に付着している数万個のフジツボみたいなATP合成酵素にもよく似ております。

6本のサスペンションがよく利きそうな尾繊維と呼ばれる脚部でバクテリアの細胞壁に降り立つと、

垂直ボディの尾部の底面に生えた針のようなスパイクをバクテリアの細胞壁に打ち込んでしっかりと位置を固定して、

尾芯と呼ばれる注射器の輸液が通過する部位か、あるいは私たち鍼灸師が使用する鍼管(しんかん)のような中空のパイプから、

ボディトップに乗った頭部と呼ばれる大きな正多面体の中に仕舞ってあった核酸分子のDNAをバクテリア内に注入することで、

このバクテリア内に注入されたファージDNAをもとに同じ構造のバクテリオファージがバクテリアのDNAや小器官を使って作られると、

一気にバクテリア内でバクテリオファージのコピーが合成されて、バクテリアの細胞壁を内側から破って、一斉にコピーされたバクテリオファージが増殖しつつバクテリア外へと放たれて拡散されます。

このいささか暴力的でワイルドな性格をもって、ならず者的に速攻でバクテリアを乗っ取って、自身のコピーを増やすタイプのバクテリオファージを「侵襲」の意味から「ヴィルレントファージ(溶菌性ファージ)」と呼び、

これとは異なりバクテリオファージのDNAをバクテリアのDNA内にまず潜り込ませて、何食わぬ顔で「プロファージ」という増殖待機型の居候(いそうろう)を決め込んで、

ある時になってホストのバクテリアに危機的または致死的な環境圧のストレスがかかった際に、

「これはイカン!ヤバイぞ!このままホストのバクテリアと一緒に共倒れしては、おれらバクテリオファージの大切なウイルス遺伝データまで消失しちまうっ!」

と焦っていきなり自分のコピーを増やす算段を決め込んで、これまでホストバクテリアのゲノムに住まわせてもらっていた恩もなにもかもかなぐり捨てて、

母屋(おもや)のバクテリア内を乗っ取って、最後には母屋を破壊しながら子孫のバクテリオファージを増やすタイプは「温和」の意味から「テンペレートファージ(溶原性ファージ)」と呼びます。

いわゆる私たちが一般的に想像するウイルスのイメージとはいきなり感染して傍若無人にエゴイスティックに振る舞っているようにしか見えないビルレントファージのワイルド系の方で、

レトロウイルスのように自身の遺伝子をホストのゲノムに挿入するマイルドな共生的な性格のテンペレートファージのようなタイプのウイルスについては、その本当の役目や目的についての詳細をほとんど知り得ません。

実はこうしたウイルスが自分のDNAをホストの生命体に組み込むゲノムの水平移動または「水平遺伝」という作業により、

生命体のゲノムは複雑化し、遺伝子重複が起こり、生命は40億年をかけて進化してきたのです。

テンペレートファージが増えていく場合には、ホストのゲノムの情報を引っかけていく場合があり、このバクテリオファージとホストバクテリアのゲノムが融合したものが、

今度はまた別のバクテリアに入植した際にそのバクテリアのゲノムに挿入されると、ここで先程の混じったゲノムがさらに混じり合うことになります。

こうした性格からテンペレートファージはバクテリアの進化に深く関わっているのでは、とある筋では考察されております。

バクテリオファージに限らず、レトロウイルスをはじめとするウイルスによる遺伝子の水平移動、「水平遺伝」があるからこそ、生命はここまで多様化し、

「種の壁」を越えてまで、ウイルスたちがゲノムをシャッフルし続けて、あっちへ運び、こっちへ運ぶゲノムの水平伝播をしてきたから

生命はある種がエピゲノムに獲得した有益な遺伝子ツールを共有することができて、地球環境の激変を生き延びてともに仲良くここまで進化できたのです。

細胞のガン化を強力に抑制するP53遺伝子も、異物受容体トールライクレセプターを発現するトール遺伝子も、形態形成の導きとなるホメオボックス遺伝子も、

ベクター役となって活躍したウイルスたちの働きによって、あらゆる種に運ばれたことでで使い回しが可能となったのです。

ウイルスを単なる感染症を引き起こす病原性のダークサイドでヒールな「ワルモノ」としてしか見ないのなら、

こうしたウイルスのゲノムベクターとしての「イイモノ」の側面には、これからも一生気づくことはなかったでしょう。

もっとも、いまだにウイルスを単にワルモノとかテロリストとか、バイオハザード(生物災害)の主役と思って忌み嫌っている地球人は恐らくは99.9%はまだいるはずですので、

これからいかにしてウイルスの善なるフォースな側面をピーアールして、ラテン語の語源である「ヘビの毒液」なるウイルスの汚名を返上させるか?が今後の私の課題となりましょう。

まず手始めに、発酵食品には大量のバクテリオファージが共生しており、それゆえに大腸菌や赤痢菌などの腐敗菌、病原菌の増殖がバクテリオファージによって抑制されており、

またバクテリオファージが大量に付随している発酵食品を食べることが、外来性のオーガニックなバクテリオファージの大量摂取となり、

またこの外来性オーガニック・バクテリオファージが腸内の腹腔マクロファージのトールライクレセプターにヒットすることで、

免疫系が活性化するという、発酵食品に含まれるバクテリオファージのプロバイオティクス効果を今後の本ブログの養生法トピックのトレンドに育てていくつもりです。

ワルモノとしか思われていなかったウイルスにこんな素晴らしい免疫賦活の一面があった!

非自己の抗原でしかなかったウイルスたちにまさかのコペルニクス的な転回が訪れた!

衆生一切仏なり。

この世に生きとし生けるモノにはみな役割がある。

「ガンもバクテリアもウイルスも敵ではなく味方であり仲間である」と本気で思えた時、ヒトの身体から、いやヒトの意識から、いや医学界からワルモノは消えてなくなります。

ワルモノを設定することで成り立つのが医療詐欺であり、インチキ対テロ戦争です。

あなたは今、地球医学の、地球文明の「変わらなくあるために、変わりつづける」革命の瞬間をここで目撃している!

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2015.02.16 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

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