有資格者対策(主に自分へ)

「ツボを消す」の記事で触れたことにもう少し追加します。

東洋医学とはわたしにとっては「大きな物語」です。言ってみれば映画「ロード・オブ・ザ・リング」のような壮大なロマンの世界。根底となる世界観も、その生み出された背景も、想像力をかき立ててくれる大好きな世界です。それと同時に実践では極めて実用的であり速効性のある医療です。「痛い」と言って来院した患者さんが「あれっ、痛くない」と言って帰ることはよくあることです。そのくらい速効性も完備しています。

では、なぜツボ理論に関して「嘘であり大いなるフィクション」と言ったのか。いやもっとはっきり言いましょう。この東洋医学を取り巻く世界には多くの誤謬がつきまとっています。

東洋医学の理論が整理されたのは漢の時代。政治的にも国家を安定させる必要があったがゆえに医療も統合された。ここにすでに政治と医療の結びつきを見ることができます。つまり人民を支配するための医療という要素が入りこんでいます。医療に関する知識を専門分化し、専門家が扱うものとする。そうして民が自身の手で自分や家族を癒すスベを奪っていく。こうすることで医療が既得権益化する。医療家集団を配下におさめる。このような流れが漢の時代にすでにできてしまったのではないか、と推察してみるのです。

さらに現在の鍼灸師たち。「素問」「霊枢」「難経」「傷寒論」をバイブルと思ってないでしょうか?あくまでその時代の宇宙観であり、身体観であり、薬学であり、理論なんです。時代が変われば人も変わる。人体の生理だって変わってきている。そのままを適用するにはあまりに古い理論ではないでしょうか。わたしは科学万能主義者ではありません。でも理論なんか知ったこっちゃない、って身体が言ってるような気もするんです。ツボの名前。ふむふむしかり。でもね、ツボさんはね「オレの名前なんかどうだっていいよ、とにかく言いたいことがわかってくれりゃあね、あんた、間違った身体の使い方してるんだから、それ言いに来ただけよ」かもしれないんです。理論を当てはめようとするとその理論を通してしか身体に向き合えなくなる。リアルな肉体や心と本気で向き合うならいっぺん理論はすっ飛ばすくらいの度胸も必要じゃないかと思うんです。理論を無視しろではないです。理論もリアルも大事。

「自然哲学に立脚した東洋医学はどこまでいってもエコロジカルであり人に優しい医療だ」

「エ〜、ホント?あんた本気で言ってるの?とっくに政治的で家元的で秘匿的で排他的になってるよ」

ということなんです。無資格者のほうが人に優しい医療を実践していても何も不思議じゃない。医療とは心でする仕事なんだから。心がキレイな無資格者と心がどろどろの有資格者ではどちらが良い医療を実践できるのか?自ずと知れたことです。

自省と自戒をこめて自分へ。

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2012.01.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

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