兼愛 4

「ヒトの身は金石にあらず。やぶれやすし。内外に大敵を受くる事、かくのごとくにして、内の慎み、外の防ぎなくしては、多くの敵に勝ちがたし」『養生訓』巻第一、総論・上20

なにやらこの20番では、益軒先生流の養生論における兵法論が唱えられているようにも見えます。

内敵とは飲食の慾、好色の慾、睡臥(すいが)の慾、七情の乱れ、を言い、

この内側からの敵に攻められて破られると、今度は外部からの敵である外邪となる風寒暑湿の4種の環境因子が

身体に作用して、免疫力を低下させてエピゲノムな遺伝子発現がバランスを失い、ゆくゆくは体調を壊すと、マスター・エッケンは申しております。

ヒトの身は金剛石のように硬く強くはなく、非常に脆(もろ)く破れやすいヤワなシロモノと思われますが、この柔らかさこそがヒトの身の真骨頂であり、

多細胞生物は脆弱(ぜいじゃく)で剥離(はくり)しやすいがゆえに戦略として新陳代謝という機能を獲得し、

老朽化細胞はP53遺伝子やミトコンドリアやマクロファージのチカラで次々にアポトーシスし、

それに引き続き新生細胞は骨髄造血と腸管造血の二大造血作用のチカラを得て発生するマクロファージやヒートショックプロテインのチカラでリモデリングするという

「 You must change to remain the same 」な「変わらなくあるために、変わり続ける」生命システムを構築したのであり、

この毎瞬1000万個の細胞リニューアルをもってして、60兆個の細胞と1京8000兆個のミトコンドリアと数百兆の常在菌と、

いまだどれだけの数が共生しているかわからないが恐らくは大量に棲息している常在ウイルスと、ヒトゲノムの46%のヒト内在性レトロウイルスやDNAトランスポゾンや、

ヒトゲノムの52.5%の未知なるイントロン領域と、タンパク分子を合成するセントラルドグマを起動する1.5%のエクソン領域が蔓草模様にアラベスクな命曼荼羅を描いているのです。

柔らかいからこそ、強い。これが命です。

この柔軟にして強靱な命をもってしてついに人類は荒ぶる自然界をある程度手なずけて、文明という囲いを築き上げました。

ここまで約700万年間の長きに渡りホミニン27種余が必死に生き抜いてきたからこそ今のホモサピエンスがあるのです。

肉食嗜癖のホモ・カニバリズムな一派が7万年前のトバ火山の大噴火による気候変動でボトルネック効果のもとに消滅し、

海洋資源を食料にするのに順応していた東アフリカの海岸線に住んでいた一派であるホモ・アクアから150人の小集団がやがて世界へと旅立っていった。

そしてすべての海岸線や川岸を伝いながら、塩と飲料水と食料となる魚貝類や海藻を摂取する過程で水生ウイルスを大量に取りこみながら腹腔マクロファージのトールライクレセプターのウイルスDNA識別能力も磨かれていき、

免疫力の向上したホモ・アクアがやがて定住農耕牧畜を開始して、ついに最強の人類であるホモ・カルチュアへと進化していったのです。

ヒトゲノムの谷間に住む神々に見守られ、導かれたここ700万年の人類史もようやく食料に困らずに落ち着いて暮らせるまで来ました。

しかし、何をとち狂ったのかまだ対テロ戦争だの、正義だの、聖戦だのと、ほざくチンパンジーやボノボにも劣る先祖返りしたホモ・カニバリズムな一派が世界を騒がせています。

ホモサピエンスの文明を一刻も早く「兼愛文明」にしなければなりませんね。

未知なるイントロン領域52.5%を起動することが人類が覚醒する鍵かもしれません。

どうしたら未知なるイントロン領域を起動できるか?

それはゲノムや命に意識を向け続けることでしょう。

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2015.02.04 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

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