癒しの原点 30

「長生すれば、楽しみ多く益多し。日々にいまだ知らざる事を知り、月々にいまだよくせざる事をよくす。この故に学問の長進する事も、知識の明達なる事も、長生きせざれば得がたし」『養生訓』巻第一、総論・上19

まったく益軒先生の申すとおり、最近は知らない事を知っては自分の無知を恥じ、新たな知識を得ては自然界の驚くべき作用に驚嘆する毎日を送っております。

さて前稿は少し先走ってネタを詰め込み過ぎた感がありますが、少し読みにくい箇所などを修正しましたので、再読頂きますようにお願い申し上げます。

少し時事ネタに触れますが、只今目下、ISISなるテロ組織による人質事件が世間を賑わせております。人命第一といういかにもな、お題目には誰も逆らえませんが、それはさておき、私が一番に危惧するのは

こうした疑似餌のテロを理由に国家規模の軍事作戦を展開する「ホンモノのテロ」を画策し第三次世界大戦を勃発させんとする動きだけは絶対に阻止しなければならないし、

イスラム国なる命名も含めてイスラム圏の国々をまるでいつも野蛮なテロリストの住む国をイメージするような事も絶対にしてはならないと思うのです。

空爆されたガレキの中からパンをこねる棒と台を拾うウチの娘と同じ年頃の中東地区の少女の写真を近頃ネットで見たのだが、こうした子供たちには大人のバカなインチキテロごっこなど一切関係ないのです。

何の罪がこの子らにあると言うのでしょうか?くだらない大人の戦争ごっこの代償が子供たちの命であっては余りに理不尽です。

おい、世界中の大人達よ〜、エエ加減に目を覚ませ!この馬鹿たれどもがぁ〜〜〜!

お前等らがノホホンと金満生活を送る替わりにイスラム圏の国に爆弾が落とされてるんだって。

ほんとバカヤローな世の中だぜ。

ということで少し胸の内を吐露してしまいました。すみません。

対テロ戦争は武器を売ることではなく、オカネをばらまくことでもなく、その地に住む人が自給自足できる農業や牧畜を指導すること。

自分たちで自分の生き方をマネジメントできる支援さえすれば、あとはその地に住む人に任せる。

こういうやり方こそが対テロ戦ではないのかね? 

ISISに誘われるプータローの若者がいなくなれば、テロ組織など維持できないのだから。

また現在の強毒性ウイルスのほとんどはそのウイルスキャリアの第一宿主となる野生動物との接触からアウトブレイク(感染爆発)が始まる。

ということはこれらのブッシュミート(野生動物の肉)を狩ってそれをタンパク源にしかできないような地区に正しい農業支援をし、農業による栽培作物を主要な食糧にする施策が実行できれば、

ヒトと野生動物を介してウイルスがアクセスできる経路がほぼ完璧に遮断できるのだ。

こうした大きな俯瞰から見ると、農耕がウイルスパンデミックやテロの防止に果たす役割の大きさに改めて驚きを禁じ得ない。

「中央より先に地方があり、科学技術より先に労働があり、産業経済より先に暮らしがあり、政治より先に人間がある」

とは私もほんの少しだけお付き合いを頂いている農産漁村文化協会のスローガンである。

これに習えばここ2講のキモをまとめれば

「対テロ戦争より先に農耕があり、ウイルスパンデミック対策より先に農耕があり、医療養生より先に農耕がある」

となりましょうか。

ヒトゲノムの解読によりチンパンジーとヒトはラミダス猿人のようなナリをした700万年以上前の共通祖先と分岐した後も、ヒトとチンパンジーの祖先が約100万年ほども長いあいだ異種交配による交雑を繰り返していたことがわかっています。

現生チンパンジーはいまだに小さな個体の絶滅危惧種のサルを生け捕りにしては生肉や生の内臓をむさぼり食べ、場合によってはヒトの赤ん坊までさらって貪欲に食べるカニバリズムの習性を残存させています。

現生のヒトである私たちはこうした近種のチンパンジーの恐ろしい嗜肉食癖に眉をひそめますが、戦争やテロで平気でヒトとヒトが殺し合うカニバリズムそのものの自分たちの残酷な性癖にはいっこうに無頓着です。

いったいチンパンジーとヒトと、どちらが残酷でしょうか?

ヒトはチンパンジーと交雑し合った約100万年間を経た後の今から630万年前にようやくチンパンジーと袂(たもと)を分かち、リンネ分類学の正式名称「ホモ・サピエンス・サピエンス」知恵のあるサルへの道を歩き始めました。

7万年前のトバ火山の大噴火による「火山の冬」の到来により成人数で1万人まで大幅に個体数を減らしたホモサピエンスは現在のゴリラやチンパンジーかそれよりも過酷な絶滅の危機に瀕し、

それまで保持していた遺伝子に内臓された免疫記憶や様々な生き残りのためのアクセサリーツールや、常在ウイルスや常在細菌などの微生物プールも失う「ボトルネック効果」により

食料や飲み水を失って乾ききったワジ(枯れた湖)や川底を眺めていた「火山の冬」の乾燥化により森林を失ったカニバリズム系の肉食ホモサピエンスのほとんどが絶滅しスクリーニングされてしまい、

ようやく残った少数の生き残り集団であった海岸線に住み海洋資源を主要な食糧としていたホモ・アクアが全世界へと拡散していきやがて定住と農耕牧畜を始めてホモ・カルチュアとなり、

農耕と牧畜による安定した栄養摂取をもとに個体数を取り戻し、約1万年まえからヒトの人口が急激に増加していき現代につながる真のホモサピエンスへと成長していったのです。

ホモ・カニバリズムからホモ・アクアへ、そしてホモ・アクアからホモ・カルチュアへのこの流れは意図せずに導かれた神の配剤だったと言えましょう。

ようやくヒトがカニバリズムの習慣から脱して、ヒトがヒトを気遣い敬い愛し合える世界が築ける土壌を作っておきながら、なにゆえにいまだに対テロ戦争なのでしょうか?

バカにも程があるよね!人種なんて架空の概念だよ。

みんなミトコンドリア・イブとY染色体アダムの末裔。

そう「世界は一家、人類はみな兄弟」

これは昔、へんなオッサンが言ってたけど、ほんとこの通りなんだよね。

なのにさ〜、なんでいまだにヒトとヒトが殺し合っているんだよー、まったく!

チンパンジーやボノボに顔見せできないじゃん。

おれらは知恵のあるサルなんだろ?そんじゃあ、知恵のあるところをすこしは見せようぜ。

長生きしてる大人諸君、少しはヒトらしい知恵を発揮しましょう!

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2015.01.31 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

コメント

風の谷に

不時着した異国の難民、そこへパンと剣を持った風の谷の使者。
難民の長老は敵ではないとパンを受け取るという場面がありました。
どちらかの側につくのではない解決策を考えて欲しいもんです。

近頃の現実離れした現実というか、バレバレの出来事をみていると
マトリックスの世界に迷い込んでるんじゃないかと思ってしまいます。
世間の人から見ると、うちの方が現実離れかもしれませんが。(笑)

この頃、犬の散歩の時に鳥目線で散歩中の自分を見るのが楽しくて、
それが何につながるかはわかりませんが、今はトビ目線です。
国籍、人種、差別のないエンタープライズ号のブリッジのような地球に
ならんもんかいな。貨幣があるとダメですね。スタートレックの世界には
貨幣は存在しないのでした。取引も物々交換とか、金での取引だし
よくできてますわ。(笑)

2015/01/31 (土) 11:19:33 | URL | 桑畑五十郎 #- [ 編集 ]

さすが、トレッキー

な桑さんならではのレス、痺れますわ(笑)

ほんまに劣化したB級ブラックファンタジーの世界に生きてる感じっすね。

どんだけマトリックスやねん!

なんだけど、そう思ってるこっちがオカシイ人間と思われるご時世でやんすから、めったな事は言えない。

って思いっきり言ってる(笑)

鳥瞰図を更に上昇して、ギャラクシーアイズにまで行くには、SF映画をめいっぱい観るなんてのもありかもね。

うちらトレッキーには銀河系外から地球を見下ろすのは当たり前だけどね。

カネなんかただの紙切れと金属片じゃん。なんでそんなにありがたがるのさ。

と、軽くうそぶくのも気持ちがいいっす。

人類がこんだけふがいないと、ここまで進化させてくれたウイルス様に申し訳ない。

ウイルスへのアプローチが新たな生命観を私に宿してくれました。

2015/01/31 (土) 20:09:54 | URL | 養生法の探求 #- [ 編集 ]

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