癒しの原点 14

「まずいにしえの道を考え、養生の術を学んで、よく我が身を保つべし。これ人生第一の大事なり」

これが『養生訓』巻頭を飾る総論・スタート文の枢軸となる決めセリフだ。

天地父母である無限大宇宙の62桁のフラクタル大円層に常時接続し、138億年の宇宙生命史がインプットされたこの貴(とうと)き四肢百骸、身体髪膚。

この動電場がスパークし続けるソウル&ボディな身心をいかにして健康に維持し、幸福な一生を送るか?

ヒトの人生において最高級にプレミアムでラグジュアリーでリッチであるということは、真に実践的でリアリティー溢れるヤルだけの価値あるホンモノの養生法をつかむことだ。

人生はそのためにある! と、マスター・エッケンは総論のミドル・ノートで熱く語っております。

そしてこの言を引き取って300年後の今ここにおいて、ポスト3.11という厳しい産業毒に被曝する時世にあって、

いったい、いかなる養生法が真に人々に求められているものなのかを模索し、この刻々と汚染状況が変わりゆく時代に即した養生法論の提言に勤しんだ記録こそが、ここ3年間に及ぶ拙ブログからの情報発信でありました。

このネットにおける今この時に必須とされる養生法に関する情報発信活動においては、今まで東洋医学界に誰も発表していない「皮膚ランゲルハンス細胞=ツボ仮説」や「鍼の起源は人類史をさかのぼる20万年前説」が公開され

また医学観としては「ガン細胞は敵ではなく味方であり仲間である」などなどが公開されたが、これらは世紀の一大発見となったと同時に物議を醸す提言となり、

同意や称賛だけでなく反発や憎悪までも生む結果となった事は現在進行形で尾を引いている。

ここ最近になって訪れた新しい「気づき」である「地球生命種の根源にはウイルスが存在し、生命のあらゆる領域階層にウイルスが媒介している」

とするウイルスの汚名を返上せんとする無謀な提言がこれからまた少しのあいだ物議を招くだろうことを、ここに公表いたします。

発酵食品が身体にイイという価値観が最近ではほとんど一般化しておりますが、そもそも発酵食品の何が身体にイイのか?を本当の意味で理解できている者は実は非常に少ないだろうと推測します。

発酵食品と言えばお馴染みの味噌や醤油やぬか漬けや、納豆などが思い浮かびますが、これらの食品に含まれる発酵菌が

例えば味噌ならば「こうじ菌」があらかじめ大豆のタンパク質を栄養源にして、アミノ酸に変換してくれているので消化がスムースになり、またビタミンなどを発酵菌が合成することで、より栄養価が高くなると普通は分析します。

こうした一般的な発酵食品の価値評価はそれはそれで当を得たものですが、ようは発酵食品とは発酵菌をそのまま、生きたまま食べるということを意味し、

これはつまりは外来性のバクテリアを「体内であり体外」である腸管内に人為的に侵入させることを意味します。

この外来性のバクテリアとは言ってみれば、人体にとっては常在性のもとから皮膚や腸内に棲んでいる「自己」と同化したバクテリアからすれば、「非自己」のバクテリアと見なせるわけで、

「自己と非自己」を厳密に峻別する免疫機構の免疫細胞の精査を受けて、この口から取りこんだ発酵食品に含まれる外来性の非自己バクテリアは実は免疫応答による排除の対象にされてしまうのです。

しかし、この体外から侵入した非自己バクテリアはこのような腹腔マクロファージの細胞膜レセプターであるトールライクレセプターによってそのバクテリアの細胞壁多糖が受容されることで、

腹腔マクロファージにとってのインターフェロン・インデューサーとなるという非常に優れた免疫賦活の作用があるということが言えるのです。

乳酸菌をはじめとする発酵食品ブームの真の価値とは、実は抗原として免疫系を活性化することに最大の意味があると言えます。

さてもとから人体に棲息している数百兆個の常在性バクテリアも恐らくは人類史の、生命史のはるかその昔に外部から体内や体表へと侵入してやがて免疫寛容を許されて、

免疫細胞に排除されることなく、ホストである宿主の体内外に同化し共生した歴史を持っています。

ですから今こうして常に味噌汁や納豆を食べていると、そのうちこれら発酵食品に含まれる外来性バクテリアが2000年ほどの長い間には腸内に棲みつく可能性もあります。

このようにして過去に棲みついた腸内や皮膚に棲みついている常在性バクテリアたちは、酸性の分泌物を産出することで他のバクテリアを寄せ付けないガードマンとなったり、

腸内常在バクテリアなどは消化産物を原料に必須ビタミンを合成したり、セロトニンやドーパミンの前駆体を産生したりと、ホストにとって有益な働きを今ではしてくれております。

ヒト・ゲノムにはウイルス由来成分と思われるおびただしい程の情報が存在し、ヒト生理に必須のタンパク分子を合成する1.5%の「エクソン」領域を除く、他の98%の「イントロン」領域のうち

なんと46%はウイルスに何らかの根源をもつ情報であろうと推定されています。そうなのです。ヒト・ゲノムにも外来性バクテリアが常在バクテリアになったと同じように、

かつて生命史において何度も何度もウイルスがヒト・ゲノムに罹患して感染して入植した痕跡が刻まれており、

すでにヒト・ゲノムに安住の地を見つけて完全にヒト・ゲノムに融合してしまったウイルスが多数在籍していることが事実として浮かび上がってきたのです。

これらヒト・ゲノムに組み込まれたウイルス由来因子はそれぞれ、HERV(ヒト内在性レトロウイルス)、LINE(長鎖散在反復配列)、SINE(短鎖散在反復配列)、DNAトランスポゾンなどと呼称されているが、

未だ不明な52.5%のイントロン領域以外の、ほとんどがウイルス由来の情報と推定されているのだ。

例え残りの52.5%がウイルス由来でないとしても、ヒト・ゲノムに占めるウイルス由来領域がほぼ半分の46%もの領域を占めているという厳然たる事実を、いったいどう解釈したらいいのだろうか?

少し乱暴な言い方をすれば「ヒト・ゲノム機能は、ほとんどウイルスによって成り立つ」と言い換えることすら可能だ。

むろん、これらがその昔にジャンク遺伝子などと呼ばれていたようなゴミのような無意味な情報でないことも、近年になり解明されてきている。

アメリカはイエローストーン国立公園の地熱で高温になった土壌に育つキビ類の植物には、ある真菌が感染しており、その真菌には未知な新種のウイルスが感染していることが発見された。

そしてこの真菌バクテリアに感染しているウイルスを取り除くと、このキビは地熱に耐えられずに枯れ始めたのだ。このことからキビが地熱に耐えて生きられるのは、

バクテリアとバクテリアに感染したウイルスの共生( Symbiosis )のお陰であることが判明したのである。どうやらウイルスの「代謝産物」がバクテリアや植物へと供給されることで、三者の共生がうまくいっているようなのだ。

ウイルスもまたヒトの腸内細菌と何ら変わりない共生的な働きをしているこのような実例も、またこれまでのところ枚挙にいとまがない程に多数報告されている。

ウイルスとバクテリアとホストの三連団マトリョーシカ的な共生。南極の湖底に構築されたコケとクマムシとバクテリアのホロビオントな「こけ坊主」に生命のプロトタイプがある、とする仮説もまんざらでもないのかもしれません。

いや、そも生命の始まりはウイルスであるのなら、ウイルスからバクテリアそして動植物の三者連合はこれこそが生命の本質であろうと洞察できてきます。

貝原益軒は『養生訓』で、命を養う方法を説いた。しかしまだ300年前の江戸期では命のホログラムな共生システムまでは掴めなかった。

だからマスター・エッケンの代わりに、わたしがホロビオント(共生)でホログラム(細部にも全情報が投影されるとするニューサイエンスな概念)な生命観を『養生訓』に注入する意味があるのです。

生命とはミクロからマクロへと重層し連環するゲノム・シンフォニーです。

スポンサーサイト

2015.01.16 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

kouhakudou

Author:kouhakudou
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR