癒しの原点 8

「食物の気味、我が心にかなわざる物は、養(やしない)とならず。かえって害となる」

昨年末から本年初頭にかけて、本ブログでは盛んにガンに関する情報を提供しているが、試みに今や余り注目されないが出版された当時はそれなりの影響力を見せたであろうガン関連の必読書と言える

アンソニー・J・サティラロ著の「がん ある『完全治癒』の記録」日本教文社・刊を再読してみた。

この本の内容はアメリカの麻酔科医であり、フィラデルフィア・メソジスト病院の院長であった当時47歳のサティラロ博士が、ある日、突然に前立腺癌の宣告を受けて、両睾丸の摘出と胸部肋骨のガン病巣の外科切除を経て、

やがてとあるキッカケでマクロビオティックという食律法に出会い、この食事ダイエットにより頭蓋骨や肩甲骨や脊椎骨や胸骨や肋骨に骨転移していたガン病巣がすべて消えていった2年余に及ぶ記録である。

この本の書評を書かれている医師も仰っているように、今の世には「ガンが治った、ガンを治す」と吹聴する外辺医療(フリンジ・メディスン)があまた存在するのだが、

では実際にそう言い切るだけの医学的なデータやエビデンス(証拠)が提示されているケースがあるかと言えば、これはまったくほとんど無い、と断言できる程に御粗末な状況であり、

こういったチマタのガン・コンテンツの中でもサティラロ博士の記録が貴重なのは、すべて正式な現代医学の客観的なデータが提出されたうえで、担当内科医が「完全寛解」と診断している点が非常に重要なポイントとなろう。

ガン宣告時の1978年6月のPET検査によるスキャン映像にはハッキリと全身に骨転移したガン病巣がとらえられているのだが、

14ヵ月後の1979年9月の同じ検査映像からは何とあのガン病巣の黒い影が全身から跡形もなく消えているのだ。

わたしたちに必要なガン情報とはこうしたリアリティー(現実)が伴ったものを言うのであり、このリアルなガン治癒の真の治効機序を解読することで、より精度の高いガン・コンテンツがもたらされると確信する次第です。

わたしはリアリティーもエビデンスもないガン治癒に関する希望的な妄想や、ガン細胞の線形的な病理解読にはまったく興味はなく、これからもこうした信用に値するコンテンツのみを提供することに務めてまいる所存です。

さて、マクロビオティックという食律法については今更、特に説明の必要もなかろうが、ザックリと私流にマクロビオティックを説明するのなら、

ようはヒトの大人の歯の形と構成比(臼歯切歯28本、犬歯4本)に準じた、植物性食が7に対して動物性食が1の、穀類と野菜を主体にした食事ということになる。

そしてマクロビオティックの創始者である故・桜沢如一氏の思想とは「健康をもって自由人たれ」であり、マクロビオティックによる食の調整は

健康を勝ち取って、自由にこの世を遊ぶための手段であって、決して目的ではないということが最大の要諦となるのだ。

マクロビオティックが玄米を食べる食事法と誤解されて久しいのだが、「マクロビオティック=玄米食」という固定イメージは

むしろ桜沢の思想を冒瀆しているとも言えるわけであり、桜沢は別に玄米を食べろ、とはひと言も言っていないと私は解釈している。

玄米を食べるのもあらゆる食律の中のほんのオプションであり、主食に何を据えるかは人それぞれの自由なのであり、

その自由な判断に従って自分で自分の食律をアレンジして独創して編み出していくことがマクロビオティックの本質となるのだ。

桜沢のフォロワーとなる弟子たちは今や世界中にゴマンと存在するのだが、果たして桜沢のマクロビオティック思想の原点をしっかりと掴んで啓蒙活動をしている者がいるのか、いないのかは少し心もとない。

来日時に私も何回か直接お会いしたことがあるアメリカはボストンを拠点にマクロビオティック啓蒙の世界運動を実践しているクシ・ミチオ氏と、そのお弟子さんたちがサティラロ博士と奇跡的に巡り会った事で引き起こされたガン治癒ドキュメントが、

前述の書の内容であるが、マクロビオティックがサティラロ博士のガンを自然退縮させたからと言って「マクロビオティックがガンを治す食事法」であると早計してもらっては困ると、

サティラロ博士本人も、書評を書いた医師も、翻訳をした鍼灸師の上野圭一氏も、日本のマクロビオティック関連団体の代表も、異口同音に口酸っぱく指摘していることは肝に銘じたい。

サティラロ博士のケースはあくまでサティラロ博士に特異的なパターンであり、つまり72億人のDNAはすべて異なるのだから、同じような食事法をもってしても72億人の予後パターンが存在するわけで、

ようはこうした実際の治癒例からいかにして普遍的なエビデンスを抽出して、いかにして一般化できるか?がこちらハリーの腕の見せ所となる。

20年前に読了していたサティラロ博士の貴重な経験談を、今回、再読してみて非常に益するところが大であり、新たな視座を獲得しつつあることをここに公表します。

誤解多きマクロビオティック食律法の中から私はついに金塊を探り当てました。

勘のいいブログ読者の皆様なら、すでに感づいているかもしれませんね。そうです。サティラロ博士の腹腔マクロファージのトールライクレセプター・TLR4に

玄米や海藻や味噌汁のマクロビオティック食に大量に含まれる多糖体がヒットして、多糖体がヒートショックプロテイン分泌を引き起こし、ヒートショックプロテインHSP60やHSP70も同じくTLR4にヒットして、

マクロビオティック食材に含まれる多糖体と、多糖体によって分泌が高まったヒートショックプロテインがインターフェロン・インデューサーとなり、マクロファージがインターフェロンや腫瘍壊死因子(TNF‐α)やインターロイキンを分泌することで、

NK細胞やキラーT細胞が活性化してガン細胞をパーフォリンとグランザイムとフラグメンチンの分解酵素で分解して、

最終的にマクロファージがアポトーシスされたガン細胞の断片を貪食することで、サティラロ博士の体内に散っていたガン病巣はすべて免疫細胞の消化力によって消去一掃されてしまったと解読できるのです。

マクロビオティックは植物性主体の食事法です。この植物性が主体であるという点が非常に重要であることには、植物の細胞壁が多糖体でシールドされコーティングされているということであり、

植物性食が主体の食事にすると必然的に多糖体が多く摂取できて、結果として腹腔マクロファージのトールライクレセプターを刺激して、免疫力が高まると結論できるのです。

陰陽論(いんようろん)や身土不二(しんどふに)、一物全体(いつぶつぜんたい)などのお決まりのマクロビ教義とはひと味もふた味も違う、『「TLRヒッター」としての食』という視座を、ついにわたくしことハリー今村は獲得したのです。

ドイツ人生化学者オットー・ワールブルク(1883〜1970)はガン細胞の病理のほんの一端であるガン細胞が細胞質の解糖系を亢進してATPを産生しているという、

のちの世にドグマ「ワールブルグ効果」として知られることになったガン組織のすべてではないがガン細胞の一部に発現する特異的な現象を発見したのですが、

彼が熱心な自然食派、オーガニックフード・マニアであり、加工食品を極度に嫌い、肉食をしないベジタリアンで、マクロビオティックに近い食事を実践していたことはよく知られております。

そしてこのガン細胞の真相の一端を解明したとされるワールブルグの熱烈な信奉者であったドイツ人医師マックス・ゲルソン(1881〜1959)が

ワールブルグ効果にヒントを得て創案したと目される食事法がガン治癒の食事法として余りに有名なゲルソン療法だったのです。

ゲルソンは西欧人のガンの原因が塩漬けにした肉の過食にあると推定して、塩分と肉食を厳格に規制して、大量の野菜や果物のジュースを1日に何度も飲むような独創的な食事法を開発したのです。この流れが今のスムージー・ブームにつながっているのでは、と私は推測しております。

さてここで懸案の糖質制限について核心を言っておきます。マクロビオティックにもゲルソン療法にも糖質制限という奇妙な言葉はいっさい登場しません。

糖質ということで言えば、マクロビオティックなどむしろ糖質過剰とも言える程の穀類に片寄った食事法です。この糖質過剰と言えるマクロビオティックでなぜステージD・末期のガン患者であったサティラロ博士のガンがすべて消えたのか?

それは勿論、博士の摂った糖質が多糖体が大量に存在する優れた『TLRヒッター』であったからなのですが、ゲルソン療法でも未精製の穀類を推奨しております。つまり最大のキモとは

「糖質を制限することには何の意味もないが、糖質を選択することには相応の意味がある」だったのです。

これが「糖質問答」の結論、答えです。

私流にもしも「糖質選択・とうしつせんたく」を自分の食事に取り入れるのなら、もっとも手っ取り早い方法が多糖類を多く含む植物性食材や発酵食品を幅広く選択するとなります。

かと言って単糖類を忌避する事も致しません。砂糖にだって、血糖値を即座に上げる立派な役目があるのですから。

多糖類とは糖が鎖状につながったポリ重合構造の糖質のことを言いますが、これがほとんどこれまで私がずっとプッシュしてきた多糖体とほぼ同義であることはすでに皆様も気づいておられることでしょう。

マクロビオティックもゲルソン療法も凌駕してポスト3.11のダイエット戦線を制するものこそが、

「『TLRヒッター』メソッド」、別名「ネバネバヒート養生法」である、とここに堂々と高々と自信を持って大宣言いたします。

ヴィクトル的な感性を養って、その時、その身体に必須の食を本能で嗅ぎ取って、美味しいものを美味しいと感じて頂けば、命の滋養になると、マスター・エッケンは冒頭の言で申しております。

本当に身体に必須な成分は、もとから腹腔マクロファージが知っているのです。

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2015.01.10 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

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