The dawn of Harii 18

地球生命史においては今から5億4100万年前にそれまではクラゲやカイメンなどの3門しかいなかった海の生物相が、突然38門の現生動物門で満たされていくカンブリア爆発という事件が起こった事は誰もが知るところとなっている。

この時になぜDNAが遺伝子重複を起こして遺伝子プールが拡張したのか?も不明であるし、わたしの仮説としてはDNAの運び屋となる特殊なベクター・ウイルスが異常発生でもして、あらゆる生物のDNAがシャッフルされたことで遺伝子が多様化して複雑化した結果、このような一大エポックが巻き起こったなる予想も可能だ。

または水中のミネラル濃度が高まったことなども一因しているとされる。ミネラルはDNA合成には不可欠な要素ゆえにこれはありうる仮説だ。ちなみに婦人科系のガンに頻用する抗ガン剤のシスプラチンは白金製剤といい、これは白金というミネラルが盛んにDNAに取りこまれる性質を利用したものであることは注目に値する。

ようはガン細胞は細胞分裂が盛んであり、だからこのガン細胞のDNA合成にはミネラルが大量に必要とされる。よって抗ガン剤として白金を取りこませれば、これがガン細胞のDNAを傷害し結果としてガン細胞を死滅に追い込むという理屈でシスプラチンは多用されているのだ。

しかしガン細胞が白金を取りこむのと同様に、すべての細胞分裂が盛んな正常部位である腸上皮や骨髄造血幹細胞や毛根においてもまたシスプラチンはその猛毒性を発揮し傷害する。よって頭髪が抜け落ち、下痢や便秘や食欲不振に陥り、貧血や白血球数の減少が起こるのだ。

このような抗ガン剤の凄まじい恐ろしさを知りながらもいまだにこれら毒性の強い薬物を使用し続ける現代医学と違って、ただただひたすらに気持ちいい温灸や指圧や鍼が、本当の意味での真の抗ガン三大療法として人々の意識にすんなりとガン治療の選択肢に浮かぶ日をわたしは夢見ている。

さて余談はほんの少しにして、どんな理由があったかは知るよしもないが、地球はカンブリア爆発という生命の跳躍が起こって、今の130万種の生命界が誕生した。

それまでの30億年間はほとんどすべてバクテリアとウイルスの世界だった。なぜ単細胞から多細胞に進化したのか?は大きな謎であるが、恐らくはニッチを求める生存戦略の結果だったとわたしは推定している。

単細胞が多細胞になると、色々と困る問題が生じる。例えば細胞同士の連絡だ。これにはリガンドという信号分子を生み出すことで対処しただろう。今で言う神経伝達物質やホルモンやサイトカインだ。

また免疫はどうするか?それまでは単細胞の細胞膜で異物を識別し、有害な異物は分泌物質を噴射して一掃するか、いっそのこと貪食して食べて処理していたが、多細胞になるとそうはいかない。

だから体液中にそのような異物識別と異物貪食の能力を有する食細胞を装備して、口や呼吸や皮膚を通して侵入してくる外来性の異物に対処するシステムを造り上げた。

これこそが免疫の起源なのだ。マクロファージという食細胞は現生のヒトデやウニなどカンブリア爆発以前にもいたであろう非常に古い種族の体液中にも存在し、その免疫をしっかりと担っている。

軟体動物も魚類もまたマクロファージの活性にその免疫を依存している。いわゆるリンパ球と呼ばれT細胞やB細胞と呼称されるマクロファージなどの自然免疫よりも一段高級と目されている獲得免疫の機構をもつ脊椎動物は全動物の中ではわずか4%しかいない。

つまり動物界はもっぱらマクロファージや樹状細胞や好中球などの自然免疫のみで、このバクテリアやウイルスに満ち満ちた地球環境に適応しているのだ。

ヒトの免疫の主役は獲得免疫の、キラーT細胞やB細胞だけだと思ったら大間違い!

実はマクロファージの細胞膜には異物を識別するレセプターが存在し、その体内にはなんとウイルスやバクテリアのDNAすら認識する受容体が存在するのです。

マクロファージはこれらトールライクレセプターと呼ばれる異物弁別機構を使って、異物を判断し、その情報をヘルパーT細胞へと伝達し、

またインターフェロンや腫瘍壊死因子やインターロイキンというサイトカインを分泌して、免疫細胞に免疫活性化の信号を連絡し、全身の細胞を活性化します。

つまり獲得免疫はマクロファージの指示に従う、「自然免疫の下部組織」と言うのが実体なのです。

あるいは自然免疫の単なる補助機構が獲得免疫かもしれません。

私たちは生命史を俯瞰して進化を考察する際に、どうしても外部形態の変化にとらわれてしまいますが、生命の内部でも「変わらなくあるために、変わりつづける」進化がずっと継続して起こってきました。

生命体を守り続けた免疫力の真相へと、いよいよ洒落たSUVでガツンと乗り上げます。

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2014.12.18 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸創世46億年記

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