The dawn of Harii 6

ヒトがチンパンジーとの共通祖先から500万年前に分岐して、何故(なにゆえ)にヒトだけがチンパンジーやゴリラやボノボなどの他の類人猿種にはできなかった文化を生みだし、文明まで築き上げることができたのか?

通説で常識的に語られるヒトがヒトに進化した原動力として挙げられるのがその体型の変化であり、形態的な変化としては直立二足歩行を可能にした足の親指がまっすぐに伸びたこと、股関節が内転して傾斜したこと、踵骨を含む足裏がラバーソールのようにクッションになるアーチ構造に変化したことや、

胸郭がトウモロコシ型から樽型になったこと、骨盤が皿型からお椀型になったこと、手の親指がその他の四本の指と向き合う拇指対向性を備えて器用に手が使えるようになったこと、などが挙げられる。

また容量も機能もチンパンジーとは格段にレベルアップしたのがヒトの大脳であることは論を待たない。だがしかしニワトリやダチョウやエミューの頭部と全身のプロポーションバランスを一目見ればわかるように、

実は脳容量が嵩(かさ)を増すことは決して直立二足歩行に適応した進化とは言えないのだ。上屋が重ければ地球1Gの負荷はいやという程に下半身や脊椎に集中してくる。首凝り、肩凝り、腰痛、脊柱管狭窄症の増大はすべて直立二足歩行による弊害と言える。

つまりなぜヒトの脳だけがプロポーションバランス的には余りに不格好にこれほどまで大きくなったのか?という問題はやはり常につきまとうヒトの進化における迷宮と言えよう。

南米は最南端に位置し太平洋を望むチリの小さな町プエルトモントにあるモンテ・ヴェルデ遺跡からは今から1万3000年前のホモサピエンスの生活の痕跡が多数発見されており、これらの発見により近年になり考古人類学の既存のパラダイムも修正されてこれまでの通説よりも

かなり早く2万年前にはアフリカを出立したホモサピエンスはゴールに当たる南米大陸の南端に到達していた事が判明している。

モンテ・ヴェルデ遺跡からはヒトが食べたであろう最古のジャガイモの残骸も見つかっており実に興味深いし、やはりその土地の環境で採れるあらゆるモノを人間は食べてその土地に適合していった様がつぶさに見て取れる。

この南米最南端のホモサピエンスの遺跡から発見されたもので私が最も興味を惹かれたのが海藻を食べていたことだ。その食べ方は他の薬草と共に口に含んで噛んだ後に吐き出すようなまるでイソジンのようなやり方であったようだが、いわゆる海藻に含まれる豊富なヨウ素やカルシウムなどのミネラルや、ネバネバ多糖体の摂取が目的だったと私は推定した。

天然のヨウ素はヒトの甲状腺で作られるサイロキシンというホルモンの構成材料であるので、ヨウ素をよく摂取するとサイロキシンが活発に合成される。サイロキシンは新陳代謝のかなめとなるホルモンであり、体内の生合成はまさにサイロキシンによって調整されていると言っても過言では無いほどに重要なホルモンだ。

そしてカルシトニンというホルモンも副甲状腺で合成されるが、これは体内のカルシウム調節を行うホルモンである。海藻に含まれる豊富なヨウ素とカルシウムはヒト族の甲状腺をよく滋養して、新陳代謝を促進しヒトをよりヒトらしく進化させる原動力となっただろう。

実はホルモンというリガンドは細胞内小器官のミトコンドリアで合成され、体内を血行性に巡りまたミトコンドリアによって利用されている。つまりサイロキシンもカルシトニンも甲状腺や副甲状腺のミトコンドリアで作られて、全身に内分泌されたあとに脳や肝臓や筋肉などのミトコンドリアが多数棲息している部位へと配給されて利用されているのだ。

ヒトの脳容積が爆発的に増大した本当の原因とはもしかすると初期ホモサピエンスが「海藻を口にした」という他の類人猿には見られない食習慣にあったのでは?

南アフリカのピナクルポイントのホモサピエンスの遺跡からはすでに今から16万4000年前の初期ホモサピエンスが海洋資源に適応した食事を摂っていたことがわかっている。また12万5000年前にはアフリカ大陸の東の海岸沿いにホモサピエンスが住んでいた痕跡となる貝塚や石器が見つかっている。

もしかすると初期の人類は狩猟採集型ホモサピエンスではなく「海洋漁労型ホモサピエンス」だったのかもしれない。

海のミネラルを取りこんだことで、ヒトはヒトらしく進化したのか?

貝に小さな穴を開けたビーズは世界中のそこかしこのホモサピエンスの遺跡から出土している。

ビーズを作る錐(きり)のような道具が、鍼治療の鍼として使い回されていたとしても何の不思議もない。

「ヒトは海藻によって進化した」

本邦初、いや世界初の新説です。

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2014.12.04 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸創世46億年記

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