The dawn of Harii 5

南アフリカはケープタウンの美しい海岸線の先にあるピナクルポイントには、初期ホモサピエンスが住んだ遺跡が20あり、そのうち18箇所は洞窟である。

洞窟の入口から見えるかなたの海は見知らぬ世界へと誘(いざな)うに充分な景観で魅了するが、この洞窟内から発見された人骨を調べると今から16万4000年前の非常に古いホモサピエンスのものであることが判明し、遺跡の数々の人工物からは当時のホモサピエンスの生活やライフスタイルが垣間見られ実に興味深い。

洞窟には炉跡らしきものが発見されていることからすでに火が使われていたことがわかっている。また食べられる貝類のほとんどすべての貝殻が見つかっていることから、人類がはじめて陸上の植物や昆虫の食性から海洋資源を食料にする適応を見せていた証拠であろうと推定されている。

貝類や魚や海生哺乳類のアザラシ肉などに含まれる豊富な脂肪酸は脳の発達にとても有効な栄養素であり、またイカやタコやエビや貝類のアミノ酸・タウリンもヒトの脳の情報伝達には必須である。もしかすると海洋資源に適応することで、ホモサピエンスの大脳はいっそう大型化して、より知的に創造的に進化したのかもしれない。

そして実は魚や貝の味をしめたことで、海岸や川岸の水辺を拡散ルートに選びホモサピエンスは今から5万年前にいよいよアフリカとアラビア半島の接点、紅海の河口バブ・エル・マンデブ海峡を泳いでか、舟で渡りついに世界へと旅だったのか?

他にはピナクルポイントの洞窟から発見されたものの中には表面が摩耗したり、傷か付いたオーカー(赤鉄鉱)の小石が57個発見されている。この時代からはかなり後になるが西ヨーロッパのラスコーやショーベ、アルタミラなどの洞窟壁画もレッドオーカーなどを多用して描かれたものである。

ボティペインティングの顔料や壁画のクレヨンか絵の具に向いたオーカーを使って最初期のホモサピエンスのご先祖様はいったい何を着色したのだろうか?錐(きり)のようなものはすでに使用していたようだ。もしかすると入れ墨のような風習がすでにあったのだろうか。

私は本シリーズの始まりにあたって、まず鍼治療が最初にあって、鍼の出血を止めるために煤(すす)を塗り込んだ習慣がやがて入れ墨のファッションへと移行したのでは?という民俗学者の意見を踏襲したのだが、

この最初期ホモサピエンス遺跡の顔料の発見から、実はボディアートとしての入れ墨ファッションが先に起こり、入れ墨を通して鍼のようなものを身体に刺すことに慣れていたから、自然に鍼治療という発想が生まれたとの逆パラダイムの発想がふと思い浮かんだのだ。

もしも本当に入れ墨のためにこのレッドオーカーが使用されていたのなら、幾ばくかの鉄分が血液中に溶け込むことで鉄分の補給になり、彼ら最初期のホモサピエンスの赤血球中のヘモグロビンのヘム鉄を供給し貧血の予防にもなったかもしれない。

入れ墨のために錐(きり)か針のようなもので皮膚に穴を開ければ痛みの拮抗ホルモンとしてβエンドルフィンが分泌されてくる。その他には血管壁を拡げて血流を促進する一酸化窒素や、生体防御タンパク質のヒートショックプロテインが分泌され、

マクロファージの細胞膜レセプターTLRがヒートショックプロテインHSP60や70を受容することでマクロファージからはインターフェロンなどが誘発されて免疫細胞のすべてが賦活される。

βエンドルフィンは脳内オピオイドであるゆえに、よく脳細胞を刺激し、またガン免疫の要の免疫細胞であるNK細胞もβエンドルフィンによって活性化する。

続いて皮膚を染めるために赤鉄鉱石の顔料がその鍼穴(はりあな)へと注入されると鉄分を含むミネラルが経皮吸収されて、全身に血行性に必須ミネラルが供給されることで細胞内ミネラル変換器であるミトコンドリアが滋養されて、ATP産生を始めとするミトコンドリアの機能が活性化する。

60兆個の細胞と1京8000兆個のミトコンドリアを養うリガンド(信号分子)の分泌を増大し、必須ミネラルをも補給できる養生法としては優れて一石二鳥の鍼治療的な入れ墨ファッションにより、最初期ホモサピエンスの大脳や全機能はより発達し強化されたのか。

ホモサピエンスは入れ墨を通した鍼治療を手に入れたことで、無敵な免疫力を手にして、やがてアフリカを旅発ったのだろうか?

鍼の起源は約3万年前の欧州オーリニャック文化からさらに遡(さかのぼ)り、ついにホモサピエンスの最初期16万4000年前にタイムスリップした。

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2014.12.03 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 鍼灸創世46億年記

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