活ッ 16

病気や症状の原因をたったひとつの原因に還元することを万病帰一説(まんびょうきいつせつ)などと呼びまして、ようはこのたったひとつの原因さえ取り除かれればすべての症状や病気が予防できて治療されてしまうとこれらの論説は囁(ささや)くのですが、

そのくせいっこうに世の中から病人が減ることもなく、悩める症状が改善したという報告がないのは、やはり万病の原因は決して単一には絞れないし、生体というものはそんなに簡単でシンプルには事が運ばない程に複雑である、ということなのだろう。

最近になって出版されたインチキ医学やエセ健康法のたぐいを徹底的に糾弾し論破している本をサラッと斜め読みしてみたのだが、この本の著者が内科医ということもあり、なかなか鋭い視点でエセ健康法の虚を突いており面白かった。

この本中でインチキ医学として糾弾されているものの中に「気功療法」がやはりリストアップされていて、気というものに関して彼なりの考えが言及されていたが、特に反発も反感も自分の中に湧かなかったのは不思議であった。

気の何たるか?など実際に体験してみないことにはわからないのだから、実体験のない者が気に対してどんな批評をしようとこちらの思惟が揺らぐことはないということなのだ。

さて、またある医師は昨今になり何でもヒトの生死に関わるような重大な提言をして一躍ベストセラー本を連発する人気を博しているのだが、こちらの最新刊の対談録をチラッと読んでみたら、少しトンデモでスピリチュアルな内容にドン引きしてしまった。

わたしとしてはインチキ医学を糾弾している内科医の方を応援したい。

この内科医がリストアップした「気功セラピー」のたぐいはもちろん私も今まで何度も糾弾している通り、そのほとんどはインチキ詐欺療法であり、

これらインチキ気功によって幾ばくか私たちの東洋医学の信用もまた失われてきたことは否めないだろうと推定できる。

代替医療というくくりでは、一般に鍼灸指圧すらその中にカテゴライズされかねないのだが、正統医学の座を取って代わるだけの実力を有しているのは恐らくは鍼灸指圧だけなのであり、

それ以外の何チャラヒーリングだの、とんでもセラピーだのの、ちゃらいインチキ健康法のすべてはまったく取るに足らない詐欺療法であると断言できるのだ。そもそも日本の医業類似行為法では鍼灸指圧師の資格がないのに、それらに似た看板など出せないのだから、

はっきり言って、この国で医療を実践するのに許される資格者とは医師と鍼灸指圧師と柔道整復師しかなく、それなのにチマタにはインチキ医療がゴマンと存在し、それぞれが繁盛しているのだから、まったくわけがわからない状況が健康道の周辺には起こっているといえよう。

そのわけがわからない無法地帯をいいことにインチキ健康法が喧伝されていい加減な論説が跳梁跋扈しており、それゆえにかの内科医は苦言を呈しているのだ。いやほんとにウソ八百を並べた健康指南ばかりであることには不肖ワタクシも常々、腹立たしく思っておる次第です。

だからこその「活ッ」シリーズだったのですが、これまでの本シリーズではまだまだ活が足りないかもしれませんが、時代が時代なので、ここはひとつ何事も上品に進めて参る所存です。

それで私もこれですでに20年以上もヒトサマの身心を鍼灸指圧治療を通してみつめて来ましたので、万病帰一説のひとつも言ってみたくなるのですが、例えばモノとしての人体の構造的な欠陥に関してはだいたいの感じは掴めてきておりまして、

ピンポイントでいったいどこの部位を改善するといいか?ぐらいは私なりの見解を持つに至っております。まあすでに今までに本ブログではとっくに公開済みなのですが、

私が何度も申し上げる通りにモノとしての人体には常に地球重力が負荷されますので、その重力負荷が蓄積する部位こそが実はかなりの症状の原因地点なのだということなのです。

そう何度も申し上げている通り、首と腰なのです。

それでチマタには「首コリ」と「腰痛」がらみの本が今やブレイク祭りなのですが、それは別にわたしの言説の影響などではまったくなく、恐らくはみんなそれなりに身心の真理には到達しているのでしょう。

まっ、でもね、そんな本を読んでもアタシみたいなのにはちっともピンときませんがね。ということで私もすでに万病帰一説に近い論説はこれでけっこう唱えているようですが、

まあ私の説は自分で言うのも何だけど、本当にそれなりにけっこうイイ線を行ってますので、信じる者は救われる、である程度は信じてもいいと言っておきます。

「万病帰一説」のような還元論というのは確かに魅力的なんだけど、やっぱり全体論で俯瞰すると身体宇宙は無限な広がりがあるわけで、本当のところは命の真実とは何なのか?はまだまだはっきりとはわかりかねるというのが正直な気持ちです。

気もツボも経絡もあくまで古代人の生命観ですが、いまでもある程度は通用するソフトであることを鑑みると、やはりその中には幾ばくかの真実が内包されているのかもしれません。

「昇降出入は百病の綱領、生死の枢機なり」
『読医随筆』(周学海・撰 清時代 1898年)

気の昇降出入を妨げるコリを取り除くことができれば、心身の活力は取り戻せると、この古典医書の一節は教えています。

このへんはかなり真実っぽいね。

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2014.11.21 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

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