ブラフマン 18

ヒトが体毛を失ったのはかつて今から600万年前から300万年前までのある時期に、半水生生活を余儀なくされる強烈な環境圧の負荷にさらされたからである、と仮説を立てて無毛化の収斂進化について前記事ではそのほんの概説を試みてみた。

収斂進化(しゅうれんしんか)とは種が異なるがその形質が同一になる現象をこう呼ぶのだが、その好例としては哺乳類のコウモリと鳥類が同じく翼を持つことが指摘される。時代は異なるが恐竜たちの翼竜(よくりゅう)たちもコウモリにそっくりの翼を手に入れて空を飛ぶ自由を手に入れていたことは恐竜&古生物フリークにはすでに常識だろう。

また中生代の地球の大陸配置は今とは異なり大きく大陸は南北に分断されており、そのせいで赤道上にはテチス海と呼ばれる赤道を一周する環赤道海流が流れており、この浅瀬を多く含む現在の熱帯や亜熱帯を彷彿させる暖流海域には魚竜(ぎょりゅう)に分類される海生爬虫類が流線型の身体を巧みに操り水中生活を謳歌していたことが化石から判明しているのだが、収斂進化のまさにお手本ともいうべきイルカと瓜二つのシルエットをもつテムノドントサウルスは体長が9メートルにまで大型化した。

そのナリが余りに恐ろしくもしも実物を見たら卒倒しそうなクビナガ竜のリオプレウロドンやティロサウルスやモササウルスなどはヒレのあるワニといった風貌であり、プレシオサウルスやムラエノサウルスなどの典型的なあのネッシーを連想させるフォルムなどの形質の起源がいったいどこにあるのか?は興味深い。

このへんは例えばワニのような大型の爬虫類が水辺で少しずつ水中に適応していき足がヒレに変化したとか、シッポと首が長くて足が短いダックスフント恐竜である竜脚形類(りゅうきゃくけいるい)のうちの体長40メートル、自重推定100トンを超えたアルゼンティノサウルスなどの竜脚類の一部がたまさか海辺で水遊びをしたら、浮力で体重が解放されて「こりゃあ、断然、水中の方がエエやんけ!ユリイカ!」と感じた一派にやがて足がヒレに変わる獲得形質が芽生えた、と想像するのも決して悪くない。

恐竜は巨体がゆえにその骨構造にコツがあり、骨の内部を空洞化することで酸素を溜めて体重の軽減化を達成していたというのは豆知識であるが、いずれにしろ例えそうであっても四つ足系の恐竜たちの体重は軽く何十トンの世界だったのだから、その膝関節や足首や頚椎にかかる重力付加は相当な負担だっただろうと想像できる。

現生のカバやサイやゾウやバクもなかなかの重量級であるが、彼らに共通する特質として見落としてはならないのが泳ぎが実に上手であるという点であり、またかつては分類上、その厚い皮膚をもつ一群として厚皮動物(こうひどうぶつ)というカテゴリーが創設されそこに分類されていたこの動物たちの皮膚はゴワゴワしてとても厚く皮下脂肪層が皮膚に密着して体温保持できるシステムの獲得も含めてこれらの動物たちの無毛化は水中生活への適応のすえの収斂進化のたまものかと推定されている。

もしもカバが地上でのみの生活を余儀なくされれば、恐らくはその膝関節は自重負荷に耐えきれずにここまで種を存続できたかどうか?すら疑わしく思われる。水中では自重負荷がアルキメデスの原理で減殺されるので関節加重が軽くなることもさることながら、そえゆえにカロリー消費もグッと抑制できることも水中生活のメリットなのである。

バクの鼻はゾウの鼻を短くしたような少し長い鼻であるが、この長い鼻が水中ではシュノーケリングに大いに役立つことは誰もが想像できることかと思う。実は人間の鼻が少し高いのも、またもしかすると水中から鼻だけを出して游ぐことをしていたからだと仮説を立てても面白いかもしれないが、

実は現生のヒトの中には上唇を突き出すようにしてそのまま鼻腔までスライド上昇させて鼻の穴をピッタリと上唇で蓋(ふた)をして水中において鼻腔内に水が侵入できないようにできる者が幾ばくかおり、彼ら彼女らの遺伝子にはこの「上唇式鼻腔シャッター遺伝子」がいまだに機能しているという噂も絶えない。

さて「ヒトはなぜ体毛を失ったのか?」の難問にはまだここにおいてもファイナルアンサーが下されてはいないのだが、いすれにしろワタシはサバンナ説もモザイク説もヒトの無毛化を説明できるとは到底思えないわけで、それならアクア説の方が断然に理があるだろうと推定し、今後も論をすすめていこうと思っている。

二足歩行に収斂した生物には有名なティラノサウルスを初めとする恐竜たちの仲間、獣脚類(じゅうきゃくるい)を忘れてはならないが、ティラノサウルスは幾らか頭でっかちなスタイルだが、羽毛をもった鳥類の祖先とされるコエロサウルス類などは今のダチョウやニワトリのように頭の大きさが全体に比して非常に小さいスタイルをすでに獲得していた。

人間もまたダチョウなみに頭が小さければ頚椎神経筋症候群「首こり病」に悩まされることはなかったかもしれない。なぜヒトの脳はこれほど肥大化したのか?これもまたミッシングリンクな難問である。

半水生生活を謳歌した初期人類には干上がった広大なオアシスを後にして流浪の旅に出立せざる得ない過酷な試練が待ち受けていたのだが、恐らくは水辺を頼りにシブシブと海岸線や川岸をたどって東アフリカからユーラシア大陸へと旅だったのだろう。

水辺にはトリをはじめ動物たちも水を飲むために訪れるから、それを待ち伏せて捕獲すればエサには困らないし、貝類やエビやカニなどの甲殻類や海藻など、もちろん魚も含めて水辺はやはり食料の確保の視点からも都合が良かったと思われる。さらに水中に浸れば歩き疲れた足腰が「ヘウレーカ!」なまでに軽くなる利得もある。

ダチョウの卵なんかとんだ贅沢な御馳走だっただろう。そう鳥の卵なんかも事欠かないマングローブの樹林が茂るユートピアなエデンの園でわたしたち祖先は二足歩行を覚え、体表をツルツルにして交配し、性淘汰圧によりさらに体毛を薄くして、猿からヒトへの進化の階段を上がっていったのだろう。無毛化の余得としては鍼灸指圧がやりやすくなったことをここに明記しておく!

ヒトは体毛を失ったことで、より鍼灸指圧の効能を味わえるようになった。もしかすると初期人類はすでに何らかの体表系医学を手に入れていたのかもしれない。その何らかの体表系医学の実践がヒトの無毛化を加速させたとしたら?ようは按摩マッサージ指圧をし過ぎて毛が抜けた?(笑)

ヒトを無毛化に収斂進化させた原動力は実は按摩マッサージ指圧の継続的な治療であった!

こりゃあ、かなりトンデモバッシングに遭いかねない珍説の登場だわ(笑)

さてさて、エデンの園を追い出された人類はその後もなんとか地上生活に適応して、ついに700万年ほどかけて他種族ができなかった文明化を達成したのですが、あろうことがバカにも程がある環境汚染で自滅の寸前、断崖絶壁に今や立たされています。

ここからユートピアにバックアップできるだけの想像力が人類の脳端末に残存しているかはワタシには分かりかねますが、なんとか原発全廃、戦争終結、新たな人類文明の創設のためにアイデアをひねりつつ、日夜、悶々の日々を送っております。

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2014.09.07 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 免疫強化

コメント

ゲゲッ

小学校低学年の頃、プールの時間。よく鼻に水をいれてました。
不器用でおバカな子供だったので、そこの所が上手じゃなかったから
だろうけど。だから上唇で鼻の穴を塞いでましたが
そんな遺伝子を持っていたのか。(笑)

2014/09/07 (日) 07:53:38 | URL | 桑畑五十郎 #- [ 編集 ]

アトランティスから来た男?

だはは、桑さんはアクア人類の正統な後継者じゃん(笑)もしかして、耳もまだ動かせたりして?

皮下筋肉層はやはりヒトでは退化して機能してない者がほとんどになったけど、ウマやネコなんかは背中とか腹の一部をピクピクっと動かしてその部位にくっついたハエなんかを追っ払ったりできるそうだね。

オレもまだ耳というか首というか後頭部辺りをギュイギュイ動かすくらいはできる。

顔面部や背中に異常に皮脂腺が多いのもヒトに特有な形質だけど、これなんかもどうも水生生活に適応した獲得形質っぽい。

無毛化、直立二足歩行、脳の肥大、の原因は?の三大ミッシングリンクはかなりの大ネタだけど、意外にスルーされていてマジメに語られないような気がする。

どれも免疫や養生やEvoDevo(進化発展学)や進化医学や正しい生命観の構築の観点からはまことに重大な課題っす。

つうことで今後も様々に論を重ねて参りたく、ご訪問の程よろしくお願い申しあげます。

マニアックな領域だから読者を選びそう(笑)恐らく読者数が減るね。まあそのへんは気にしない、気にしない。

アクアトト岐阜からアクア説にシフトして、なかなか水関連な温泉気分が抜けませんな(笑)

2014/09/08 (月) 01:22:51 | URL | 養生法の探求 #- [ 編集 ]

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