ブラフマン 17

イギリスの動物学者デズモンド・モリスの「裸のサル」という書物はその本の内容よりも本のタイトルコピーが非常に秀逸でキャッチーだったことで本の内容よりも本の書名が先行して一般の人々の耳に伝播していった好例といえるかもしれないが、

ワタシも文庫化されたものを中学生の折に読んだのだが、その記憶はすでに茫洋とし恥ずかしながら本の内容はまったく覚えていないといっていい。なんとなく今また読み返したいリバイバルな機運が高まってきたので機会をみて、図書館で探して再読してみたく思っている。

それで裸のサル関連ネタとして必ず引き合いに出される「なぜヒトは体毛を失ったのか?」という究極の難問にはモリスも前著の中でも完全に答えきれていないようだが、

普通はヒトの無毛化の原因はサバンナ説が援用されて、ようは森の木陰の樹上生活から平地であるサバンナに降りたって二足直立歩行をスタートさせた際に、日光の直射を浴びて体熱が上昇して熱中症にならないために発汗作用を促す目的で体毛が脱落して無毛化が起こった、とかなり強引で乱暴な論理で押し通すのが通説とされている。

このサバンナ説というのが、だいたいはっきり言ってかなりのトンデモで、そもそもサバンナに二足歩行も直立もおぼつかないサルがよちよち歩いていけば、まず間違いなく猛獣のたぐいに襲われて、慣れない二足歩行状態ではすぐにバランスを崩して逃げ切れずに猛獣の餌食になり種全体の生息数は速攻で激減し恐らくはサバンナ説なサル種は絶滅するだろう、ことは容易に想像がつくし、

歩いてエサとなる果実がある森を探す途中で水分も摂ることができなければ当然のこと脱水症状にかかり絶命するし、サバンナは夜間になると急激に気温が低下して裸では当然のことヘタ打つと凍え死にする可能性だってなきにしもあらずで、無毛化の意味ねぇじゃん!なわけで、つまりサバンナ説はダーウィン進化論と同様にデタラメなんだけど定説になってしまった思考停止系の珍説のたぐいに属すると断言しておきます。

最近はモザイク説がサバンナ説にとってかわるニューフェースらしいけど、これはようは森とサバンナを行き来しつつという中立的なチャンポン理論らしいんだけど、これも別にサルからヒトへの進化における無毛化や直立二足歩行の機序をうまく説明できるわけではないことは自明だろう。

つまり「なぜヒトは体毛を失ったのか?」という問いにも「なぜヒトは直立二足歩行ができるようになったのか?」という問いにも、いまだ通説は完全に答え切れていないというよりも、まったく全然この2つの問いにはお手上げ万歳な状態がずっと続いているというわけで、サルからヒトへの進化のミッシングリンク(途切れたピース)に自説をはめ込む作業はなかなか面白く、今すこしマイブームが来ている最中です。

現生哺乳類で体毛がない種族でよく知られているのは海生哺乳類たちで、アシカやアザラシやイルカやクジラなんかの体表にはほとんど毛がないのは誰もが知るところであり、他にはゾウやカバやブタやバクなんかも厚い皮膚に覆われてほとんど体毛がなくて、少し変わったところではソマリアデバネズミという非常に珍妙なナリが笑いを誘うハダカデバネズミの名前の方がよく人口に膾炙している一生のあいだ地中生活をする盲目のネズミなんかも文字通り裸で無毛でありますが、

この江頭なんちゃらみたいな裸族(らぞく)と呼んでいいかどうかは定かではないがこれら裸の動物たちに進化の過程で何か共通する無毛化の原因があったのだろうか?

海生哺乳類に関しては水中生活では毛が要らないというのが理由というかそんなんらしいけど、ハダカデバネズミちゃんはなんで毛を失ったんかいな?

ああそうか!太陽直射により紫外線がDNA損傷を招くからそれを防ぐ目的で体毛が生えていたとしたら、一生を光りのない地中で過ごすデバちゃんには毛は要らないというわけね。たぶんそんな感じでデバちゃんからは毛が失われたと。

ほれ見てみぃや!つまり紫外線をもろに浴びるサバンナ生活においては体毛はDNA保護のために必須不可欠なアイテムであって、サバンナが熱いから無毛化なんてどう考えてもあり得ないし、そもそも中東やアフリカに棲む現生ホモサピエンスの仲間たちはその皮膚をマントや衣服で覆って暑さをしのいでいるのを見ても明白なんだけど、体毛はむしろサバンナ生活にはなくてはならない必需品であったのだから、サバンナ説によってヒトの無毛化はまったく説明できないというわけなのです。

ではヒトはデバちゃん(笑)と同様にサルからヒトに進化する際に一時期、やおら土の中にもぐって地中生活をしたのか?これだと地底人進化説という新たなカテゴリーが浮上してくるね(笑)これはかなりトンデモ視されて相当なバッシングに遭うのを覚悟でアンダーグラウンド進化説を提示せなアカンが、

ようはアクア説ね。つまり人類はサルからヒトへと進化する一時期、半水生生活をしたせいで体毛が失われて浮力に減殺された中で直立や二足歩行の訓練が成されたので、のちに水辺が干上がった際にしょうがなく地上を歩き出したが、なんとか水中訓練のお陰でここまで直立二足歩行が可能となったとする水生類人猿仮説「アクア説」が、やはりサバンナ説やモザイク説にとってかわる有力な仮説かと思う次第です。

いや地底人説もいいかもしれないけどね(笑)だってデバちゃんの生息域ってモロに人類進化の「イーストサイドストーリー」が繰り広げられた東アフリカ大地溝体なんだもん。その昔、ヒトもネズミもゾウもブタも何らかの理由で地下に閉じこめられた?なんてね。

いやそれよりもネズミもヒトもゾウもノアの洪水伝説よろしくプレートテクトニクスの論理に従い引き裂かれていく東アフリカの地溝体の動きによって流入してきた海水に水浸しになってそこに閉じこめられた期間が長かったゆえに体毛を失った、の方がスンナリいくかもね。

デバちゃんはその後、日光と乾燥を嫌って地下へと逃げて今に至り、ゾウもブタもヒトもサイズ的にまさか地下に逃げるわけにもいかず、なんとか地上で折り合いをつけて、なるべく水に近い場所を選んでその後は生き抜いてきた。

なんといっても水がなければ動物も植物もその生を養うことはできないからね。水のないサバンナによろよろ歩きだすわけねぇって!

つまり生命は食と性の二相を追い求めて生きるサガがあるのだから、この二大欲求に即して生命進化も起こったとワタシは観ています。

実は生命は常に快楽を追求して進化しているのでは?というのがアタシの創発進化論でして、快楽主義者を意味するエピキュリアンをもじって仮名「エピキュリ進化論」を今後は持論にしようと目論んでおるところです。

そしてこのエピキュリ進化論にさらにエピジェネティクスな理論を付加すればダブルエピ進化論になりましょうか(笑)

エピ・ダブルを原動力に生命は進化した。

オレ流「ダブエピ進化論」、ここに参上(笑)

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2014.09.06 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 免疫強化

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