ブラフマン 2

地球に生命が誕生したのは40億年前〜38億年前と言われており、この地球最初の生命体はコモノートなどと呼ばれ、バクテリア(真性細菌)、アーキア(古細菌)、ユーカリア(真核生物)の共通祖先とされる。

まずもってどうしたわけか地球に生命が誕生し、その単細胞生物が多細胞化した痕跡が化石として発見されるのが今から5億7000万年前からのエディアカラ生物群であるので、生命誕生からの約30億年間に何らかの多細胞化を促す劇的な変化が起きたと推測できる。

そこで通常科学がこの30億年間に起こった地球環境の変化の中で注目しているのが近年になり判明した、地球全土がマイナス40℃の極寒環境になり地球が丸ごと凍ってしまった原生代の3回に及ぶスノーボールアース事件と、それに次ぐ雪解けと共に地球大気の酸素濃度が増加した大酸化イベントである。

つまり無酸素、マイナス40℃の低温環境にさらされた原初のバクテリアやアーキアたちのうちの相当数がまずこの低温に耐えることができずに絶滅したであろうし、今度は酸素濃度が増して温度が上昇した世界に適応できない原始微生物たちがやはり絶滅を余儀なくされたはずだ。

原生代の25億年前から5億4200万年前まで約20億年間のあいだに原初の地球生命種は生き残りをかけた凄絶なるサバイバルの死闘を演じた。その過程であるバクテリアは死滅し、あるものは生き残り、そうして自然選択という淘汰を経てついにエディアカラ生物群の多細胞生物にまで進化していく。

ここまでが「バクテリア30億年問題」の要諦である。ここのところヒト免疫を再考しているのだが、どういうわけか常にこのエディアカラ生物群にいたるまでの生命進化の過程が気になってしょうがないのだ。恐らくはここにヒト免疫の真相を解く鍵が眠っているとワタシの本能が察知しているようである、

ヒトの体内に発生するガン細胞は固形化する際に腫瘍間質と呼ばれるバリケードか砦(とりで)のようなシールド(盾)とも呼べる構造物を周囲に構築しながら足場を固めて増殖できる陣地を確保するというが、

現生のバクテリアたちがバイオフィルム(菌膜)という構造体を構築して多種のバクテリアが共生できるコロニー(群体)を形成し、増殖と脱離を繰り返しながらコケ坊主のような根城を築くことはよく知られており、

ヒト・ガン細胞もバクテリアも同じようなプロセスで自陣を構築することは非常に興味深いフラクタル(相似形)な現象だ。現代の南極において通年のあいだ液体が存在し水があるのは南極の湖の中だけであり、

この南極の水中内の湖底には1000年間ほどかけて80センチ程の高さにまで築かれたコケ坊主と呼ばれる円錐形のコケやクマムシやダニやバクテリアのコロニーが築城されているが、

①ヒト・ガンの腫瘍間質と②バクテリアのバイオフィルム(菌膜)と③コケ坊主の成り立ちがまったくもって相似形な事象であることには驚きを禁じ得ない。

ここにおいて、わたしはバクテリアが細胞外多糖などの原初の細胞外マトリックスというか結合織(けつごうしき)となるような分子や物質を分泌しながら

バイオフィルムを形成して多種類のバクテリアが共生できるコロニーを形成していったプロセスこそが、原生代20億年間に起こった単細胞から多細胞への進化の原動力になったと推定したのである、

そしてヒトの正常細胞も極度のストレス環境である低温、無酸素や、ヒ素や水銀や鉛などの重金属や原発や核兵器に由来する放射性同位元素や石油化学系の有毒ケミカルなどに暴露すると、

否応なくこのストレス環境に適応する為にいったん分化していたそれぞれの持ち場の細胞がゲノムをエピジェネティックに再編成してガン原遺伝子を亢進させて、ガン抑制遺伝子を機能しなくし、テロメアを修復する酵素テロメラーゼまで活性化して、

正常細胞が脱分化して初期化されて、すべてのストレス環境にも打ち勝って生き残ることが可能な人類がガン細胞と忌み嫌う最強免疫細胞へと変貌していくのだと仮説を立てた。

ようはガン細胞がやっていることは原生代のスノーボールアースな時代に原初バクテリアたちが生き残りをかけてやっていたことの再現なのであり、もしも正常細胞をストレス環境にさらさなければ、正常細胞がガン細胞になる必然はないと言える。

ガン細胞は汚染された体液環境に適応して生じ、汚染環境の中ですらATPを生み出すという非常に貴い仕事を常にしてくれているのであり、NK細胞やキラーT細胞は恐らくは手を合わせながら、

かしこみかしこみ、祝詞(のりと)を唱えてパーフォリンとグランザイムとフラグメンチンをガン細胞に塩の如く播いてお清めの免疫行(めんえきぎょう)をこなしてくれているのだろう。

バクテリアたちはオートインデューサーというホルモンやサイトカインや神経伝達物質の起源かと思われる分子言語を使用して

仲間のバクテリアと情報伝達をして会話をしており、これをクオラムセンシングと呼ぶがバクテリア間の仲間うちである合意に達すると特別なタンパク質分子を合成分泌して仲間同士で栄養を供出し合うという。

「おい、おれら気が合ったから、ここらに城を造らねぇか?」「いいね、いいね、やっちゃおうぜ!」「そんじゃあ、いつものアレをぶっ放して、まず防御シールドを張ろうぜ」「了解、みんないいかい?」「イエッサー!」

で、ウチの台所の流しの排水溝の内部には物凄い量のバイオフィルムが築かれて、まったく排水が不能となりましたとさ。

原生代のマイナス40℃のスノーボールアースな極寒環境も、引き続く雪解けの大酸化イベントも原初のバクテリアの細胞壁のタンパク分子をその極度のストレッサーで急襲し、バクテリアのタンパク分子の構造はねじ曲がり変性し、タンパク分子が破壊され機能しなくなる危機がずっと続いたはずです。

そのような過酷なストレス環境の中でもバクテリアは自身のゲノム・セントラルドグマが生み出すヒートショックプロテインにより変性したタンパク分子を修復して、なんとか生き延びたのです。

ヒートショックプロテインの力を利用しながら、バイオフィルムを構築し、仲間同士で異種間でクオラムセンシングしながら、苛烈極まるストレス環境の地球を必死に生き延びた原始バクテリアたちは、

気がつくと異種バクテリアも融合したひとつのコケ坊主なコロニーを形成しておりました。

これこそがエディアカラ生物群の誕生だったのです! 

ついに単細胞から多細胞へのステップアップ・メカニズムを解読しました!

実はこの単細胞から多細胞への進化メカニズムの全容解読って、まだあんまりわかりやすいモデル仮説が提示されていない分野だから、ニッチ好きでパラダイムシフト・フェチな俺が最初に突破したっていいわけさ(笑)

ここまで来るには、けっこう娘の机の引きだしの中に潜って原生代にまで何度もタイムマシンで行き来したぜ。

苦労の甲斐あって、まずまずのデキかなっと。

そうワタシっち細胞には途方もないサバイバル能力を有するバクテリア免疫力が受け継がれていたのだ!

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2014.08.14 | | コメント(8) | トラックバック(0) | 免疫強化

コメント

60兆個の

細胞でできた単細胞なヒトですかね。
生き残りをかけて、皆さんとの出会いがあるのでしょう。
いや、すでに自分の体内のご近所さんかもですね。(笑)

2014/08/14 (木) 07:34:14 | URL | 桑畑五十郎 #- [ 編集 ]

自己組織化とかオートポイエーシスとか

60兆個もの細胞がなぜ一糸乱れずに動的な恒常性を保持しているのか?

については多くの科学者がそれなりに注目しているんだけど、先に亡くなられた利権のボスもまた細胞の自己組織化についての研究をされていたと聞きました。

幹細胞が分化し、あるいはSTAP化して脱分化したり、初期化したりのプロセスと周りの細胞との接着やガン化や全細胞との統合性との関連などは、かなり重大な問題ですし、アッシもそれなりに注視しております。

そりゃあ、ともかくも、桑さんちの野菜の梱包には野菜への愛がタップリと感じられましたね。

トマトなんか緩衝材に包まれてケースに入っていて、開けたら子ども達から自然に「ワァー!」の歓声が出ましたからね。

宝石みたい!ってね。さしずめブラックパールならぬレッドパールやね。リアルな貴金属の宝石じゃあなんの腹の足しにもならないけど、

宝石みたいな野菜は60兆個の細胞を滋養するから、本当はこれこそが真の意味での宝石なんだよね。

炭素のカタマリを崇拝するくだらんマインドコントロールを解除すれば、真の意味での養生の宝はそこら中に転がってる。

ええと、お盆は治療院は休み無しが通例で、仕事が込みますのでこちらブログ記事更新が出来かねます。

本ブログ読者の皆様、よろしく御了承下さいませ。

本当は書きたいことイイ感じに山ほど溜まってきてるんだけど(笑)

まっ、盆明けにボチボチね。

2014/08/15 (金) 06:17:03 | URL | 養生法の探求 #- [ 編集 ]

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2014/08/19 (火) 06:03:33 | | # [ 編集 ]

バイオフィルムとソマチッドの挙動

毎回熟読し、健康の管理のバイブルにしています。

さて、ご存知かも知れませんが、がん細胞やバイオフィルムの挙動は「ソマチッド」のそれにそっくりなことにびっくりしました。

そういえば、最近の若者もラインとか言う電子バリアを張っていますね。


<参照URL>
http://www.somatid-labo.com/what.html

http://www.peace2001.org/2006/main/bow/20061208_bow_01.html

http://homepage3.nifty.com/sparrows/somatid.html


<参考書籍>
古代生命体ソマチットの謎

ソマチッドと714Xの真実

2014/08/19 (火) 15:36:20 | URL | mechaoyaji #- [ 編集 ]

軽く、休みぼけ

いやはや、小生のブログ記事をプリントアウトして、いきなり一般の高齢の方に読ませたら、たしかに反応が見物です(笑)いつも、ありがとうございます。




mechaoyaji様、はじめまして。ご訪問頂きまして、まことに嬉しく存じます。

また健康管理のバイブルに御利用頂いているとのことで、ブログ冥利に尽きます。

さてソマチッドについてなんですが、もしもこのような現象が実際に起こっており、これが真実ならば現在の分子生物学のセオリーを大幅に見直し、パラダイムシフトが必須な事態が招来されることは必至ですね。

ワタシも以前からセントラルドグマだけでは、すべてが説明できないとは感じています。

例えば千島学説に準拠すれば赤血球がすべての細胞に変化するのですが、では赤血球中に遺伝子やミトコンドリアがあるかと言えば、これは今の生理学では赤血球は酸素を運搬することに特化したもので細胞内小器官はすべてなくなっている、と説明されるわけですからね。

ただ、このへんのニッチ領域は少し慎重に論理を構築していくほうが良いとは思っています。

ソマチッドはもしかすると、ヒートショックプロテインのようなものと仮説を立てても面白そうです。

おいおい、本シリーズでは原初的な細胞免疫について触れていきます。

今後ともよろしくお願い申しあげます。

2014/08/21 (木) 06:57:38 | URL | 養生法の探求 #- [ 編集 ]

やく石の癒 ソマチット マイナスイオン

こちらに動画による説明があります。

やく石の癒 ソマチット マイナスイオン
https://www.youtube.com/watch?v=aKa8IPXUub8

専門的過ぎて機械エンジニアの私(メカオヤジ)には理解不能ですが、今村さんの養生法に通じる「何か」を感じます。

本件に対しても、探求をお願いします。

2014/08/23 (土) 11:20:08 | URL | mechaoyaji #- [ 編集 ]

mechaoyajiさん、ご紹介の動画を拝見しました。

確かに花粉の中には「ほ〜ら、こんなにいっぱい!」に見えるツブツブがあるのには驚きました。

もしも、ソマチッドがこの動画が申すとおりの微小生命体であり、ある意味、古細菌(アーキア)の一種のエクストリーモザイム(極限環境微生物)の仲間みたいな生き物だと仮定すると、こりゃあとんでもない共生体が生命の中に存在しているということになりますな。

ただ、そんじゃあ免疫を担うだの、恒常性維持に貢献しているだのというんだけど、いったいどんなメカニズムで免疫に関わり、恒常性の維持に参加しているのか、の説明はこの動画ではありませんね。

ソマチッドがどんな分子言語を使って免疫細胞と交信しているのか?どんな機序でゲノムに働きかけているのか?

そのへんのはっきりした論拠となる仮説が提示されているのなら、今後、もしかしたらソマチッドもトンデモからブレイクできる可能性がありますね。

ただ、マイナスイオンとか電子うんぬん、と結びつけるような誘導はアタシ好みではありません。

イオンとか電子とか水素とかね、このへんはかなり疑似科学の臭いがするというか、詐欺商法への誘導が痛い領域ですから、慎重に慎重を重ねて真実を見極めた方がいいです。

ということでソマチッドは取りあえずオプションとしての氾濫原の湿地帯という取り扱いで、永い目で新たな生態系の創出地点とさせて頂きます。

既存の生理学、医学用語でまずは自分なりの生命観を提示する、というのが今現在のワタシの至上命題です。

食わず嫌いでまだちっとなぁだったソマチッドも、少しだけ身近に感じて参りました。

メカオヤジさん、情報提供に感謝っす!

2014/08/25 (月) 05:57:35 | URL | 養生法の探求 #- [ 編集 ]

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2014/08/27 (水) 11:08:33 | | # [ 編集 ]

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