ガーディアン エンジェル 6

マクロファージという免疫細胞は主に免疫機構の初動態勢である免疫の第一段階である自然免疫で活躍し、血管内外を血管壁をストレッチして広げて開いた透き間をたやすく移動する忍者のような柔軟性をもつアメーバのような遊走機能を有し、

もしも行く先で外敵である病原菌や病原ウイルスを見つけると一酸化窒素や活性酸素を分泌してこれらの外敵に噴射し、ウイルスのカプシド(外殻)のタンパク分子や病原菌の細胞壁の構成成分であるタンパク分子を標的として破壊して病原ウイルスや病原菌を殺傷してしまい、

殺傷された外敵である病原菌やウイルスを貪食して消化分解してしまい、また老化した細胞やガン細胞やアポトーシスされた細胞の断片もまた食べて分解してしまう、というのが一般的な医学の教科書で習う程度のマクロファージに関する基礎知識である。

それで、このようなマクロファージの一般通念を含めて、少し定説めいたマクロファージの特徴をまとめてみると下記のような感じになります。

①病原菌やウイルスの貪食、②ガン細胞の貪食、③アポトーシスされた古い細胞の断片やアポトーシスされたガン細胞の断片の貪食、

④骨髄造血幹細胞から赤血球が分化する際に脱核されたプレ赤血球の核の貪食、⑤産生後120日を経過して役目を終えた赤血球の貪食、⑥血液中を流れる悪玉コレステロールの貪食、

⑦最近になってやたらと騒がれる病気の原因物質として名が挙がるAGEと呼ばれる糖化タンパク質、糖化最終産物の貪食、⑧病原菌を食べるとその一部を抗原提示してT細胞に伝える、

⑨インターロイキンや腫瘍壊死因子(TNFa)やプロスタグランジンなどのサイトカインと呼ばれる免疫細胞間で情報伝達を行うホルモン様物質を分泌して以下のような多用な生理活性作用を発揮する

(発熱誘導、ノンレム睡眠への作用、免疫細胞の活性化、仲間のマクロファージにサイトカイン産生を促す、骨髄での好中球の産生強化、骨細胞のリモデリングを促進する破骨細胞の活性化ならびに新たな骨細胞を新生する骨芽細胞の酵素産生を促す、繊維芽細胞の増殖、T細胞に働きかけてサイトカインのインターロイキンの産生を促してB細胞に抗体を作らせる、腫瘍細胞の増殖を抑制する、血管内皮細胞でのサイトカイン産生を促進、筋肉のアミノ酸を放出させる、など)、

⑩肺胞マクロファージは呼吸器官の最前線で病原菌や病原ウイルスを捕食し痰や咳として排泄する、⑪肝臓のマクロファージであるクッパー細胞は老化した赤血球を貪食し、腸壁から送られてくる新しい血液に侵入している病原菌を貪食する関所の守り役である、

⑫脾臓という免疫器官においては脾臓フィルター内部でマクロファージは血流にのってくる病原菌などを貪食する、⑬リンパ管というリンパ液が流れる免疫ネットワークの関所のリンパ節においてマクロファージは病原菌や病原ウイルスを待ちかまえて貪食する、

⑭脳内で活躍するミクログリアという免疫細胞はマクロファージの一種であり、脳内ミクログリアは脳内において脳細胞内に溜まるゴミであり認知症やパーキンソン病などの原因とされる変性タンパク質を貪食し脳神経細胞のクリーニングをすることで脳の老化を防いでいる、

⑮関節マクロファージは関節内において血流にのって侵入したウイルスや病原バクテリアを貪食する、⑯腹腔マクロファージは小腸のパイエル板に常駐して食餌由来の異物やバクテリアを貪食して腸管内を通過して体内に異物が侵入するのを防いでいる、

⑰夜間の睡眠時にマクロファージは老化した細胞をその細胞膜の糖鎖の老化として認識し、貪食することで一晩に1兆個の細胞リモデリングを担っている。

と、まずこれだけで「もうお腹いっぱい、勘弁して」と言っていいくらいマルチな機能が満載なのが

これまで大食細胞だの大食い細胞だのとなかば馬鹿にされたような言い方で揶揄され、「自然免疫は免疫にあらず」とまで書かれた医学の教科書もあったという偏見と誤謬に満ち満ちた免疫のフロントラインを守る最前衛、アヴァンギャルド!

実はどうしてどうしてこれぞ免疫細胞のなかの免疫細胞、免疫細胞の中枢であり司令塔であり、こいつがいなけれりゃあ獲得免疫のT細胞もB細胞も何も出来やぁしめぇ、の今やここ本ブログじゃあ押しも押されぬ免疫界の花形スーパースター!

よっ、大将!いつも体内をくまなくパトロールしてくれてほんと、ありがとさんっ!の

マクロファージの素顔だったのです。

すでに読者の皆様の脳内は爆発寸前もといマクロファージに関する旧来のイメージと新しいコンテンツがない交ぜになり、温度が急上昇しプチプチと脳内発酵が始まっていると推察いたします。

そしてこれだけの多機能性を有するマクロファージの最新スクープとしてピックアップされ、免疫学の定説を覆(くつがえ)し、免疫論のパラダイムシフト(概念拡張)を巻き起こす可能性を大いに秘めた免疫装備アクセサリーとしてここ最近にわかにクローズアップされてきたのが

先の記事で触れたマクロファージの細胞膜や細胞内に存在して様々な抗原やシグナル分子や化学物質を受容する異物認識機構で、

これを最初に発見したドイツ人も思わずびっくりの「トーーール!」発言、知ってびっくり見てびっくりの「ビックリ受容体」、

馬蹄形細胞外領域なるトールライクレセプター( Toll like receptor、TLR)

であったのです。

特に私がTLRの機能として注目しているのがヒートショックプロテインを受容するという部分です。

実はヒートショックプロテインとはストレス防御タンパク質の別名のとおり、細胞が様々なストレスにさらされて傷ついて変性してしまい、1つの細胞内にある80億個のタンパク分子のうちの変性タンパク質と化したタンパク分子を修復保護する役目を担っているのがヒートショックプロテインなのですが、

細胞は自分が病原ウイルスや病原バクテリアに侵されて細胞機能が壊れてしまい、最早この細胞はこれ以上このまま使い続けても使い物にはならないと細胞自身が判断した場合にはヒートショックプロテインを細胞外へと分泌することで、

この細胞が末期的な状態にあることを血中を免疫パトロールしているマクロファージに伝えます!

このウイルスや病原菌に罹患されてしまった細胞の断末魔の叫びであるヒートショックプロテインの細胞外分泌の知らせは、マクロファージの細胞膜にあるTLRで受容されると、

マクロファージは死に体の細胞をアポトーシスに導くか、あるいは貪食するかして適切な判断を下し、新旧細胞の細胞リモデリングが達成されるというわけです。

であるのなら、ヒートショックプロテイン分泌を促進する養生法とは、すなわちマクロファージのTLRを刺激し、マクロファージを活性化できると結論付けられます。

ここにおいて

「ネバネバヒートで『マジ』な養生法」(『マジ』はマクロファージの略 笑)

へと目出度くバージョンアップが完了です!

さてさて、本シリーズでは、今後はマクロファージ(食細胞)、ヒートショックプロテイン(生体防御タンパク質)、オートファジー(細胞内リサイクル浄化機構)、TLRファミリー(異物センサー受容体)、TRPファミリー(温度センサー受容体)、腸内細菌&腸管造血などのインタラクティブでフィードバックな関わりあいを通して

ここでしか読めない「俺流コア免疫論」を展開していきますので

どうぞ、ご期待ください。

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2014.06.30 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 免疫強化

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2014/06/30 (月) 15:43:31 | | # [ 編集 ]

この心身という一大帝国だけは

放射能汚染国家ヌッポンの狂いっぷりは半端ない程にエスカレートしていて、

このあいだの福島県の牛飼い、西沢さんが農水省前で内部被曝でメラニン産生の遺伝子が破壊された斑点牛を連れてきて抗議デモをし、

僕には何の責任もないのに、すべてを奪われて、被曝し、避難し、何の保障もされず、仮設住宅でみんなあと2年なんかもたずに殺されていく、この先に希望ななく、未来を断たれた、

と、日本中いや世界中に発信すべき腹の底から絞り出すような迫力の魂の叫び、メッセージを口にしたんだけど、

それにも関わらず、玉蹴りに夢中のオモテメディアはこのことを一切、報じなかったし、

今回も集団的殺人権に抗議して焼身自殺をはかった方のことをやっぱりオモテメディアは報じない。

アタシはそんなこんなでますます大本営メディアの終わりを感じましたし、まさに今は戦時中なんだろうと察しております。

さしずめ内部被曝の防御策を提言し続けてきたアタシなど非国民中の非国民、筋金入りの反乱分子でしょうね。

食べて応援の犠牲になった玉蹴り選手の筋肉細胞内に入りこんだセシウム137や134が筋肉運動に必須のATP産生を司る筋内ミトコンドリアを破壊したがゆえの、選手の動きの鈍さ、パフォーマンスの劣化だったなる分析もあり、

7年後のオリンピアの祭典結果も今から危ぶまれますな。

まったく3.11後はトンデモナイ国に成り下がってしまいました。

ではあっても、フェイク国家など徹底無視ならぬ諦観俯瞰シフトで、とにかく自己の心身という一大帝国の恒常的な営み、健康だけは死守しなければなりません。

そのためのアイデアを供出する責務が私たち医療者にはあるのです。

つうことで、免疫の核心へと迫っていきますので、楽しんでください。

いつも、コメント頂きまして、ありがとうございます!

2014/07/01 (火) 04:59:39 | URL | 養生法の探求 #- [ 編集 ]

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