ミッシング リンク 18

古代インドにおいて紀元前3000年頃には行われていたとされるヨーガの語源は、馬をつなぐ「ユジ」という言葉に由来し「瞑想をして精神を統合する行」をさすという。

だとすると現在さかんに行われている様々なアクロバティックなエクササイズ法としてのヨーガと、原初的な根本的なヨーガは異質なものだったのかもしれない。

ヨーガの世界では気のことを「プラーナ」と言い、経絡は「ナディ」、脊柱正中心線に沿った内分泌器官に相当する部位のツボを「チャクラ」と呼び、

ナディと呼ばれるプラーナの流通路は人体中に7万2000本もあり、その主要な脈は14本とされ、その中でもスシュムナー管と呼ばれる背骨の中心ルートは最も重要な気脈とされる。

ヨーガの究極的な目的はよく言われるように、尾てい骨のあたり、仙骨の中のムーラダーラ・チャクラに相当する部位に眠る潜在的な生命力の源であるクンダリニーという、

とぐろを巻いたヘビに例えられ、強力なチカラの象徴である女神シャクティであるとされる何ものかを覚醒させ、

次々に下部から七つのチャクラが開放されていき、その中をクンダリニーが上昇し、最後に頭頂部のサハスララチャクラをクンダリニーが突き抜けると「解脱」にいたる、という物語りである。

わたしは養生法の探求においては、早熟でありすでに中学生の折に文庫本のヨーガ解説書を読み、我流でヨーガもどきを実践していたが、

このようなクンダリニー物語りの真相など、中途半端な我流ヨーガもどきの実践ではその何たるか?などわかろうはずもなかった。

しかし、鍼灸師になり身体の秘密を解読せんと日夜こつこつと情報収集し、かつ日々の臨床において鍼灸指圧を実践し、

みずからのからだを通した体験を積み重ねることで、ようやくクンダリニーの何たるか?に一定の仮説を提示できるまでになった。

それは動電場の解読がその解答を用意したと言っても過言ではない。

地球に棲む生命体にはすべからく宇宙の電磁気エネルギーが流通しているのだが、その流通の軸となるラインが必ず存在する。

それがここでいうスシュムナー管、つまりは体軸となる生物の正中線なのであり、

この中心ラインに電磁気エネルギーがチャージ(蓄電)されており、周辺からの電磁気エネルギーはボンハン管であり経絡でありナディである電磁気エネルギーの流通路を介して中心線であるスシュムナー管、つまり

中医学の経絡学説では任脈(にんみゃく)、督脈(とくみゃく)と呼ぶ12経絡の気が流れ込むラインへと流入し、

またこれらの中心線にチャージされた電磁気エネルギーは必要に応じて今の流れをさかのぼり、

身体各所の細胞へと電磁気エネルギーを補給し、外部環境へと開放されていく。

こうして宇宙や地球から受けるあらゆる電磁気エネルギーの出入が円滑に行われているとヒトは健康でいることができ、

身体周辺の電磁気エネルギーが消失していき、命の火が燃え尽きる時にクンダリニーがチカラの限りを振り絞ってチャクラを開きながら脊柱中心線を

「つながれていた馬」が解き放たれて自由の身の馬となって駆け上がり、

頭のてっぺんから宇宙へと飛翔するのが昇天すなわち「解脱(げだつ)」、つまりはヒトの生の終焉となる。

昇天した個々のクンダリニーがその後、どこへと向かうのか?は今現在では未定としておく。

もしも、ヨーガもどきでクンダリニーを目覚めさせていたら、今頃どうなっていたか?

仙骨付近が放電現象を起こし、猛烈な内部からのヤケドにさらされていただろう。

実際にうっかりクンダリニーを覚醒させてしまい、その後、クンダリニーに翻弄(ほんろう)され生死の境を何度もさまよったヨーガ行者がここ日本にも実在する。

医師であった故・原志免太郎博士は40年間も仙骨に灸治療を毎日ほどこし、108歳の長命を達成したが、なにゆえの「頭抜けた長命」であったかと言えば、まさにクンダリニーへと電磁気エネルギーを供給し続けたからだと言えよう。

ひとの身体の秘密は決して正統医学だけでは解読しきれない。

いや、むしろ身心の真相は東洋の伝統医学の中にこそ存在する。

スポンサーサイト

2014.05.29 | | コメント(5) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

コメント

わっ  どうしましょ

 ヨーガの本までも読んでいらっしゃる… 
私が理解している範囲によるとおっしゃる通り 様々なアクロバット的なヨーガはヨーガの極一部で。

 ヨーガはそもそも宗教なのですからね。宗派宗教でなくて実に個人的というか。一人一人が自分の中の内なる大いなるものに出会い,解脱に至るための方法を説いているわけで。
 特定の一人の人に帰依する必要もない。道は一人一人に備わっている…

 ヨーガスートラに書かれている8つの段階を踏んで訓練していけば誰にでも解脱の道は開かれていて,体操はその一つで。体操だけ頑張っても道からはずれていくだけ…

 まっ 穏やかな人に優しい幸せな存在そのものになれるように日々努力中なのですが,何せ怒りの種が降ってくるような中で色々と困難を極めてます。どちらかというと熱い奴なんで。何故ヨーガに出会ってしまったのか…笑。

2014/05/30 (金) 03:46:59 | URL | 南のおかん #- [ 編集 ]

ひひひ

ビンテージ・リーバイス感覚でもったいぶってチョロチョロと自家焙煎コーヒーね(笑)

さすが、南のおかんさんはヨーガ行者だけのこと、ありますね。

ヨーガを語るひとこと、ひとことに含蓄がありますわ。

どんな真理教でも創設時のオリジナル性を保つことは不可能で、必ずや後進が歪めていって、

どうかすると時間の経過と共に、かなりおかしなものに変容してしまう。

実は東洋医学なんかも、その例にもれないかもしれないと感じていて、

本来は医学なんてものは、ウンコしたり、オシッコしたり、メシを喰うのと同じで、それはごく当たり前の日常的な人間に不可欠な出来事で、

つまりは医学なんていう学なる崇高なものではなく、医療はひとりひとりの個人が自分の身心と向き合う中で、自然治癒力の本源に目覚める営為だったはず。

なのに医療者が出現し、つまり専門家の手に医療が移行し、人々は自分の力で自分の様々な症状に対処するのがめんどくさくなってしまって、怠惰になり、

困りゃあ、最後は医者に飛んでけばいいや、になって

結果として医療は堕落してしまった。

東洋医学は実は「漢王朝・御用達ガイドライン医学」なわけで、

そこに、そもそもの政治権力との癒着が垣間見え、東洋医学の利権化のスタートを嗅ぎ取っています。

ヨーガの生命観と経絡学説の身体観が酷似しているのは、恐らくはもともとオリジナルのテキストがあった証拠でしょうね。

それが四大文明が発祥したとされる4000年以上前より、はるかに前に存在したプレ4大文明の医学遺産かどうかは不明だけど、

1万2千年前の先コロンビア文明において、すでにツボ医療が実践されていたことがわかっているから、たぶん、アーユル・ベーダや鍼灸指圧の起源は

私たちが通常考えているよりも、もっともっと古いと推測しています。

経絡の概念は気の流れが身体から漏れ出して空間に広がるモデルの方がより実相を反映しているんだけど、

漢王朝は支配統治体制だというか、人民を奴隷化する端緒だったのだろうから、人民がシャーマン的な宇宙という至高の存在としっかり結合する概念を恐れて、

つまり現人神として時の支配者である王様を神と崇めさせるために、経絡を人体内部に閉じこめた狭い概念にしたく、

中医学の経絡図では人体周囲を覆う経絡は抹消されている、とも言われている。

古代には今は使われていない8本の経絡が存在したとも言われているが、抹消された経絡の記憶、

いのちの捉え方の原初感覚、まさに「ミッシング リンク」を解く鍵がバー博士の生命場の概念で、

ここ本シリーズにおいてようやく3D映像のように、命の何たるか?

を、浮かび上がらせることがようやく、できつつあるといったわけで。

ヤバッ、次記事で書こうと思ったこと、だいぶ書いちゃった(笑)

こちらの田んぼにもイネの苗が植わり、夜はかわづの鳴く音が鼓膜に心地いいです。

田んぼは日常にある芸術作品。

2014/05/30 (金) 05:14:01 | URL | 養生法の探求 #- [ 編集 ]

ヨーガ入門

という佐保田鶴治氏の著書になる小さな本をなぜか中学生の頃からずっと持っていて、

その本には、たしかにヨーガは宗教であるが、それは個々人の内なる宗教であり、60億人いれば60億人の固有の宗教が存在すると明記されていた。

既成宗教、カルト宗教のあり方に一石を投じる素晴らしい言葉だと再認識しました。

南のおかんさんが、ヨーギーで良かった(笑)

2014/05/30 (金) 21:10:17 | URL | 養生法の探求 #- [ 編集 ]

この本はすごいです。それを中学生からなんて…

 佐保田先生はインド哲学の学者ですから,他の著書は難解ですが,この本は別格です。易しい実践書でありながらヨーガの本質がきっちり盛り込まれています。ヨーガを知りたくて買うなら迷わずこの1冊です。一時は絶版でしたが,数年前に遺族の了解を得てヨーガ禅道友会の指導者達により再版されました。アマゾンで中味のチラ見もできます。ちなみに私が所属しているのもココ。最低の不出来会員。

2014/06/01 (日) 00:30:25 | URL | 南のおかん #- [ 編集 ]

すみません 本の名は

「ヨーガ入門」です

2014/06/01 (日) 00:34:12 | URL | 南のおかん #- [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

kouhakudou

Author:kouhakudou
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR