ソモモン 12

『 Q. そもそも風邪をひいた時の、発熱という現象の解釈にすら、はっきりした定見はいまだ見あたらないわけで 』




風邪を引いて、熱が出ると、まったくツライものだけど、だからといって安易に解熱(げねつ)していいのかというと、どうもそうではないという意見もあって、

ようは発熱の機序ってのは、やはり自然治癒にとっては必須のプロセスなので、もしも発熱を止めてしまったりすると、例えばライ症候群なる病症が起こって、

肝臓や脳のミトコンドリアが機能障害を起こして、うっかりできないなんてのは、少し医学的知識がある医療関係者にとっては常識であったりします。

なぜ発熱するかというと、分子レベルではウイルス感染によって体内に増殖したウイルスをマクロファージが食べると、

「こりゃあ、やばいウイルスが入りこんだ!てぇへんだ〜!」

という伝達を兼ねてインターロイキンなる全身に作用するホルモン様物質であるサイトカインをマクロファージが分泌しまして、

このインターロイキンなる物質を起点に、プロスタグランジンE2なる次なるサイトカインが脳細胞で産生され分泌されると、

脳にある全身の体温調節中枢(サーモスタッド)である視床下部という部位の細胞にプロスタグランジンE2が受容されて、

「体温を上昇せよ!」との指令が全身に発動されて、それでグングンと体温が上がってくる、なんて事が起こるようです。

体熱産生は通常はミトコンドリアでおこなっていますが、それだけでなく、血管の収縮弛緩とか、脂肪の燃焼とか、熱放散の抑制とか、震えとか、色んな機序で体熱産生が行われて、

ウイルス感染に適応した体温上昇には、ウイルスによって壊された体組織、細胞構造を修復するためにヒートショックプロテインを増産しようとの狙いも、もちろんあるでしょうね。

よく「体温を上げよ」とナントカのひとつ覚えで唱える健康本があるけど、それって、ようはヒートショックプロテインを増産しよう!という意味と同義なのであり、

ヒートショックプロテインは例えばウイルスや病原菌に罹患されて使用不能になった細胞の提示能力をも高めて、それら使用不能細胞がキラーT細胞やマクロファージやNK細胞に貪食されるのを助けるから、

確かに「体温を上げよ」は免疫力の確保には重要な要素ではあるんだけど、基本的に体内温度ってのは37℃に一定にホメオスタシス(恒常性)に保たれているので、そんなに体温、体温、言うのも何だけどね。

体温も血圧もコレステロール値も血糖値も、個々人でそれぞれ基準値があって、それは人間ドック学会の基準値操作とは関係なく、それぞれの個々人の生体内で調節が成されているわけで、

だから、ある者は平熱が低く、ある者は高かったとしても、だからと言って、いちいちそんなことでビックリしなくてもいい、なんて言うと、また問題かもしれないけど、

だって、ほんと、人それぞれで代謝スピードは違うし、指紋はひとつとて同じものはないし、DNAだってすべて異なっているわけで、

一概にイガクサマが、ああだ、こうだ、と定見を押しつけてきても、まあ、フーン、くらいに思って、右から左に聞き流すってことで、ええんとちゃう?

で、結論らしい結論は、果たしてあるのか、ないのか?





『 A. いのちの何たるか?なんて高尚な問いの答えは、ホモサピエンスの浅知恵じゃあ、残念ながら、わからんかもね(笑)』

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2014.05.01 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命曼荼羅

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