エンタングル ⑭

チンデレラは友達のネズミから継母が毒薬を盛ってチンデレラを殺す計画があることを知らされる。そこで、どうしたら毒薬を盛られても死なないか、仲間のネズミや小鳥たちと知恵を絞り、ある方法を実行した。それは継母が毒殺に使用する毒を毎日、少しづつ摂取するというトンデモナイ方法だった。最初はほんの少しから始め、徐々に毒の量を増していき、最後には致死量まで増量してもチンデレラの細胞はびくともしなくなっていった。そして継母が渾身の毒殺計画を実行したその日、ついに致死量の毒薬を飲んでも死ななかったチンデレラは、反対に継母を追い出すことに成功した。

こんな本当は恐ろしいグリム童話ならぬ不穏なる自作珍童話をマクラに、いったい私は何を語ろうとしているのか?

実はこのチンデレラの身体を守った仕組みこそが、私が何度も触れているアダプティブサイトプロテクション(適応的細胞保護)のメカニズムなのです。

37℃で人工培養している細胞を、いきなり45℃の培養器に移すとほぼ移された細胞は全滅するが、37℃で培養していた細胞を、はじめに42℃の培養器で慣らしておいてから45℃の培養器に移すと、ほとんどの細胞は生き残る。

水の嫌いなラットをいきなり水に浸ける「水責めの刑」にすると、そのマウスの胃壁にはたくさんの出血が見られ多くの潰瘍ができてしまう。しかし、いきなり水責めにせずに、その前に少しだけ水に浸ける弱いストレッサーを与えておくと、本格的な水責めが実行されても、胃に潰瘍がほとんどできない。

前もって弱いアルコールに浸しておいた細胞は、その後、強いアルコール濃度の酒を振りかけても容易には死滅しないように、ラットの場合も、あらかじめエタノール濃度3〜5%のビールを飲ませておくと、その後エタノール濃度10%前後の焼酎、日本酒、ウイスキーを飲ませてもラットの胃壁には潰瘍ができない。

毒薬やアルコール等のタンパク分子を変性させてしまうストレッサーに対して、いかに適応(アダプティブ)し、細胞(サイト)を保護(プロテクション)できるのか?

このアダプティブサイトプロテクション(適応的細胞保護)のプロセスの中で、ストレッサーを記憶し、毒薬の増加に合わせて分泌量を増しながら、適応しつつ細胞を守り修復し保護し再生していく立役者こそが、ヒートショックプロテインという大宇宙から小宇宙である人身に授けられた先天の精(せんてんのせい)、真気(しんき)であったのです。

今まさに3.11後における3年目の節目を迎えようとしています。この3年間、ある者は放射能被害をなかったものとし、そんな事実があったことすら忘れようとし、それまでと同じような生活を望み、退廃的なライフスタイルを改めようとしませんでした。

しかし、ある者は現実を直視し、とてつもない過酷な状況であることをしっかりと認識し、いかにして放射性同位元素によるDNA障害を防ぎ、いかにして放射性同位元素による酸化毒に打ち勝つか、の方策を探り続け、できることをできる範囲で必死に実践し、60兆個の我が細胞を守る闘いをコツコツと実行してきました。

もちろん私は後者の部類の人間です。いやそれだけでなく、医療に携わっているのですから、むしろ内部被曝を防ぐ方策を提言する極めて重大な責務を負って参りました。

この3年間、寝食は忘れませんでしたが、片時も内部被曝を防ぐ方法を模索しない日はありませんでした。

バクテリアや植物の細胞壁に産生される糖が鎖状につながった粘性物質である多糖体は、ヒトの腸管内に侵入するとヒトの体内に存在する多糖体とは別種の多糖体、つまり「異種多糖体」として認識されるので、異物侵入とみなされ腹腔マクロファージをはじめNK細胞やNKT細胞やリンパ球や顆粒球などの免疫細胞を刺激することで、身体の免疫機構を活性化します。

また多糖体の摂取によりヒートショックプロテイン分泌が上昇することからも、異種多糖の侵入はストレッサーとして認識されているようです。

それはそのはず、病原菌やガン細胞の細胞膜多糖はマクロファージの細胞膜レセプターTLRが貪食すべき対象を認識する指標でありますので、やはり異種多糖は免疫賦活成分と言えるのです。

ネバネバヒートな養生法を実行してきた身体は、日々侵入するネバネバ異種多糖に鍛えられて、知らぬ間にチンデレラ並みの最強の「免疫強化アダプティブサイトプロテクション(適応的細胞保護)ボディ」に生まれ変わったのです。

免疫強化アダプティブサイトプロテクションボディにリボーンし続けた者は、きっとこの困難な時代を生き延びて、次世紀の命を健やかに育む「天地共生文明」の創始者になることでしょう。

いや、そんな仲間をこれからもみんなで増やしていきましょう。

諦めないで、日々、バクテリアや植物の細胞壁多糖を摂取して、ヒートショックプロテインを分泌し続ける。

ネバネバヒートな正気(せいき)をもって、あらゆるストレッサーである邪気(じゃき)に打ち勝っていく。

3.11後の邪正闘争の覇者を目指して、これからも私は情報発信に努めます。

ヒトタンパク宇宙はヒートショックプロテインによって守られます。

ヒートショックプロテインの聖なる力こそ、氤氳(いんうん)なる原気(げんき)なり!

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2014.03.04 | | コメント(3) | トラックバック(0) | 鍼灸指圧

コメント

先生、こんにちは。毎日毎日、本当にありがとうございます。一言ひとことが生きる希望のひかりです。

2014/03/04 (火) 10:52:12 | URL | かおちゃん #tJwXaRLI [ 編集 ]

 かおちゃんさん,私も同じ思いです。若い方の素直な感想人が心に沁みます。
 
 先生,ここの読者の方々も本当にすごいですねえ。私は毎日素朴に感心していて心洗われる気持ちになります。
 
 このサイトには正「気」のパワーが炸裂してるから,邪気もはじきとばされていると感じています。荒らしようがないですね。

 
 

 

2014/03/04 (火) 15:49:58 | URL | 南のおかん #eT3WXvnQ [ 編集 ]

思索のAFD化

かおちゃんの熟練の看護による癒し、南のおかんさんの田んぼの天地の気が凝縮したお米の旨さ、に負けないような記事をと、鍛錬の日々であります。

しかし、不思議なもので書けば書くほどに、次々に思索のアイデアが湧いてきて、集合し、融合し、分化発展していくようです。

脳内コンテンツもまた、氤氳なるヒートショックプロテインによって動かされているようです。

2014/03/05 (水) 05:15:57 | URL | 養生法の探求 #- [ 編集 ]

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