命と共に

人体とは無数の命の集合体。細胞数は諸説あるが定見では60兆個である。ある者は1000兆個あると言うがそれはこの我々が棲息する天の川銀河系の星の総数よりも多い。細胞の中もまた無数の生命体が棲まう小銀河である。オルガネラの筆頭であるミトコンドリアは細胞質の中をダイナミックに旋回している。それはまるで地球内部のマントル流にそっくりなのだ。時に融合し時に分裂し妙なる流れに身を寄せるかけがえのない生命体ミトコンドリア。

ミトコンドリアは約20億年前に嫌気性細菌と出会い共生の道を歩み始めた。嫌気性細菌にとって酸素は有毒物質に過ぎない。それゆえに酸素濃度の上昇した地球環境で生き延びる事は不可能であった。しかし奇跡が起こり、αプロテオ細菌という酸素呼吸によってエネルギーを生み出すバクテリアとの共生が起こりこの地球上で生きていく資格を与えられる。好気性バクテリアのαプロテオ細菌こそがミトコンドリアの祖先である。ミトコンドリアの総数は遺伝子量の解析により1京8000兆個とされる。古くは12京個と言われていた。いずれにしろ膨大な命と共に私たちは生きているのである。

銀河系が電磁場のプラズマのマユに覆われているように人間もまた電磁場で覆われている。皮膚は強力な電池とも呼ばれるほどの電気的な器官である。皮膚上はマイナスに皮下はプラスに帯電している。また皮膚は電波を2メートル範囲まで飛ばしているのである。古来から人はこれを気配と呼んだ。

磁気もまた生理機能に重要な役目を果たしている。近年になり地球の磁気が減少傾向であると聞く。またエレベーターなどの閉鎖空間は極めて磁気が少ないゆえに生体にとっては好環境ではない。もっとも長くあの場にいる者もいないのだが。アメリカでの実験では電気が活動性を与え、磁気が統合性を付与していることがわかっている。宇宙万物はみなプラズマでくるまれているのである。

「養生の達人は羊飼いのように群を見守り、おくれているものに鞭打っていれば良い」とは荘子の言葉であるが、まさに私たちは無数の命を見守り育む羊飼いの大任を任された存在なのである。かけがえのない命の集合体を健やかに推進する。それは何も難しい事をすることを意味しないのである。銀河系はわたしたちの意思などにおかまいなく回転し続けている。わたしの内部のメディウムも片時も休まずに高速で駆けまわっている。安藤昌益の言の通りである。命は「ひとりする」オートマティックな世界。その動きを邪魔しないことこそが養生法の要諦なのだ。

命の声を聞きながら、銀河と戯れようではありませんか。

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2013.02.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 細胞宇宙

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