食薬一如

汝の食を薬とせよ 汝の薬を食とせよ

たしかこんな言葉があったかと記憶していますが、巷間よく使われるのは「医食同源」というワード。

食材のほとんどが中国の本草書(薬草書)の中にみられることから、「薬と食材は同源」という意味で作られた言葉と推定されるこの「医食同源」という単語。

この言葉は実は1970年代に我が国、日本で作られた言葉なんです。てっきり古い中国思想かと思っていた方も多いと思います。

また「薬膳」という言葉は1980年代にお隣の国、中国で作られた言葉です。意外にもかなり新しい言葉なんですね。

「医食同源」も「薬膳」も、古くから伝わる中国の養生観かと思っていたら、全然そんなことはなかった。面白いですね。

漢方薬のいちスタイルである生薬を煎じてその温かい液体を飲む「湯液・とうえき」というジャンルの起源は薬草スープにあります。

殷の宰相であった伊尹(イイン)はもとは料理人であって国王のために薬草スープを作ったのが湯液の始まりです。

湯とは中国料理ではスープを意味します。

漢方医学の聖典「傷寒論」は伊尹(イイン)の「湯液経」を基にしたと言われます。

つまり漢方薬の代表的なやり方である煎じ薬、正確には「湯剤」の起源は、国王の治病のために料理人が苦心して編み出した薬草スープにあったのです。

さてそんな古い背景も加味して料理を俯瞰すると、やはり「食も薬もひとつの如し」の感がより一層深まります。

風邪の予防に薬味をタップリ入れたスープを作る。これも国王もとい家族のための湯液なのです。

近所のスーパーで、八百屋さんで新鮮な野菜や果物、お肉や魚を仕入れて、手をかけて料理すればこれがまさに「食薬一如」のライフスタイルなんです。

お母さん(最近はお父さんも)こそが家族の主治医だったのです。

ゆめゆめ食をあなどるなかれ。

「食は神なり」

の言葉を遺したのは、ネットも携帯電話もない時代に世界中を駆けまわり、多くの人々に食の重要性を説いたマクロビオティックの創始者である通名ジョージ・オーサワこと本名「桜沢如一」その人です。

さて、本日も心して御膳に向かう所存です。

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2012.03.12 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 食薬一如

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