熱を散ぜんと思わば病人を殺す

「HSP、ヒートショックプロテイン研究の第一人者である伊藤要子医師の本にはね、42度の風呂に10分浸かり体内温度を38度まで高める方法が紹介されているんだ。これって物理的に熱を皮膚という外部から当てて内部環境をウイルスたちが好まない空間へと変えているということだよね。一時的に鳥なみの高体温になる方法とも言える。つまり体内温度をヒートアップしてヒートショックプロテインを分泌することはスコブル良いことなんだよね」

「普通の風邪もインフルエンザによる風邪もだいたい熱が出るもんね。でもその熱は実は治癒のための熱だったってこと、先生?」

「知恵熱じゃなくて治癒熱だね。熱が発生するとHSPが分泌されるってことはさ、もうそれだけで熱の本質が観えてくるじゃん。HSPは体内のタンパク質の円滑なプロセスを促進するシャペロン物質、介添え役なんだ。それで細胞内の細胞質でへこんだり、ひんまがったり、折れたりしている変性したタンパク質もHSPは修復してくれるし、それがアミノ酸に変換されてまた新しいタンパク質に再合成されるのを手助けするし、その再合成されたタンパク質をしかるべき部位へと運ぶのもHSPがやってくれる。例えば細胞膜にはタンパク質がいっぱいあってね、膜輸送という重要な役目を担っていたりする。でも膜がほころびたりすればさ、その仕事も十分にこなせないからね。そういう細胞膜の補修をHSPがこなしてくれているわけだ。タンパク質の修復、合成、運搬、分解、つまり、タンパク質の一生を介添えするのがHSPというタンパク質だね。だから人体の生化学反応の影の功労者というかむしろ主役と呼んでもいい物質だと思う。そしてこのHSPこそがヒポクラテスが呼んだ「ひとはみずからのうちに100人の名医をもつ」の一人に違いないと私は観ているよ。ガンもパーキンソン症候群などの認知症もHSP分泌が促進されることで治癒へと向かうからね。100名医のうちでも恐らくはトップにランクするのがHSPドクター(笑)だろうね」

「なるほどね、みんな内なるワンハンドレッド・ドクターズを常駐させているってわけね。発熱の効用は計り知れないわね。で、HSPドクター連には他にどんなのがありそうなの?」

「体熱の産生はミトコンドリアが行っているからミトコンドリアが活性化していることは間違いないね。つまりミトコンドリアが主体になって治癒反応が始まっているということ。もちろんミトコンドリアもまた100人の内なる名医に殿堂入りしていることは確実だね。ミトコンドリアが熱を発生してミトコンドリア自身が活性化するという現象も起こっている。これはやはり群知能というか自己組織化というか自律制御機構のよく発展した例だろうね。自分で自分を鼓舞し発揚するスベである宇宙進化の法則にちゃんと従って治癒が行われているんだね。それから体内の生化学反応はすべて酵素反応で酵素反応には一定の熱が絶対に必須なんだよね。体内温度37度以上は必要だから発熱すれば酵素反応は促進するね。酵素もまた100名医ランキングの常連さんだね。それからHSPは細胞質の浄化機構であるオートファジーという機能にもスタートボタンを押すからね。特に不良品のミトコンドリアを選択的に分解浄化するミトファジーの起動にはHSPが不可欠だね。ミトファジー不全=パーキンソン症候群であるからね、発熱現象はパーキンソン型認知症の予防にもなっているかもしれないね。安易に解熱剤を多用すると将来はパーキンソン病ということになりかねないかもしれない。それから選択的にタンパク質をユビキチン化つまり標識化してプロテアソームという酵素で分解浄化してアミノ酸へと変換してタンパク質の再合成に回すユビキチン・プロテアソーム系というタンパク質分解機構はミトコンドリアが産生するATPというエネルギーを使うわけだからミトコンドリアが活性化して盛んにATPを合成してくれる発熱状態はユビキチン・プロテアソーム系の細胞質浄化をも促進するということになりそうだね。このオートファジー、ユビキチン・プロテアソーム系の細胞質浄化機構もまた100名医の仲間だろうね。内部環境があたたかくなれば熱環境を好まないウイルスは元気をなくしてしまう。内部環境の発温はそれ自体がウイルス抵抗であるわけだ。熱自体が100名医のオブザーバーであり大御所中の大名医であるということになりそうだね」

「なんだか体内にカリスマドクターい過ぎじゃん(笑)ナグモもシラサワももう出番無しだよ、これじゃあ(笑)熱が出るってものすごく有り難いことに思えてきたわ。人体の治癒機転ってスゴイよね、先生」

「まあ凄すぎだね。これもまた生命史40億年によって築かれた貴いカミワザと言えそうだね」

「でも、私たちは熱が出た!って言うとまるでテロにでも遭ったくらいにびびっちゃうんだけどなんだかアベコベだったのかなって、ちょっと反省しちゃった(笑)」

「でも普通はそう思ってしまうよね。結局さ、こういった熱の効用を誰もしっかり教えてくれないからね。教えてくれなければ必死に想像して考えて調べて熱の真理、真相へと到達すればいいんだけど、そんな物好きなのは俺みたいな変人しかいないじゃん(笑)けっこう解熱問題は今後も大きなトピックになると思うけどね」

「まさか、ひそかに変人は医学革命を狙ってる?」

「し〜っ!まだダメだよ、変人は虎視眈々と医学革命を狙っているなんて言ちゃあさ、ってもう言っちゃったじゃん(笑)」

「医学の常識は非常識。アタシたちは相当だまされて洗脳されてるみたいね。何だかメッチャ腹が立ってきた!」

「M子さん、腹は立てない方がいいですぜ。立腹はすこぶる免疫系というかアドレナリンを分泌させて交感神経を高ぶらせるからお身体に触ります、はい(笑)まあその原因を私がぶちまけているわけだけど」

「先生が悪いわけじゃあないからいいよ、でもマジな話しさぁ、いくら熱がいいって言ってもヤバイ場合だってあるんでしょ?」

「体温が42度を超えるような事態は危険らしいね。これは間脳の体温調節機構が破綻している証拠だから脳に異常がある、例えば間脳付近に腫瘍があるとか、出血があるとかそんな事も考えられるから42度までいって下がらないのは危険ということ。だいたい41度まで熱が上がると普通は間脳のサーモスタットが起動して自動的に熱は下がってくるものなんだって。でもこのサーモスタットが作動しないとさらに41度から上に熱が上がってくる。これはもう緊急に対処しなければいけない事態なんだね。だから高熱が出ると言っても41度くらいまでは脳障害は起こらないと見ていいし、たとえ41度まで発熱しても大丈夫なんて鷹揚なくらいでいたほうがいいということりそうだね。実際は子供なんかが熱を出すと40度なんて当たり前に出るからね。でもまだその辺なら安心だって言われればなんとか安心していられそうだよね。俺もこういう理屈は分かっていてもやっぱ子供が高熱出すとさ、不安になるの。でもね、解熱剤をうっかりやるとね、それがかえって医原病をもたらすことも知っているからさ。今まで解熱剤はホントに数えるしか使用していないよ」

「頭痛薬でもあるアスピリンによるライ症候群は有名よね。あれは致死率が75%だもんね。それからうっかり解熱すると熱性ケイレンも起こるし、近年だとタミフル摂取後に転落死みたいな例もあるわよね」

「ライ症候群は1963年にオーストラリアの病理学者であるライ博士によって初めて報告された疾病で、肝障害や意識障害をともなう急性脳症で致死率75%とかなり危険な疾病に属するよね。アメリカでは1985年1月に「インフルエンザや水痘に罹った子供にアスピリンを使うと、ライ症候群が25倍にも高まる」と警告が発せられているんだって。アスピリンの成分はアセチルサリチル酸で、もしかしたらこの成分はミトコンドリアを障害するんじゃないかって変人は妄想してるんだけどね」

「その妄想(笑)の中身を少し教えてよ」

「肝臓も脳もミトコンドリアが数多く棲息する領域なんだ。そこが集中的にやられてるって所に着目しただけなんだけどね。でもけっこう病理解析はシンプルな正攻法のほうがよくその本質を捉えるんじゃないかって思うの。なぜアスピリンやタミフルが意識障害を起こすのか?まだ誰も正確に分かりやすく説明してないんじゃない?だったらメッケモン。こっちの出番でっせってこと(笑)基本すべての体内生理はミトコンドリアが主導しているからね、肝臓がおかしい、脳に異常が起こった、これらもまたその部位の細胞内のミトコンドリアの異常と見ればすんなりいくはずなんだ。というアッサリした解析なんだけど」

「発熱の主体がミトコンドリアであるならそれはまさに命が躍動している瞬間。その命のプロセスを遮断する外部からのさらなる人工物の侵入が解毒器官であるミトコンドリアをストレートにヒットした。ミトコンドリアは発熱と解毒のふたつの責務にかられパニ喰ってしまい、ミトコンドリアの機能がショートする。それが意識障害までもたらしたってこと?」

「図星だろうね。急激な解熱作用や鎮痛剤の流入がミトコンドリアの正常な命のプロセスをシャットダウンしてしまったんだろうね。つまりフリーズ状態になったということだね。もう明白だよね、うっかり解熱してはいけないってことは」

「先生のお陰でなんだかまっとうな生命生理の全貌が少し見えてきたわ」

「いやだいぶ洗脳されてきただけかもよ(笑)まあ独断と偏見だけで突き進んでいるからね。ただ既存の医学的常識はかなり色んな面でカモフラージュがかかってる事は事実だろうね。風邪に対する対処も癌に対する対処もどうもなんだかヘンチクリンな事になってるし、それを良しとしてハゲタカ製薬は欣喜として跳梁しているわけだ。こっちが賢くならないとしてやられる仕組みがすでにできあがっているね」

「温泉に浸かって白鳥や鴨なみの高体温になることは体内環境に水中→地上→空中の第3革命をもたらしていたのね。どうりでお風呂上がりは羽根が生えたように身体が軽いわけね」

「内なる羽根こそが熱だったんだね。汝のヒートを愛せよ、かな」

「今回もまあまあな出来じゃん(笑)」

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2013.02.02 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命理珍答中

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