会話シリーズ(コア東洋医学論1)

「東洋医学ってのは体表系医学なんてザックリとカテゴライズする事もできるんだけど、ようは皮膚を物理的に鍼灸按摩で刺激することで身体の内部や全体の命のプロセスを促進改善する医療ってわけ。それで外科学とか解剖学には一見すると弱そうに見えるんだけど、もともとは鍼なんかは膿を排泄させる補助療法だったりした歴史があるから外科っぽい側面もなきにしもあらずでね、解剖学に弱いってのは明らかに単に偏見というか東洋医学オンチの思いこみなだけで、中国では北宋末の1045年に欧希範という反逆者が捕らえられて、その一党と合わせて56人がどうも世にもおぞましい生体解剖の憂き目に遭って、その成果が「欧希範五臓図」という解剖図に著されている。だから正確な解剖図は中国医学も今から約1000年前には入手できていたわけ。でも、その後の中国医学の歴史を見ると不思議と解剖学を発展させた形跡はないんだよね。ようは体表系、体表のすべてをくまなく覆う膜を体表系と捉えるのなら外膜の皮膚と内膜の腸管上皮、つまりこの内外の二膜への治療によっておおかたの疾患は防ぎ治療できることを悟っていたと推定できてくる。解剖学をそれほど詳しく知らずとも体表から伝わる身心のメッセージを読み込むことで鍼灸医たちは十分に人体の命のプロセスを慰撫療治できたんだね。あえて解剖学や外科学を志向しなかったのは体表系医学の面目躍如であり、鍼灸医のセンス、倫理観、徳性を褒めるべきだろうと思うね」

「先生、なんかいきなり高尚な前振りだけど、何かあったの?(笑)面白いけどね。ほんと東洋医学ってその実力に反して誤解されてる面が多いよね。そう言っちゃあ悪いけどさ、なんだかよくわかんないってのが一般的な評価だもんね。でも、実際に治療してもらえばこんなに気持ち良くて身体が軽くなってブソブソしてた自分がバカに思えるほど気分が軽くなる。ウツなんて単にこのブソブソ感の蓄積だと思うけどね。でも、世間ではウツ病ってことにしちゃってリタリン、パキシル、プロザックでしょ。それじゃあ鬱状態が固定するか躁状態に変貌しちゃうよね。アタシはこういう薬物で人間の意識に介入するのはとても危険な気がするんだけどね」

「現代日本のある鍼医はウツ病と診断された者をひとり残らずすべて鍼治療で治したと言ってる。いくらか誇張がある事を百歩譲っても、そのくらい体表系への刺激が人間の精神活動の根源に作用できるってことなんだよね。でもこういう事実も絶対に一般化しないんだよ。心療内科に行ってもらってしかるべき処方をされることがすなわちワシのマークのハゲタカ製薬の思惑なんだからメディアは絶対にそっちへと誘導する。東洋医学でウツや統合失調症が改善されたなんて情報はネットにこそ少しはあれど、大手メディアが報じたことなど皆無。M子さんだってそんな話し聞いたことないでしょ?」

「ないよね、全然。だって東洋医学のまともな情報すらほとんどアタシたちは知らないもん。もしかして単に鍼医の先生たちの啓蒙不足なんじゃない?」

「うん、それを言われるとね、ちっとツライとこなんだけど啓蒙のヘタさ加減はハンパない業界だからさ(笑)もうムチャクチャ啓蒙下手!ぜんぜん時代に付いていってないね、鍼灸業界ってのは。確かにみんな真面目だし、医療に携わっているだけあってすごく優しいの。ほんと業界と付き合ってる時はさ、あぁ、なんとかこの人達が報われるように鍼灸のイメージアップができて社会的地位が向上するような機運を作ろうなんてオレも殊勝な気持ちになったもんだよ、ってオレも業界の一員なのに何を偉そうになんだけどさ(笑)でも何かね、付き合いとかモロモロがめんどくさくなってきてこの業界と付き合うのを止めちゃった。だって311クライシスじゃん。たまの休日に老健施設にボランティア行くよりさ、子供と遊んだほうがいいだろ。まったく未来なんて予測できない時代になっちゃったし。そいで業界のお付き合いと縁が切れたのを機に勝手にこうやってブログで個人的に啓蒙というか情報発信を始めたってわけ。組織にいるとさ、何かとしがらみがあってね。ただ北里大学の東洋医学研究所から派遣されてくる研究者の発表なんかが聞けなくなっちゃったのはオレとしては損失なんだけどね。まあ、その分は自分で切り開くしかないね」

「へぇ〜、変人を自認する割にはかなりクールに客観的に俯瞰してるんだね。先生ってほんと全然威張った雰囲気がないもんね」

「威張るヤツは大嫌い。だってサービス業じゃん医療なんて。お客さんに頭下げてなんぼのはず。なのに威張ってどうすんだよ。威張る仲居とか態度の悪いウェイトレスのいるレストランとか二度と行かないでしょ、普通。それと一緒だよね。医療だって患者さんに愛想つかれりゃあおしまい。くれぐれも威張った雰囲気が出ないように心がけないとね」

「そりゃあ、大丈夫でしょ、先生は。そんな頭まるめてさ、ぺこぺこしてんだから(笑)」

「なんで頭丸めたんだかね、とにかく冬はキツイね、とくに最近寒いからさ(笑)まあ頭寒足熱って古来から言うからね。頭がクールだと気分もクールになる。おまけにデトックスで排泄されてきた放射性重金属がいつまでも髪にぶらさがってないから被曝対策にもなる。ここ冗談半分ね。けっこうツルツルも悪くない(笑)」

「そこはちょっとオンナとしては羨ましいね(笑)先生、ウツなんだけどさ、なんでこんなに増えてるの?」

「うん、認知症もウツも現在はずっと増大傾向だね。ひとつには人間の免疫力が低下してきてることは確かだろうね。ホメオパシーの創始者であるドイツの医師サミュエル・ハーネマンはミアズムという概念で現代の疾病増加を予見していたんだけど、ミアズムってのは見えないけどもジワジワと人体を蝕む疾病要因って意味。化学物質性ミアズム、重金属性ミアズム、放射線性ミアズムなんかがある。こういう見えざるミトコンドリア被曝要因が現代は多すぎるんだよね。だから普通に生きていても自然に免疫は低下してきてるってこと。アルツハイマー型の認知症は大脳実質が萎縮して空洞化して容積が減って1300〜1500グラムあった脳が最終的には800〜900グラムまで減るそうだよ。アメリカの元大統領のロナルド・レーガンもアルツハイマーに罹患したよね。でさぁ、免疫に関する漢方の本なんかにはアルツハイマーは免疫の低下と関連するって記述があるんだ。高血圧なんかが原因の脳血管性の認知症と違ってね、癌の既往がある者にアルツハイマーが発症するというデータがあるの。だから癌ってのは免疫病だからね。免疫の低下とアルツハイマーが明らかに連動してると予測されるんだよね。現代に住む我々は常に免疫の危機に直面しているとも言えるね。そういう観点から見れば認知症もウツも癌もアレルギーも根っこは一緒だよね。ミアズムの増大による免疫細胞の衰弱、ミトコンドリアの廃絶ってのが一番の原因かと思うよ」

「レイチェル・カーソンは「沈黙の春」で化学物質性ミアズム増大の危険性をいち早く察知し警世を促したんだけど、もうすでにわたしたちは「沈黙の四季」を生きているし、その「沈黙の地球」を生きていくしかないんだもんね」

「悲しいかな、現実はすでにそうだよね。人間ってつくづく馬鹿だと思うよ。いまだに原発がどうの、経済がどうの、なんてハゲタカ資本の下請けメディアは燕雀の戯れ言を抜かしているんだけどさ。人間の作った規則や金融なんて所詮は人間の作り事、おままごと、に過ぎないんだよね。自然や宇宙にとってはそんなものは何にも価値はないの。自然くらい大事なものはないんだよね。だって自然があるお陰でわたしたちは生まれてきたんだから。自然が神なんだよね。46億年前に地球という星が誕生し、6億年ほど経過した今から40億年前頃にすべての地球の生き物の祖先である原始生命体がアミノ酸のホットスープみたいな原始の海で誕生した。そのすべての生命の源が生まれたお陰で今も私たちは命をつないでいるんだよね。こんな生命史40億年の大事な命の絆を省みることなく、ウソの除染という「絆」、ショックドクトリン・バブルに熱をあげているんだよ。除染作業員、リクビダートルは旧ソ連においても予後はすべて不良で凄惨な健康被害がもたらさせるのは明白なのにさ。ちょいと今だけの高い日当につられて何とか建設の下請けでみんな被曝しちゃってる。オカネの為に未来の健康をどぶに捨ててるんだよね。何でかなって思うよ。でももうそんな正論も通用しない程にこの国も、世界の民もオカネという単なる概念で気が狂わされてしまったのかもね」

「先生、今日は何だかシビアな話しばっかで希望がないじゃん。いつものように寒いギャグ連発してよ。何だかアタシの免疫力も下がりそうだよ(笑)」

「ごめんごめん。意識と免疫力ってすごい関係があるんだよね。ガン細胞のお目付役のNK細胞はね、気分が落ちこむと一斉に数が減ったり活性が低下するんだよね。だから生き生きとしたヴィヴィッドな毎日を送っているとさ、ガンにもウツにも認知症にもならないんだよね。ウソ発見器の第一人者のクリーブ・バクスター氏の実験じゃあさ、ヒトの口腔内から採取した白血球がそのホストから500キロも物理的に離れてもホストの感情とシンクロして電気的変動を示したっていうからね。免疫細胞って意識そのものかもしれないんだ。だから希望のない話しより希望の持てる話しをいっぱいするのもミアズムを払拭するいいクスリってことだよね」

「アタシもさ、いろいろ考えるとウツになりそうだけどさ、こうやって温灸当ててもらって鍼打ってもらって按摩してもらうだけで何か気分が軽くなって生き返るからね。身体と心ってほんとひとつなんだな、って実感できる。それをクスリという物質でどうこうしようとするのは神であり自然そのものであるこの肉体にものすごく失礼な気がするけど」

「M子さん、素晴らしいセンスだよ!それこそが東洋医学を東洋医学たらしめてきた思想なんだよね。この身心という神の棲まう殿堂への畏敬。それが北宋時代の解剖図を封印したセンスだったんだよね。内部を開けずとも内部を知り通じる。望んで知るは神、聞いて知るは聖、問うて知るは巧、切して知るは工。体表からの診断法で鍼医たちは内なる神と結びあってきた。なのに内部を知りたいという欲求を抑えることができす、レントゲン、X線、X線CT、MRIまで持ち出して現代医学は血眼になって内部を見たがっている。それが新たな深刻な内因性ミアズムを生じさせているとも気づかずに。内なる世界に土足で踏み込み内なる神々を殺す現代医学。いろいろ猛省すべき段階に来てると思うよ、オレは」

「なんか今回はいちいち高尚で崇高じゃん。こういうのも悪くないね。でもまた寒いおやじギャク満載の記事もお願いね(笑)」

「了解、了解。そういえば脳内化学物質の胡散臭さの話しがどっか行っちゃったね。まあ、脳内の化学物質だけが意識に関与していないのは当たり前だよね、もう。そもそも血液脳関門ってのが脳の血流の出入り口にはあって、つまり脳内の状態なんてわかんねぇわけだ。それなのにセロトニンが不足してるだの、アセチルコリンが出てないだの、アドレナリンが分泌されてるだのって全部でっち上げのデタラメな作り話だって話しなんだよね。見ただけで何でセロトニンが不足してるって分かるんだよ。分かりっこないってぇの!だからSSRIをいくら飲んだってさ、それが脳に関与してるかすら不明な世界。実際は腸管上皮のEC細胞には影響してるだろうけどね。というかクスリはすべて異物だからシトクロムP450という解毒酵素の洗礼を浴びる宿命がある。P450は小腸上皮と肝細胞の細胞内オルガネラの小胞体と全身1京8000兆個のミトコンドリアに存在している酵素。よって薬物をはじめ重金属も有害物質もミアズムに類するすべての毒素はこのシトクロムP450で処理される仕組みであるから、不用なクスリはことごとく該当臓器やオルガネラを傷めるということだね。腸管上皮や肝臓やミトコンドリアが疲弊して正常な身心を保持できるわけがないんだから、ウツなどにならないように日頃から身体の手入れを心がけるのが養生法の探求ライフということになるってこと」

「ふぅ〜、濃かったね、今回は」

「濃すぎたかな?最近濃いめのコーシーが好きでさ、昨日のお昼もコーシー付きのパンランチだったからさ。まだ濃いカフェインが大脳黒質に効いてるのかもね。あっ、間違えた、やっぱ皮膚と腸管上皮だっけ(笑)」

スポンサーサイト

2013.01.28 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 命理珍答中

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

kouhakudou

Author:kouhakudou
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR