おれんちで オレンジ

前の記事の冒頭で触れた荘子の一節にある真人ってのは仙人という意と同意なのであるが仙人が踵で呼吸するなんてことは勿論ない。器官の性質上から言っても肺呼吸が基本である。足首は全身の重力負荷を支えながらバランスをとって歩くのに適した構造物。なのでこの踵でうんぬんは比喩なのです。こういうのを直で捉えては、ああ胡散臭い、ってやっちゃうと真理は永遠に見つからない。比喩であるからして各自のセンスでいかに解釈していくかという謎解きの楽しみがある。人それぞれの暗在系データ群と照合して人生経験でシャッフルし直していかようにも深読みできるし、そこから新たな窓を開いてゴールデンデートの向こうへと入っていけるのだ。

踵で呼吸する、を知りたければ逆歩術がよい方法である。足首という器官がいかに重要な部位であるかは日常的でない動きによってよく理解できるだろう。もとは逆歩術とは自分の実力以上の剣術使いを長時間正座させておきその背後から斬り倒すという卑怯な戦法を仕掛けられた際に、その背後から来た剣客から少し身をひねり後ろへ後ずさりして刀を構えて切り返していけば難を逃れられるという奇策である。つまり長時間の正座はその足首付近を固まらせて血管壁を圧迫し血流障害を引き起こす。一時的に虚血状態になった細胞に今度は急に立ち上がると一気に血液が流れ込む。ここで酸欠状態だったミトコンドリアに大量の酸素が供給されると爆発的に酸素呼吸が行われてその副産物である活性酸素が大量に発生してしまう。このフリーラジカルを中和する抗酸化酵素の産生供給がミトコンドリア内において間に合わない。そうなるとミトコンドリアで発生した活性酸素はミトコンドリア内からミトコンドリア外の細胞質へと流れだしてサイトゾル内の小器官の膜を傷つけて炎症を起こす。このような機序が長時間正座した剣術家が立った瞬間に足首付近で発生する。すると「おっとっと、イッチッチ」となってよろけてしまう。この隙に斬り込まれて一貫の終わりでは芸がないので、その挽回策が逆歩術ってことである。

踵で呼吸しているように見える程に身体が柔軟である、のなら恐らくは先の剣術家も斬り倒されることはないだろう。イチローやブッシュマンやマイケルと共に踊ったアフリカンならとっさに身をひるがえして身を守ることができるだろう。融通無碍。剣術家もアスリートもネイティブな人たちもみんな宇宙と連動しているだろうから植芝盛平翁と同じ動きが可能だろう。原始宇宙には水素しか存在しなかった。水素原子が巨大な雲となって渦巻いていた。この水素の雲が恒星や惑星をつくる材料になったのだ。そしてホログラム的にフラクタルに人体の細胞内に棲まうミトコンドリア内部では毎瞬毎瞬に一瞬も休むことなく水素イオンが流動してATP合成酵素というモーターを回転させている。そう我らの体内では今も水素原子が渦を巻きエネルギーであるATPを生み出しているのだ。プロトンクラウドが連れだってダンスして分子モーターが回転すると命が発生するのだ。ミトコンドリア内は命が元素が躍動する場なのだ。元素たちは人体内でブループリント(電磁場で形成された生命の鋳型)をダンスしながらトレースしているのだろう。

さて、コスタリカ・ニコジャ半島のブルーゾーン(長寿地帯)に住むチョロテガ・インディアンである先住民たちの食習慣に特徴的なフルーツ祭り。そのオレンジの薬能を漢方的に解読してみます。

枳実(きじつ)・中国産みかん科植物の未熟果。

薬能解読「身体を動かすエネルギーはATPである。このATPを生み出すのはミトコンドリア内膜に存在する分子モーターであるATP合成酵素。この分子モーターを動かす水素イオンの流れが悪くなったり止まりそうになるとATPの供給力は低下する。この水素イオンを勢いよく流して分子モーターを滞りなく回転させる効能をオレンジは有すると予測できる。症状としては胸部付近の膨満感や胸の辺りの気持ち悪さ、いわば胸焼けのたぐいを治し、腹の張った感じや腹の痛みをも治す。」
※『薬徴』という医書の記述を私流に解読し私流の言葉に変換しました。

「身体の熱をクールダウンさせる。フィトンチッドを含有する心地良い芳香がある。少しの苦味がある。胃を健やかにする薬剤であり、逆流性食道炎などと現代医学がわざわざ難しく言う早い話しが胸焼け症状の予防には最適である。胃という器官は酸性の消化液で満たされた空間であり食物の一時貯蔵とタンパク質の消化分解と食餌由来のバクテリアの殺菌が主な作用であるが、酸味のある果物の筆頭であるオレンジの果汁は胃液の補助となるだろう。胃壁に住むピロリ菌の繁殖抑制にはビタミンCやβカロチンが有効とされるがこれらの成分はチョロテガ・インディアンの人達のよく食べるパパイヤ、ニンジン、カラバーサ(かぼちゃ)、オレンジ、パイナップルに豊富に含まれている。コスタリカの死因の上位である胃ガンがこのブルーゾーンで顕著に低いのはチョロテガ・インディアンの良く食べる果物や野菜の効能であろう。生薬としての中国産みかんの未熟果である枳実(きじつ)の薬能とこのようなニコジャのブルーゾーンにおける疫学的な考察が見事にシンクロしフラクタルしていることからみてオレンジは胃ガンの罹患率を引き下げるミラクルな果物と断定しても良さそうである」
※漢方解説書に私流に大幅加筆し独自の解釈を付加しました。

まあ日本には蜜柑があるしオレンジもスーパーに行けば簡単に手に入る。木陰を探してオレンジ食べればそこがブルーゾーンってこと。

汝のブルーゾーンを構築せよ、かな。

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2012.07.18 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 身体操法

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