進歩 オア 逆歩 いやいやムーンウォークだぜ

「逆歩術」をハードに楽しむと翌日から必ず土踏まずの上方部分が痛む。前に歩く際に使用する前脛骨筋は決して痛まない。つまり逆歩術の場合は後ろの筋肉を使って後方へ「前進」するのである。実は日本猿の腓腹筋はまったく発達していない。単に二足歩行をしないから腓腹筋が発達していないのか、二足歩行ができないから逆歩もできなくてそれゆえに腓腹筋が発達していないのかは定かではない。猿が二足直立歩行が出来ないのには理由があるのだ。猿は膝の大腿骨と脛骨のジョイント部分が骨が水平に合わさっていなくて少し曲がって接合されているせいで二本足で垂直に立てない、という構造的な問題がある。恐らくはその結果として二本足で直立歩行できないのだ。たぶん。しかし猿はナックルウォーキングと言って手のナックル部分を地面へつけてバランスを取って前に歩くというかいざるように進む。

人間の祖先はいつからかこのナックルを地から離して歩きはじめたのだ。それは道具を持つことが発端だったのか。あるいはサーベルタイガーに面食らってよろけて後方に歩こうとしたからなのか。人間は野生動物を捕獲する時にはヤリをたずさえて後ずさりをしただろう。アフリカのブッシュマンなどは今でも逆歩で走ることができるという。ブッシュマンってのは身体が柔らかそうだ。なんかなめし革みたいな柔軟なイメージがある。イチローもそうだが動きに一切ひっかかりがない。そういう身体には魅了されてしまう。マイケルジャクソンの「ブラック オア ホワイト」のPVの初っ端部分でマコーレカルキン君のお父さんがカルキン君がギターの弦をはじいた瞬間の爆音の衝撃波で座ったソファごと天高く吹っ飛んでしまいやがてアフリカらしい地に降り立つとその眼前でマイケルがアフリカのネイティブと踊りだすというイントロシーンがある。このマイケルと踊るネイティブたちの動きがもう絶妙なのだ。しなやかでなめらかで。このアフリカ系のネイティブな動きとイチローの動的軌跡がピタリと重なるのである。

さて「後ろに歩ける」ってのは二足歩行と同様に人間だけが持つ特長の一つに加えてもいいだろう。二足を使って前向きにも後ろ向きにも歩けるのが人間である。人類文明というものは爛熟すると腐敗してついには崩壊する。それは母なる地球の自浄作用が働いて天災が生じる場合もあるし、人間自体が戦争や災害を起こし自爆して終焉する場合もある。この人類文明の宿命的なサイクルもひとえに人類が逆歩を習慣化していないせいなのではなかろうか、などといささか飛躍してみるのである。拡散膨張する遠心的な爆発エネルギーによってエントロピー増大し続けることしか知らないのが人類文明というものなのか。いやもう十分に経験は積んだのだからそろそろ文明というものも内向きのスパイラル運動を覚えなければならない時期に来ている。先史以来、人類は何度も文明を崩壊させてきたのではなかろうか。エジプト以前の巨石文明など超ハイテクノロジー文明はなぜ滅んだのか。

縄文文明なども調べると未知のテクノロジーが満載のようだ。素焼きの縄文土器は水が漏れないし浸みないのだ。釉薬を使用していない土器は普通は水漏れがするはずなのに縄文土器はしないのだ。ある素材開発者の実験によると、ある割合で火山灰を混ぜ、瞬間的に超高圧の人工プラズマをかけるとガラス結晶が出来上がり、土粒と土粒の間にできる穴が塞がるという。縄文土器も同じテクノロジー仕様なのだろうか。竪穴住居の掘り下げた床の土には土器の破砕片と木炭片が均等に混ぜられていた。微弱な電磁波を放つ床土はそこに生活する縄文人の健康を増進し、エアクリーンフィルターの役目をも床土は担っていた。縄文人が未開で野蛮などと思ったら大間違いである。たわけた原発にうつつをぬかす現今の人類種こそが野蛮種の極みなのだ。爆発性のテクノロジーである核分裂の行く先は崩壊でしかないのはもはや自明である。経済もしかり。膨張したバブルの先には破裂があるのみなのだ。

宇宙は進化し続ける存在だ。それは螺旋という軌跡を描く連環の動線なのだ。螺旋の軌跡は決して交わってはいけないのだ。過ちを繰り返すということは螺旋の終焉を意味するのだ。その瞬間に今回の人類文明は終焉するだろう。いやもうその時期に入っているのかもしれない。

宇宙の流れに反すれば流れは止む。「止む」とは「病む」ことなのだ。生々流転が宇宙の自然な流れである。流れを止めないで一歩下がるには「逆歩術」が最適である。現今の人類種が逆歩術を習慣化できれば人類文明の方向転換も可能かもしれない。

我々は本来はなかなか機動性のある肉体を授かっているのだ。もっと柔軟に身体を使ってみようじゃないか。さすれば思考も柔らかくなるだろう。クリエイティビティーこそが次世紀を切り開く鍵なのだ。

こんな素晴らしい肉体を授けてくれた神なる宇宙の計らいに感謝しよう。

あ〜、イテテ。

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2012.07.16 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 身体操法

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