静中の動

「日本の針灸の教科書には、中国書ではまだ公然と『廃用』と刻印をおしてくれないので印刷はするが、西洋医の手前もあり早く廃用にしたくてうずうずされている言葉がたくさんある。こういう評判のよくない『食卓上の骸骨』の筆頭は五行説である。『経絡』という言葉も廃用候補の筆頭にほど近い。良導絡という代用語が発明されたのも今にして想えば、廃用化の第一歩である。虚実・補泻・陰陽・気血・脈証などという言葉も、針灸界が近代化し、その指導者が独裁政権を樹立した時には、間もなく逮捕されてギロチンにかけられる運命にあろう。ある針灸家が日本で、どの位『近代化しているか』という指標は、その人の書く論文中にこのような廃用語、もしくは廃用の可能性のある用語をどの位避けているかで示される。」間中善雄


気とは何か?と問われて、

即答できる者はいない。

そもそも気とは何なのか、という定義すらないのだ。

ではあるが、気と呼べるような得体の知れない実体は

現実にあるのだ。

気という用語は今から20年以上前の気功ブームの狂乱で

消費され、いささかうす汚れてしまった。

雨後の竹の子の如くに出現したインチキ詐欺師たちが、

こぞって気という言葉でひとさまを騙したからだ。

しかし、考えてみれば、それも見えざる神の采配と

ポジティブに捉えてみれば、展望が広がるというものだ。

私は気という用語をストレートで使うこともあるし、

独自の代用語の『竜』や『気竜』に変換して使うこともあるし、

スターウォーズのなかで使われるフォースという言葉で

気を表現することも多い。

たとえ気という用語が廃用認定されても、

だから私はべつに何も困りはしないのだ。

患者のコリの底から気竜が立ち昇る時、

術者である私の全身のフォースも色めきたつ。

静寂の中の激動。

ホンモノの世界とはそういうものだ。

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2017.06.27 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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