オハコ

「・・ビデオでは映りませんでしたが、この賀先生は、ご自分で気功とか太極拳とか、八卦掌という武術をやっています。それは全て、内なるエネルギーを高めるための方法なんです。それを賀先生は鍼に応用されています。「十二分に蓄えられた丹田の気を鍼尖まで伝え、それを患者に注入している」と賀先生は言っています。鍼は50年位、武術も40何年、徒弟制度で、14、5歳頃から、ずっと続けてやっているとのことです。いま中医学院とか、中医専門の大きな大学もありますが、なかなか名医は育ちません。賀先生がおっしゃるには「学問、知識をふやすこと、それと自分が練功、内なるエネルギーを高める練習をすること、これらは両輪である。ひとつ欠けてもいけない。ところがいまの治療者たちは、テクニックや知識はあるけれど、練功が足りないから内功がない。だから効き目が良くないんだ。特に補法、自分がそういう力がなければ補えない」と。皆さんもよくご存知の華陀であるとか扁鵲であるとかいう中国の歴史上の名医は、奇跡的な治療を行ったといわれていますが、彼等も練功を積み、特殊な能力を持っていたようです。いまでも賀先生のところでは、奇跡的な治療がいくつも見られます。鍼の数も少なく、ほんとうに必要なだけです。斜視で、片方目が寄っているのを、ケングウだけで治してしまう。胆石なども一本です。キュウキョから透刺します。てんかんも同じです。ダイツイとチョウキョウの二本だけです。これだけで治るのです。いまビデオに映っていた子どもも、腎臓が悪くて頭が禿げてしまって、母親は毎日泣いていた。一年も二年も入院して、また違う病院に行って、最後に賀先生のところに来たのですが、賀先生が使った鍼は左右のジンユだけです。そしてそこを特殊な温灸であっためる。筒にもぐさをつめた温灸ですが、そのもぐさには麝香も少し混ぜてあります。賀先生はそれを「太乙鍼灸」と名づけていましたが、もともと古典からもってきたんです。治療はそれだけです。そしたら2ヶ月くらいで頭の毛が生えてきて、顔色が良くなり、今ではまったく正常になっています。中国にはまだまだ隠れた名人がいるんです。鍼灸師だったら鍼灸師用の練功、たとえば座っての静功などがあるし、それらによって内功を作らないとだめなようです。それを武術に応用したのが太極拳であり、八卦掌であり、気の武術、力ではなく気によって相手を操ったりする武術であるのです。いま中国では、意識のエネルギーというものが研究されつつあります。私の知り合いで牛先生という数学の学者がいるのですが、その先生はアメリカにも講演に行かれるほどの先生ですが、「これからは意識のエネルギー、場のエネルギーが研究されるだろう。見えないエネルギーというものが解明されていくだろう」とおっしゃっていました。その先生自身も気功を50年以上続けていらっしゃいます。もう70半ばというのに、体は健康そのもので顔にもつやがあり、頭がまたすばらしく冴えています。気功は頭脳も開発するそうです」中健次郎『中国伝統医学の心の故郷を訪ねて』自然生活 第三集 野草社



わたしが温灸を治療院のウリに取り入れたのは、

たぶん、この文章に接したのがキッカケであろう。

わたしはわたし自身の持病の坐骨神経痛をなんとか治したかった。

だから温灸を手に入れてからは、ほとんど毎日、

ジンユというツボのみならず、

仙骨付近をはじめ肩も肩甲骨のあいだも、背骨も

みな手が届く背部に、温灸を続けた。

そんなことを2年は続けただろうか。

わたしを悩ませた坐骨神経痛はスッカリ消退し、

それいらい再発はない。

一発で治らなくとも、何年もかけて治す。

それもまた凡の手以上神の手未満の

馬骨無尽のオハコだ。

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2017.06.26 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

コメント

ちょっとっ。。

連日、内容濃すぎ。。

虚空に漂うスキマを与えてください。

投稿スピード規制、
イエローカードです(笑)

2017/06/26 (月) 08:57:55 | URL | 瓜食めば #- [ 編集 ]

ヒヒヒ


いいでしょ、瓜さん好みのエスプレッソ超濃厚で、

おまけにワープスピードのエンタープライズ号、

いやターボ仕様のタートル号か(笑)

馬骨無尽の底力、とことん見せたるぜ!

ってなもんです。

このへんの内容は、ちょっとプロ仕様なんだけど、

そういう世界があることを、一般のひとが知ることもまた良し、

と思い、リミッター外して、色んな文献をピックアップしてます。

まあ、ここの読者なら、ついてこれるはず。

温灸の良さも続けてみることで、また違った側面が見えてくる。

なんでもまず実践ですな。

2017/06/26 (月) 10:17:09 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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