天人合一

「からだのバランスを左右する三大要因は気圧、感情の高ぶり、食生活である。気圧がさがると血糖値がさがり、赤血球数が減少し、からだの酸素吸収量が低下する。それが生命力を低下させ、痛みやうずきに敏感にさせる。反対に、気圧があがると血糖値があがり、赤血球数が増加し、酸素吸収量がふえ、生命力が高まる。感情の高ぶりは首から下の筋肉を緊張させ、脳の血液循環をさまたげる。そのことが異常な神経インパルスを刺激して、全身のバランスをくるわせ、体内の生理作用にも異常をまねく。気圧を変えることはできないし、感情の高ぶりをコントロールするのはむずかしい。だが、食生活なら簡単に変えることができる。ところで自分の食生活についてまともに考えている人がどれくらいいるだろうか?なにも考えずに食べ物を口に放りこみ、その食べ物がからだのなかでどうなるかなど無関心な人が多いのではないだろうか?食べ物にたいするからだの反応についてもっとよく知れば、むやみに頬ばって、あわててのみこむようなことはしなくなるはずだ。・・最良のアドバイスは『バランスよくたべる』、そのひとことにつきる。ところが、専門家の見解はたがいに矛盾するものばかりで、なにがバランスなのかがわからない。必要なのは常識だけだ。毎度の食事で炭水化物を中心にして、タンパク質をほどほどに、脂肪をごく少量とればそれでいい。食事の量や栄養素の比率は人によってちがい、活動状態によっても変わる。固定した比率はない。自分をよく見つめ、自分の体型を自覚し、自分のからだとこころを知ることが先決だ。それがわかれば、食事の量と質はおのずとわかってくる」ロバート・C・フルフォード&ジーン・ストーン著 上野圭一訳『いのちの輝き』翔泳社




いわゆる青空が晴れた高気圧になるとヒトの自律神経の交感神経が優位になる。

交感神経が優位になるとアドレナリンが分泌されて、

血糖値が上がり、血流がハイスピードになって、

身体中に酸素や栄養素が行き渡り、気分も晴れる。

お天気が晴れると気分も晴れるのだ。

反対に曇り空や雨模様になるとヒトの自律神経の副交感神経が優位になる。

副交感神経が優位になるとアセチルコリンが分泌されて、

なんとなく身体中がグンニャリとしてだるくなり、

やる気がでなくなって気分が曇る。

お天気が曇ると気分も曇るのだ。

ヒトの身心はお天気と連動しているのだ。

東洋医学では天人合一(てんじんごういつ)というスローガンが掲げられる。

このスローガンは天と人はいつも一緒だ、という意味だ。

お天気とヒトの生理と心理が一致していることを

2000年前の中国の鍼医たちはすでに知っていたようだ。

お天気のみならず、ヒトの身心は感情の起伏に伴う筋肉の緊張状態とも

連動し、食生活とも密接にリンクしている。

お天気、感情、食生活。

この3つに注意することで養生のヒントが得られると冒頭の書で

アメリカの伝説的な手技療法家であったフルフォード博士は喝破した。

まことに優れた達見と感服する次第だ。

交通事故によるムチ打ち症などで首の骨がおかしくなって

ストレートネックになると、「お天気病み」が強度に出現するようになる。

低気圧が南の海上で発生しただけで、即座に頭痛が増す。

そんな症状に苦しむ患者も多い。

そうした患者には、首をほぐす治療だけでなく、

やはり全身をほぐす治療を私は心がけている。

気圧を変えることや患者の食生活を変えることは私にはできないが、

患者の体壁筋肉系の緊張をほぐすことなら出来る。

患者の体壁筋肉系の緊張やユガミをアジャストすることで、

わたしは患者の身心を天と一致するように働きかけるのだ。

鍼灸指圧の治療家は患者の体壁筋肉系に働きかけることで、

患者をソフトランディングな天人合一の境地に導くのだ。

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2017.06.02 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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