現場の哲学

「聖人と称し 仏陀と号するも もとより人なれば
 
 畢竟 我 講求討論の友にして 師とするものは 天地なり」




一昨日に常連さんの足の三里を指圧治療していて、

この江戸中期の思想家・三浦梅園の言葉がポッと

脳裡に浮かんだ。

この言葉の大意は机上の空論を廃し、

実学から学べ、ということになろうか。




机上の書物やネット上の知識をすべて自分のものに

しようと思えばきりがない。

また知識が増えるほどに賢くなるわけでもない。

知識を利用したバーチャルな思考が現実に現場で

役立つこともあれば、そうでないこともある。

知識で組み立てた論理がいかに完璧でも、

現場ではそれが通じない事が往々にして生じる。




そんな時、現場ではそこを打破するために、

定型とは異なるイレギュラーな手段が用いられて、

それが突破口、ブレークスルーとなって、

新しい発見や発明や独自の理論が打ち立てられる。

それが現場主義、現場イズムだ。




だから知識も大事だが、その知識は現場で揉まれて

はじめてホンモノになるのだ。

治療師を25年間もやってくると、

治療の現場の何たるか、はそれなりに経験したことになる。

そんな治療の現場から落とし込まれた養生法メソッドは、

一般化する価値はあるように思える。




「身体は硬いよりも柔らかい方がいい」

こんなひとことも現場25年の重みが加わると、

真実味を帯びてくるはずだ。






「中央より先に 地方があり、

科学・技術より先に 労働があり、

産業・経済より先に 暮らしがあり、

政治より先に 人間がある」(農文協のスローガン)




この農文協のたいへんに優れたスローガンを、

ちょっとオレ流にマネしてみる。




「机上より先に 現場があり、

理論より先に 凝りがある」




理論や理屈をとやかく言う前に、

とにかく凝りをほぐせ。

これが治療師生活25年で叩き上げたオレの現場の哲学だ。

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2017.05.12 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

コメント

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町田先生ならぬマスターハリーですな。(笑)

2017/05/12 (金) 07:52:44 | URL | 桑畑五十郎 #- [ 編集 ]

わたしも一句

「書を忘れ、畑へ出よう」

2017/05/12 (金) 13:36:50 | URL | すぽっくれ #- [ 編集 ]

コメント欄の、みなみなさまへ

ちょいとご無沙汰しておりました。

仕事と私事が多忙で、

返信レス不可にて、

たいへん失礼いたしました。

畑も、草も、スクスクと成長中。

はい、では、また(笑)

2017/05/16 (火) 19:25:18 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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2017/05/17 (水) 15:36:16 | | # [ 編集 ]

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