鍼源郷

「 魚の水中にたゆとう如く、

柳の枝葉がゆれるが如く、

ひとが勢いよく走る如く、

風の如く、

舟が水面に進むが如く、

火の燃ゆるが如く、

波がゆらぐ如く、

鉄の固さの如く、

こころの命ずる如く、

馬が疾走する如く、

鳥の飛び立つが如く、

そして龍が天に昇るが如く 」



日本中世の鍼術一派、入江流において、

鍼の手の内は、かくの如くに

文学的で詩的な表現で伝授された。

日本鍼灸の気とは、

まるでファンタジーの世界だ。

私はこれを桃源郷にならい

鍼源郷(しんげんきょう)と

名づけたい。

日本中世における気の表現は

まことに豊穣だ。

気は鍼医の指先で千変万化に

作り変えられるのだ。

私の鍼先の気龍も、

ある時は魚に、

またある時は馬に、

鳥に、木の葉に、鉄塊に、

火焔に、風に、

変化するのだ。

気の世界はまさにイリュージョンだ!

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2017.04.16 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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