ファントムのお蔭

下條信輔「サブリミナル・マインド」中公新書より
【非常に面白い、というよりほとんどショッキングな研究が、運動生理学の古典の中にもあります。「断頭動物」あるいは「除脳動物」の行動に関する研究がそれです。断頭動物というのは読んで字の如く、頭部を手術で取り去ってしまった動物のこと。除脳動物というのは、大脳皮質を切り取ったり破壊した動物のことです。ではまず、プリューガーという生理学者による「断頭カエル」に登場してもらいましょう。まずはじめに意志があり、この意志には当然目的があり、この目的を達成するための合目的的なプランが形成される。ここまでが、脳でなされる高次機能であり、そこから先の筋肉への運動指令などは脊髄以下の末梢神経のはたらきである。このような仮定は、まあ生理学者なら当然のものと思われるでしょう。ところがプリューガーは、この当然と思われる仮定をはなばなしく覆して見せたのです。普通の(五体満足な)カエルを板上に固定しておき、背中の片側に酸などの刺激物を一滴垂らすと、そちら側の後肢の先を器用に背中に持ってきて、その場所をこするような、掻くような反応が見られます。たとえば、背中の中央から少し右側の位置に酸を垂らせば、右肢先でこするわけです。次に右肢を固定しておいて背中の同じ位置に刺激を与えると、カエルは当然のことながらまず右肢で反応しようとしもぞもぞするでしょうが、駄目だとわかるとすかさず左肢で背中ごしにこの右側の位置を掻きます。これはこれ自体で、すでにたいへん高級な行動といわなくてはなりません。というのも、カエルは生まれてこのかたただの一度も、右背中の刺激に対して無理をして左肢で反応したことなどなかった公算が大きく、それにもかかわらず、いざ必要となるとすかさず反対肢の適切な応用ができたからです。私たちもたとえば右にバランスを崩せば右足でたたらを踏み、右手を壁などに突っ張って身体を支えます。しかし運悪く右手を怪我してギプスか何かで固定していれば、とっさに左手がでるでしょうし、また右足が何かにひっかかりでもすれば、左足をクロスして踏みだし、かろうじて転倒を免れるでしょう。これと同類の合目的的な反応を、カエルも示したというわけです。さてここから先がプリューガーの実験の真骨頂なのですが、彼はカエルの頭部を切断し、胴体と四肢だけになった(気の毒な!)カエルで同じことを繰り返したのです。まず背中の右側に酸を垂らすと右肢で掻く。これは驚くには当たりません。なぜなら当時からこの種の単純な反射は、脊髄レベルの神経系で十分であることがわかっていたからです。しかし驚くべきことに、そして不気味なことに、断頭カエルでも、普通のカエルと同じように、右肢を固定してから「右側」の背中に酸を垂らすと、「左肢」で掻いたというではありませんか。この結果からプリューガーは、目的にかなう行動(随意運動)は脊髄レベルで組織化され得ると考えました。脊髄はそれ自体で、運動の協調や指揮という重要な役割を果たすことができるのです。これは「不随意運動は脳の下部と脊髄で、随意運動は脳の上部特に皮質で」という17世紀以来確立していた考え方に真っ向から挑戦するものでした。最近になって(1989年)ある神経科学雑誌の掲載された論文によりますと、ギッツアらはこのプリューガーの古典的実験を追試し、肯定的な結果を得ています。彼らは断頭カエルにおける反対肢の使用を確認したばかりか、その掻く(こする)反応の位置の正確さを、断頭されない普通のカエルと精密に比較しています。その結果、断頭カエルはわずかに劣るものの、ほとんど普通のカエルに比べて遜色ない成績を示しました。ただし、より詳しくいうと、断頭カエルの反応が健常カエルとどこまでも同じであったわけではありません。より柔軟な、場面に応じた反応を要求すると、差が現れたのです。たとえばこすられる側の肢の位置を極端に変えると、反応が不正確になり、またばらつきも大きくなりました。・・ゴルツという生理学者による「除脳犬(無大脳犬)」のデモンストレーションも、プリューガーのカエルと同じくらいに生理学史上有名で、同じくらいにショッキングです。ゴルツは、頭蓋骨に開けた小穴から高圧の水を注入することによって、犬の大脳を広汎に破壊しました。その中の1例は8ヵ月も生存し続け、ゴルツは、その犬を欧米各地の学会や研究室で見せて歩くことで、一大センセーションを巻き起こしました。大脳のない犬は、刺激を与えられない限り眠っているように見えました。しかし、大きな音を立てると目覚め、痛み刺激によってうなり、立たせると自分の足で歩き、口に食物を入れると飲み込んだといいます。さらに、日差しの入る窓際へ行って寝そべり、気持ちよさそうにうたた寝さえしたというのです。ゴルツのこの結果は、脊髄は「感覚する」ことができ、またそれが受け取った感覚に対して行動を組織化できるという意味で、プリューガーの考え方を支持するものと解釈されました。この後の研究でも、除脳犬は駐立姿勢(四つ足で立った姿勢)を保ち、前へ引っ張れば前肢で支えて、後ろへ引っ張れば後肢で支えて抵抗するというように、大脳のある普通の犬と同じ行動をとりました。随意運動、あるいは意図と目的による行動の組織化といった高次機能は、従来は大脳皮質のはたらきと考えられてきましたが、実は小脳などの低次脳と脊髄レベルでも可能であることが、こうした研究から証明されました。極言すれば、脊髄にはある限定された「意識」が存在するとさえいえそうです。】




ぎゃっ、ピックアップ文、チョー長っ(笑)

すみませんね。

かつて7年前頃に某掲示板に2回に渡り

自分がコメントしたものを、

こちらに久しぶりに1回にまとめて拝借してきたもので。

こういう風に既出のネタを再吟味してみると、

また違った風景が見えてくる。

たしかに肉体場レベルでは脊髄が脳の代用をしている可能性は、

この記述から伺える。

しかし、ここに気マトリックスの不可視の電磁場ボディの存在を

オプションとして追加すると、

またべつな視野が広がるのだ。

その新たな視点とは、

肉体場を一部失っても、

ファントムボディがそれを補う可能性だ!

ファントムリーフ、ファントムペインの証拠は、

ファントムボディが実在することを浮かび上がらせた。

脳を失ったカエルやイヌは、

電磁場脳つまりファントムブレインの見えざる影の力で、

その意識を正常に保ち得たのではないか?

ふぅ〜む、オレも少しは出来るようになったか(笑)

ネットにおける言論活動もまた修行の場なのだ。

光伯堂創業25周年アニバーサリーフェア、

ハリィーの脳内Xファイル祭り、

只今 絶賛 開催中(笑)

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2017.04.09 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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