DLS

ヒトの体壁筋肉系に発生する凝りには

得体の知れないモノが棲んでいる。

その得体の知れないモノは

わたしの指圧により顕在化する。

顕在化するとは、その動きが目に見えて、

その動きが私の指にヒットするということだ。

ヒトの体壁筋肉系の凝りに棲む得体の知れないモノは、

治療中に患者が寝た時に特に発生しやすい。

わたしの指圧が佳境に入り、押す時間が長くなる。

いよいよヤツのお出ましだ。

わたしには凝りに棲む得体の知れないモノが、

空想の動物である竜に見える。

凝りのなかで眠りから目覚めた竜は、

羽根を広げて伸びをすると、

もぞもぞと動きを開始して、

体壁筋肉系の雲海をさまよいはじめる。

その竜の飛び交う動きは規則があるようでなく、

アンフォルメルに自在だ。

凝りに潜む竜を導くには、通常の指圧では無理だ。

一圧一圧のリズムが一定で速くては、

竜は決して見えてこない。

一圧一圧のリズムをイレギュラーにわざと破綻させ、

長押しをした時に、とにかく待つのだ。

押したままジッと待つ。

この攻めの指圧ではない「待ちの指圧」、

押していながら少し力を抜く「引きの指圧」が

できなければ、竜とは対面できないのだ。

竜が目覚めたら、あとは竜の動きに任せればいい。

竜が体壁筋肉系を自由に飛翔し、そこかしこに

ATPの炎を噴射していくごとに、

体壁筋肉系は柔軟に変容し、

竜の振動はやがて体壁筋肉系から

腸管内臓系まで、ゆさぶりにかかる。

凝りから解き放たれた竜が狂喜乱舞して

体内を駆け巡ると、患者の身心はそれと当時に、

軽やかになる。

さきほどまであれほど激しく動いていた竜の動きが

静まってくる頃合いが、竜との別れの時だ。

竜はどうやら患者の体内から体外へと飛び去ったようだ。

私が鍼灸指圧師になって25年余。

私はこの凝りに棲む竜に導かれてここまで来た。

竜が私の師匠なのだ。

東洋医学は気の医学だ、と通常は思われている。

しかし、それはひとつの洗脳の結果なのだ。

真っさらな気持ちで臨床に臨み、垣間見た命の真実。

それをこれまでの洗脳概念の気という言葉に

むりやり当てはめなければならない理由などない。

あくまで私個人が感じた手応えを、

私個人が生みだした言葉で語って何が悪い?

竜は決して経絡(けいらく)などという空想のルートを

規則通りに歩むことはしない。

竜は自由自在に体壁筋肉系のなかを行き来する。

経絡=規則的なルート、という固定概念が

命の真実を見る目を曇らせて邪魔をするのだ。

体表のある一点を押していると、

その押した一点の圧刺激は体表のあらゆる部位へと波及する。

この私が発見した現象である「体表・体表反射」を竜になぞらえて、


【 DLS( Dragon Like Stream ・竜のような流れ )】


と、わたしはここに命名する。

本邦初、世界初の私オリジナルの用語だ。

DLSは指圧治療における分子レベルの生理活性変化の前に

起こる量子レベルの生理現象という位置づけだ。

恐らくは気というカテゴリーは分子レベルよりも

微細で淡い量子レベルの領域の生理現象だと私は睨んでいる。

しかし、量子レベルの世界が分子レベルの世界に

どのように関わっているのかの詳細研究は、

まだ漠として進展していない。

アメリカでは「バイブレーショナル・メディスン」という

言葉が創始されて、同名の書物がベストセラーを記録している。

邦語訳版の書物を私も入手して読んだが、

その先進的でフロンティアな意気はかうが、

まだまだこなれていないと感じる。

わたしのような術者のナマの声が反映されるようになれば、

バイブレーショナル・メディスンも、

より手の内になじみやすくなるはずだ。

DLSを発見し、DLSを師とし、DLSを導くために

わたしはこの25年間、治療師をやってきた。

いまそんな感慨を抱いている。

ヒトの命にはDLSが宿る。

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2017.03.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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