真実の時



「 The Moment of Truth 」

私が高校1年生の時に観た映画の原題だ。

まだビデオもそれほど普及していない、

ましてDVDなど見たこともない、

今から30年以上前のはなしだ。

この映画、日本では

「ベストキッド」の名で上映された。

ご存知のように、

主役のダニエル役のラルフ・マッチオと、

空手の師匠のミヤギ役のノリユキ・パット・モリタが

ブレイクした映画だ。

ちなみにヒロインのアリ役のエリザベス・シューが

めっちゃ可愛くて、むしろ、

そっちの印象が強い(笑)

この映画のストーリーはたいへんにわかりやすい

いわゆる定番のスポ根ものだ。

弱かった主役が師匠の導きで強くなり、

自分をいじめつづけた主犯を最後に倒す、という

単純明快のプロットだ。

シリーズ化されて4まで制作され、

リメイク版がジャッキー・チェン主演で

近年に上映されているそうだ。

私は1と2を公開時に劇場で観たのみだ。

1のラストにかかるシーンになぜか

いまでも心に残るシーンがある。

ダニエルが空手トーナメントを勝ち上がり、

決勝戦に向かう前のシーンだ。

決勝戦の前の試合でダニエルは負傷する。

その負傷を師匠のミヤギが不思議な術で治すのだ。

ミヤギは両の手の平を合わせて合掌の形にして、

おもむろにこすり、摩擦熱で手の平を熱くして、

その熱くなった手をダニエルの負傷した患部に当てるのだ。

なぜか、このシーンが今でもハッキリとよみがえる。

ギリシャの医聖ヒポクラテスは、

治療中に患者の患部に当てた自分の手が光るのを

目視していたという。

ミヤギの手がその時に光っていたかどうかは

覚えていない。しかしダニエルはミヤギの

その不思議な治療術で見事に復活し、

優勝を勝ち取る。

医のルーツは「手当て」だ。

私は指圧の治療中によく不思議な動きを感じる。

押している指がなにか得体の知れないモノに、

押し返されるのだ。

するとその押し返してくる「動き」の波は、

今度はそこかしこへと飛び交いはじめ、

動きの波は患者の身体中へと波及していく。

肩を押しているのに、足先へと飛ぶ。

腰を押しているのに、手先へと飛ぶ。

足を押しているのに、顔へと飛ぶ。

不思議な動きはこうして

患者の身体中を駆け巡るのだ。

こんな動きの波がよく飛ぶ治療が出来ると、

なぜかこちらの気分も非常に良くなる。

もしかしたら、わたしの身体にも

おなじような動きが起こっているのかもしれない。

脳波同調現象。

気功師と被術者の脳波は同調するのだ。

だとしたら、患者の動きの波と

私の動きの波が同調しても不思議ではない。

わたしはこの得体の知れない動きの波を、

古来からの空想の動物である竜に例えた。

凝りのなかで眠っていた竜が目覚め、

おもむろに羽根を広げ、そうして

クチから炎を吐き出しながら、

飛翔していく。

そんな姿がいつも見えてくるからだ。

いつもと言ったが、必ずしも、

いつも、とは限らない。

患者が治療中に寝てしまった時に、

竜は現れることが多い。

竜と対面し、竜の飛翔を観察し、

竜と対決するひととき。

そのひとときは、

治療師の私にとって

命の不思議を垣間見る

「真実の時」だ。






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2017.03.19 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

コメント

話は違いますが・・・

スペインでは・・・「真実の時」という言葉を闘牛で使います。
「la hora de la verdad」{ラ・オラ・デ・ラ・ベルダ}、闘牛士が闘牛に止めを刺す瞬間のことです。
骨と骨の間の延髄あたりに一発で入れることができたら、巨体の闘牛は数秒から数分で倒れます。

私は、スペインに20年近くいて、数度しか闘牛を見たことがありませんので、残念ながら、一発で倒すような真実の時には遭遇していません。

この真実の時は、今村さんが書いていらっしゃる、手当てで治すのと真逆ですが・・・。

4282

2017/03/19 (日) 16:12:50 | URL | ひろみ #3USpdlJ2 [ 編集 ]

ネアンデルタール人


が最後を遂げたのが、スペインのジブラルタル海峡を望む海岸の洞窟群と言われています。

ネアンデルタール人はオーロックスやシカ、サイなどの大型動物を仕留める時は、

馬乗りになり、獲物の肩甲骨の間にヤリをひと突きにして心臓を狙った、といいます。

しかし、それは百発百中ではなく、振り落とされて、打撲、骨折が絶えなかったことが、ネアンデルタール人化石の遺骨から判明しています。

ネアンデルタール人にとっての真実の時は、自分の命と引き替えの瞬間だったといえます。

実はわたしたちホモサピエンスのゲノムには、ほんの少しですが、ネアンデルタール人の遺伝子が含まれています。

つまり私たちホモサピエンスはネアンデルタール人との混血なのです。

そのネアンデルタール人の遺伝子がスペインの闘牛の歴史をゲノムから支えてきたのかもしれません。

ホラアナライオンを仕留めるのは、相当に大変なことだったはずです。

そんな勇敢な遺伝子が私たちのゲノムに刻まれています。

2017/03/21 (火) 19:53:42 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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