開放元年

東洋医学は鍼灸指圧という道具(ツール)が

まず、はじまり(ルーツ)にあり、

その鍼灸指圧という道具が実用に値したから

これまで2000年も継続した。

道具を使うためには取り扱い説明書、

いわゆるトリセツが必要だ。

だからトリセツとして東洋医学理論が出来た。

しかし、それはまだ科学が発展しない時代に

むりやり作らねばならなかったのだ。

それで中国において、当時、支配的だった

易経(えききょう)という学問を援用し、

この世界を陰(いん)と陽(よう)の2つに

まず別(わ)けて考え、さらに、

木火土金水(もっかどごんすい)という

5つのカテゴリーに細分化して世界を捉えようとする

陰陽五行理論(いんようごぎょうりろん)という

パラダイム(枠組み)が東洋医学のトリセツとして

採用された。

鍼灸指圧というツールを使いこなすトリセツとして

陰陽五行理論はこの2000年のあいだ、

本当によく役だってくれた。

その恩を世界の鍼灸指圧師たちはこれからも

忘れることはないだろう。

時は2017年。

ようやく開放元年が訪れた!

さあ、新しい東洋医学の歴史が今からスタートするのだ!

東洋医学は生命力を表現するために、

気(き)というキーワードを用いてきた。

それは2000年前の

心電図も脳波計もCTスキャンもMRIも血液検査もできない時代に、

生命力を計る指標となる何らかのキーワードが

必要だったから編み出された言葉だ。

そうしたトリセツの必然性で生まれた気という言葉も、

2000年も経つと、屁理屈がつきまとい

とんでもなく崇高で偉そうなモノになってしまった。

単に気という言葉を使うしかなかったのだ。

それなのに気という用語が

何やら神秘的な様相を呈してきた。

そして気という言葉の意味は拡大されて

生命力だけでなく、宇宙の根本を創成するパワー

という概念にまで発展した。

この宇宙のすべてが気の力で貫かれている。

この宇宙のすべては気でひとつにつながった存在だ。

そうした気モノガタリはたしかにロマンがあって、

まるでファンタジーのエンタメを楽しむように心が躍る。

しかし、残念ながら気というキーワードの

賞味期限はもう終わったのだ。

生命力を表現するには、

心電図や脳波計のほうが便利だ。

あるいは瞳孔が開いているかどうか、

脈があるかどうか、を調べるだけでも十分だ。

べつに気という用語を使用せずとも、

生命力くらい把握できるのが今の時代だ。

気が抜けたビールならぬ

気の概念を失った東洋医学に存在価値などない?

あるいは気の概念を失ったら東洋医学は

東洋医学でなくなる?

そんな危惧を抱く業界人は恐らく99%にのぼるだろう。

気という用語にしがみつかなければ生きていけないまでに

気に毒されてしまったのが東洋医学界、

鍼灸指圧師なのだ。

気という言葉も元(ルーツ)をたどれば、

単にトリセツの必要から生まれたに過ぎない。

であるのなら、2000年後のいま、

べつなトリセツに更新されるのを機に、

気という用語がそのトリセツから消えてなくなるのは

自明なのだ。

いや、それはあくまで私個人のトリセツだから、

旧来のトリセツでこれまで通りの鍼灸指圧を

継続したい99%の業界人には、

関係のないことではある。

だから安心して気という言葉を使用して、

99%の鍼灸指圧師はこれまで通り、

2000年来の鍼灸指圧を踏襲していくだろう。

そのことにべつに私が異を唱える理由はない。

ただ、わたし個人に限って言えば、

もう気という用語など使用しないで、

十分に現代科学、生理学の言葉だけで、

東洋医学の治効メカニズムは説明しきれる、

といま判断しているのだ。

ヒトの皮膚は押されるとATPを放出する。

ATPとはご存知のようにアデノシン三リン酸という分子だが、

このATPという分子からリン酸がひとつはずれて、

ADP(アデノシン二リン酸)という分子に変換される際に、

エネルギーが放たれる。

このエネルギーが細胞生理の駆動力、

すなわち生命力なのだ。

そしてこのATPは細胞で作られるのだが、

糖質を分解する解糖系というシステムをスタートとし、

ミトコンドリアへとつながるラインで分子が流れて、

ミトコンドリア内の酵素反応により95%の

ATPが生み出される仕組みだ。

つまり生命力の源となるエネルギーのATPは

そのほとんどをミトコンドリアの産生に依存しているのだ。

(※ ATPはエネルギーであるとともにホルモンでもある)

ということは、生命力があるということは、

ATPがあることに等しく、

生命力を高めることはATP産生を増産することに等しい、

ことが見えてくる。

生命力が高いことは健康であると言えるだろう。

ならばATPをよく産生する身体を手に入れれば、

健康な一生が送れそうだ、となる。

そこでATPの95%を産生しているミトコンドリアを

元気にすれば、もしかしたらATPの産生量が増えて、

エネルギッシュな人生を送れそうだ、との期待が高まるのだ。

そんな理屈から、いまチマタではミトコンドリアを元気にする

ためには、こうしたらいい、ああしよう、の

ミトコンドリア丸投げ論が、大流行の兆しを見せている。

しかし、こうしたミトコンドリア丸投げ論トレンドは

とりあえず激スルーの完無視でオッケーだ。

だいたい、こうした論は、スカスカのチャラチャラで、

すべて線形的なお馬鹿な理屈で成り立っている。

生命はこうしたらこうなる、という線形的な論理が

いっさい通じない世界だ。

なのに人間の思考は線形的なおさまりのよいシックリする

キレイな論理が大好きなので、

こうした線形ロジックにはまるのが常なのだ。

ミトコンドリアを単独で活性化する事ができないのは、

ミトコンドリア内の酵素が細胞核遺伝子で生み出されているという

たったひとつの事実を述べるだけで十分だ。

ミトコンドリアは細胞内小器官に過ぎない。

だからミトコンドリアだけをどうこうしようというその発想自体が

最初から間違っているのだ。

こうしためんどくさい問題はともかく、

先に述べたように、

皮膚は押せばATPを放出することも事実だ。

皮膚が押されることでATPを皮膚から放出する

ということは、皮膚内のミトコンドリアが

押されることで活性化して、

ATPを放出するということだ。

つまり皮膚を押すことで

皮膚のミトコンドリアは活性化するのだ。

そして皮膚のミトコンドリアが放出したATPは

皮膚の深部に伝達されてホルモンとして機能する。

ATPは生命力と同義だ。

押せば命の泉湧く。

鍼灸指圧は気ではなくATPを操る医学。

東洋医学は気の医学ではなくATPの医学。

鍼灸指圧は生命力であるATPの産生量を増すから

よく治効を発揮する。

鍼灸指圧を気の医学からATPの医学へ。

「鍼灸指圧はATP医学である」、

と地球人口72億人のすべてが

認知するパラダイムシフト(枠組みの刷新)の

夜明けに向けて、

いよいよわたしの孤軍奮闘が

はじまる!

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2017.03.18 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

コメント

今年は、なんか、いろんなことがどんどん開放されそうな感じがしますね。

数年前から、そんな感じでしたけれど、さらに加速しているような気がします。。。

パンドラの箱が開いちゃってますから・・・。

6609

2017/03/18 (土) 19:51:10 | URL | ひろみ #3USpdlJ2 [ 編集 ]

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