ツールがルーツ

はじめに道具ありき。

SF映画「2001年 宇宙の旅」のエピソード1に登場する

原始人類のシーンで象徴的に描かれているのが、

動物の骨を道具に思いつく1シーンだ。

なにげなく砂をかき分けて、

そこに転がっていた動物の骨がクランと揺れて傾く。

その不思議な骨の動く様に見とれた原始人類のひとりが、

その動物の骨を手にとる。

いぶかしげにその骨をしげしげと眺めて、

その骨をつかんで、先程と同じように

骨を地面に叩くようにゆらしてみる。

モノリスと太陽と月のイメージがここに重なる。

そんなシーンのあとに、おもむろに

原始人類がその骨を使って動物を叩き殺して

食べるシーンへと続いていく。

道具の使いはじめには、その道具を操るための

思想や信条や理論などないのだ。

あくまで実践的な利便性が先に立ち道具を使い出す。

鍼灸指圧もまた同じだったはずだ。

指を使って身体を撫でる。

ハリのようなもので膿を排出する。

火を使って患部を焼く。

抗生剤などない時代に火で消毒滅菌することは、

バイ菌の殺菌にむいていただろう。

そんな実用性、利便性が鍼灸指圧の起源にある。

東洋医学などと偉そうにドヤ顔で宣言する前に

すでに鍼灸指圧はあったのだ。

5400年前のアイスマンの入れ墨はハリ治療の痕跡とされる。

アイスマンは東洋医学を習った鍼灸指圧師に治療してもらったのか?

いや、そんなことはない。

なぜなら当時の欧州に東洋医学はまだ伝播していなかったからだ。

いやいや、東洋医学が成立したのはアイスマンが生きた時代から

さらに遅れること2000年後のことだ。

アイスマンはだから東洋医学ではないハリ治療を受けたのだ。

私たちは鍼灸指圧と言えば東洋医学と固定概念で思っている。

しかし、それはあくまで後付けの現代の屁理屈だ。

易も、陰陽も、五行理論も、まだ未発達の時代から

鍼灸指圧術を人類がおこなっていた。

それは利便性と実用性をもとにそれぞれがそれぞれの

やり方で継承したものだったのか?

鍼灸指圧はあくまでツール(道具)なのだ。

そのツールを使いこなすために、

果たして高尚な東洋医学の理論などいるのだろうか?

痛いところに手を当てる。

この手当てという原点(ルーツ)に東洋医学の理論も

ヘチマもない。

道具、ツールがすべてのルーツ、始まりだったのだ。

ツールがルーツ。

我ながらいいネーミングのシリーズがスタートした!

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2017.03.11 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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2017/03/11 (土) 22:21:04 | | # [ 編集 ]

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