身体論の解体と再構築 28

「健康になる方法は無限にある」今村光臣(C)



運動ホルモンと呼ばれるホルモンがある。

その代表が皮膚と血管壁で合成される一酸化窒素と

心臓で合成されるナトリウム利尿ペプチドだ。

どちらも血流を促進したり、利尿を促進する。

また一酸化窒素には筋肉をほぐす作用もある。

運動やスポーツをひとが好むのは、

こうした運動ホルモンの血流促進効果で

身体が気持ち良くなることを体験的に知っているからなのだ。

また運動をするとオキシトシンというホルモンも分泌されて、

オキシトシンに連動してβエンドルフィンというホルモンも

合成されてくる。オキシトシンは血流促進や筋弛緩作用や

認知機能改善、降圧作用など幅広い生理活性作用がある。

βエンドルフィンは言わずとしれた天然の痛み止めホルモンだ。

だから運動やスポーツをすると、一酸化窒素とナトリウム利尿ペプチドと

オキシトシンとβエンドルフィンがもれなく身体の中に湧いてくる。

すべて自分の細胞のDNAが生み出した自前のホルモン剤だ。

これら運動ホルモンのすべてが実は鍼灸指圧でも合成される。

鍼灸指圧をすると皮膚と血管壁で一酸化窒素が合成されて、

心臓でナトリウム利尿ペプチドが合成されて、

皮膚と血管壁でオキシトシンが合成されて、

皮膚でβエンドルフィンが合成されてくる。

また皮膚は鍼灸指圧をすると表層でATPを合成し、

そのATPがホルモンのように作用して、

二次メッセンジャーとして鍼灸指圧の刺激で皮膚表層で合成された

ATPは皮膚深層へと伝達される。

ATPは筋肉を動かしたり、脳でモノを考えたりする際の

人体の生理活動に欠かせないエネルギーだ。しかしこの

鍼灸指圧の刺激で皮膚表層で生み出されるATPのように、

ATPは近年になりこのようなホルモンとしての機能が注目されている。

鍼灸指圧は運動やスポーツで分泌量が増す一酸化窒素をはじめとした

すべての運動ホルモンの分泌を促進し、

また運動に欠かせないホルモン&エネルギーであるATPの産生も促進する。

治療院のベットにゴロンと横になり、

鍼灸指圧の治療師の術に身をゆだねているだけで、

運動ホルモンのすべてとATPが身体中に湧いてきて、

血流が促進されて、利尿が促進されて、

筋肉が柔らかくなり、血圧が安定し、

認知機能が高まり、多幸感に包まれて、

痛みが緩和されて、気分が晴れるのだ。

スポーツの語源は「気晴らし」。

ならば、まさに鍼灸指圧こそが最上の気晴らしを演出する

スポーツのなかのスポーツ、

「キング オブ スポーツ」と言えるはずだ。

世の中的には、スポーツと言えば陸上競技、

野球にサッカー、体操、ゴルフに水泳、

ウォーキングにジョギングにマラソン、トライアスロン、

バスケにバレーにラグビー、テニスに卓球、

柔道、剣道、サーフィン、スケボー、スノボー、

スキー、スカイダイビングにマリンダイビング、

トレッキングにボルタリング、カヌー、

バイクに自転車、カーレース、

ジェットスキーに乗馬と

つぎつぎに既存のスポーツ種目が

頭に思い浮かぶ。

しかし、鍼灸指圧をスポーツとして思いつく者は、

まだ日本にも世界にもひとりもいないはずだ。

これら既存のメジャーなスポーツ競技に精を出す時、

そのアスリート(競技者)の体内には、

先に記した運動ホルモンやATPが産生されてくる。

しかし、こうしたスポーツにはケガや身体の故障が

往々にしてついてくる。

ベットにゴロンと横になる鍼灸指圧というスポーツには、

こうしたケガや身体の故障の心配は一切無い。

むしろ既存のスポーツで不可抗力にも起きてしまったケガや

身体の故障を速やかに治療する効果を発揮するのが

鍼灸指圧というスポーツなのだ。

このスポーツ障害を専門にターゲットにする領域を

当業界ではスポーツ鍼灸と呼ぶ。

私が言っているのはこのスポーツ鍼灸のことではない。

スポーツ鍼灸ではなくて、スポーツとしての鍼灸指圧、

スポーツとして楽しむ鍼灸指圧のことだ。

だから、既存のスポーツ鍼灸は、

既存のスポーツをやって痛めた身体を、

また本来はスポーツである鍼灸で治すという

なにやら複雑な二重スポーツの様相を呈していると

言えるのだ。

そういうわけで、そんな複雑な二重スポーツではなく、

ストレートに鍼灸指圧をスポーツとして認めれば、

きわめて理にかなっていると私は提案する次第だ。

鍼灸指圧というスポーツの世界では、

だからベットにゴロンと横になるクライアントは、

鍼灸指圧という競技に参加するアスリート(競技者)だ。

ヨーイ、ドンッ!で、指圧師のファーストタッチがその

アスリートの皮膚と血管壁を押し始めると、

つぎつぎに皮膚と血管壁から一酸化窒素がバトンタッチされて、

血流がハイスピードで加速し、その10万キロの

血管内を赤血球や白血球がレースする。

脳内モルヒネのβエンドルフィンの分泌量がやおら増すと、

スポーツハイな高揚感に満たされて、

痛かった肩や腰や膝の痛みが和らいでいく。

凝り固まっていた筋肉はオキシトシンで十分にほぐれた。

ゴールの合図は対戦相手の治療師の

「はい、お疲れ様でした!」のひとことだ。

ベットに起き上がって我に返ると、

そこには治療前いや競技前の自分とは

打って変わったATPに満ち足りた自分がいる。

ああ、まるでスポーツをしたのと同じ気分だ!

まさにその通り!

鍼灸指圧こそが最上のスポーツだからだ!

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2017.03.06 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

コメント

お久です。

ご無沙汰しています。

昨日、エンドルフィンが皮膚で作られているというようなことを書いてある皮膚科の医師の記事を見つけて、「エンドルフィンと皮膚」で検索したら、この記事がヒットして、おぉーって感じです。

深いですね、本当に、人体は。。。。

最近、子供の場面緘黙と登校拒否関連でいろいろと調べています。
私自身の不手際で、息子の状態が悪くなってしまったこともあり、神経質になってしまっているのが分かります。
私が不安になると、彼も余計に不安になったりするので、もっとおおらかに、でーんと構えて、って思うのですが、一喜一憂の毎日が続いています。

息子の状態を見ていると、スペイン人と日本人の根本的な違いというものに突き当たっているような気がしてなりません。
上の二人は、割とすんなりスペイン人とうまくやっているのに、なぜか一番下だけ・・・。
もともとの気質や性格的なものもあるのでしょうけれど、ほんと、ややこしいです。。。

6074

2017/03/07 (火) 20:39:05 | URL | ひろみ #3USpdlJ2 [ 編集 ]

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