身体論の解体と再構築 21

よく私はクライアント様などに、

「ほんとによく勉強されていて」

などと誉めていただくことが多い。

でも、べつに私は自分が偉いとか物知りとか、

そんな風には、もちろん、これまで

これっぽっちも思ったことはございません。

いやそれどころではない。

まったく私など誉められるような

ことはなにひとつしたこともない、

そう、まったくたいしたもんじゃあござんせん。

ただ、好きで、こんな養生法の探求なんて

カテゴリーを設けて、独自の遊びを繰り広げて

いるだけなのだ。

だから、今回の「身体論の解体と再構築」シリーズも、

そもそもは、この言葉をフッと思いついて、

おっ、これは遊べるな、と始めただけの

はなしだ。

それですでにここまで、かなりのハイスピードで

20回もの記事更新を成し遂げた。

むっ、成し遂げた、ではなく、

遊ばせていただいたわけだ。

私が記事を書くモチベーションは、

自分がそのネタを書いていてファンキーな気分になるかどうか、

というのが一番の大きな理由だ。

楽しい気分で書けるネタ。

楽しくなければ意味がない。

ただそれだけの動機で続けているのがこのブログ。

だからそんなにたいしたもんではないのだ。

ではあるのだが、養生法に関しての論考は、

かれこれ25年、いやその前から換算すれば、

優に30年はくだらない。

だからそこそこのデータベースはすでに脳内に

プールされている。

そうして私なりのデータベースをもとに、

世に出回っている新手の健康アドバイスなどを

見ていると、もうこれがとんでもない惨状で、

すべてすでにどこかで公開されたもののコピペ論が

ほとんどで、それ以上のものがない、

ということに気づくのだ。

定説の焼き直し、ならそれは価値などないのだ。

あるいは誰かが発案したもののコピペなら、

それは著作権の侵害、つまり犯罪なのだ。

0からスタートして、一から自分で作った論説を

発表している者がいれば、私は賛辞を惜しまない。

しかし、いまだにそんな素晴らしい者をネットで

発見したことはない。

だからというわけではないが、

そういう意味では私の書くモノは少しは

価値があるかもしれない。

とくに前稿で取り上げたミトコンドリアが環境や食で

ATPを重視する側に進化したり、

それとは異なりATPではなく熱を産生するように

進化するというネタなど、

恐らくはあまりメジャーではあるまい。

もちろんミトコンドリア論の白眉である

ニック・レーンなどは、このことに着目し

すでに言及している。

例えば鳥類はまさに「ホット・ミトコンドリア」を

もつように進化している。

鳥の体内の深部温度は42℃にものぼる。

ヒトの深部体温の37℃よりも5℃もホットなのだ。

そしてあのダウンコートの素材となる天然のホカロンの

羽毛を身にまとうのだから、

うちの近所の水路で、冬のド寒い雨降りの最中に、

カモたちがやたらと元気にはしゃぐ姿もうなづけるのだ。

鳥たちが「ホット・ミトコンドリア」の代表なら、

ヒト界の、ウサインボルト、マイケルジョーダン、

ボブサップ、モハメドアリ、ジョイナーあたりは、

「クール・ミトコンドリア」の代表といえるだろう。

熱帯に住むヒトのミトコンドリアは、

熱帯はただでさえ暑いから体熱産生を控えて、

その分をATP産生に回すように進化する。

ATPは筋肉を動かすエネルギーだ。

だからATPが多量に生み出せる「クール・ミトコンドリア」体質の

熱帯出身の黒人は筋肉番付のアスリートに向くのだ。

反対に零下何十度の北方ロシアに住むエヴェンキ族などは、

鳥たちと同じ「ホット・ミトコンドリア」体質だ。

エヴェンキ族のトナカイ肉を大量に食べる習慣は

甲状腺ホルモンの産生をよく促進し発熱を高め、

長いあいだのそうした環境への適応進化で、

エヴェンキ族の人々のミトコンドリアは、

ATP産生よりも熱産生を重視する「ホット・ミトコンドリア」

へと進化した。

だから「ホット・ミトコンドリア」タイプは、

アスリートよりも、むしろ頭脳労働や芸術活動など、

筋肉をあまり使わないような作業が向いているかもしれない。

ただでさえホットな身体なのだ。

それなのにスポーツなどやらせたら内側から焼かれてしまう。

ミトコンドリアは余りに寒いと活動できないが、

また余りに暑くてもやはり活動できないのだ。

ヒトの深部体温は37℃に厳密に設定済みだ。

だからその深部体温がミトコンドリアが酵素活動をするのに

いちばん適した至適温度なのだ。

よって、黒人の「クール・ミトコンドリア」体質は、

熱帯環境で深部体温を37℃に下げるための進化で、

エヴェンキ族の「ホット・ミトコンドリア」体質は、

寒冷環境で深部体温を37℃に上げるための進化といえる。



『ヒトのミトコンドリアには、

「クール・ミトコンドリア」と「ホット・ミトコンドリア」

の2タイプがある』



この文言は私独自の発案で、

今回のシリーズで初めて使った

まさに世界初デビューのニューワードだ。

(※ もしも誰かがすでに同じ言葉を思いついて使用していたら何だけど。

そうでなかったら、私に許可無くこの言葉を使用しちゃあダメッ!

一度、言ってみたかった(笑))

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2017.02.27 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

コメント

こんにちは、

ちょうど、思うことがあったので、
こちらの記事に、(fc2人生で始めて)トラックバックというのをつけてみたのですが、なんかうまくいかなかったのかしら。。

インプットとアウトプットということについて
まさに、私の状況をよく説明している立花隆の言葉を見つけ、それがちょうど今村先生がよく言っている、
コピペじゃない、オリジナルの記事の話とリンクしていたので、トラックバックをしてみようか、なんて思ったのでした。

この立花隆の本は1984年に書かれたものですが、
今の時代にこそ、本当に大切な視座になりますよね。

2017/03/01 (水) 21:00:23 | URL | akechi #- [ 編集 ]

http://akechi19.blog.fc2.com/blog-entry-122.html

akechiさんの最新記事はこちらですね↑

ほんと、立花某も、たまにはイイこと言いますね(笑)

アタシの主張とあまりにおなじことを、とうの昔に言っていて、ちょっとビックリしました。

そういえば、アートの世界ではアンフォルメルの旗手と言われた故・今井俊満がやはり

「自分のコピーはしない」

と宣言し、作品のスタイルをラディカルにずっとリモデリングしつづけて一生涯を送りました。

ムッシュ今井はフランスでも評価が高い芸術家ですが、意外にも日本ではあまり知られていない気がします。

たぶん、既存の有名処を、そんなのはとっくに誰かがやったもののコピーだよ、とメッタ斬りしたのも一因しているのでしょう。

日本の洋画の世界ではかつてはフランスに詣で、誰かの作品を真似たものを書くことが、ステイタスのような時代があり、いまもそんな作品ばかりが評価されているようです。

今井はそれを徹底的に糾弾し、さらに自分の作品を自分でコピーすることすら良しとしなかった。

ある作品が受けると、そんな作品ばかりが求められて、そうして自分の作品をコピーするだけの芸術家に成り下がってしまう。

それを最悪の行為と称し、今井は作品のスタイルをずっと変え続けた。

これは恐らくはもの凄くたいへんなエネルギーのいるクール&ホット・ミトコンドリアな作業でしょうね。

出版の分野も同じでしょうね。

身体を温めれば健康になる、このツボ療法が、免疫を高めれば、

まったく誰かのコピーのコピペ、自分のコピーのコピペの、コピペ祭り。

健康法の世界なんてぜんぶコピペとウソとデタラメばかりです。

やっぱりぜんぶぶった斬る(笑)

akechiさんの言説は、わたしにとっては十分にオリジナリティーがあり魅力的ですよ!

2017/03/02 (木) 05:48:16 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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