身体論の解体と再構築 17

ネアンデアルタール人。

このホモサピエンスの親戚とも言える人類とはべつなホモたちは、

今から2万5000年前頃にスペインのジブラルタル海峡を望む

ゴーラム洞窟で最後を遂げて絶滅したとされる。

しかし、それより以前の約20万年間を彼らは生き延びた。

欧州と西アジアが彼らのテリトリーだった。

ただ地球は今もそうだが氷河期トレンドに入り、

その氷期は寒さが厳しい。

ネアンデルタール人の体はこの氷期に適応するように

分厚く広い鼻、赤毛で色白、胴が丸い筋肉隆々の身体、

に進化していた。

そして簡単な武器のヤリをつかい、

ケブカサイやシカの背中に接近戦を挑み飛び乗り、

肩甲骨の隙間から心臓をひと突きするロデオな荒技を得意とした。

そのせいかネアンデルタール人の遺骨には骨折や打撲など

動物の捕獲におけるケガの痕がしっかりと刻まれている。

ホモサピエンスはネアンデルタール人よりも華奢だったせいで、

洗練された武器を生みだして、身体のハンデをカバーした。

結果としてネアンデルタール人は絶滅し、わたしたち

ホモサピエンスは生き残った。

ただ最後を過ごしたゴーラム洞窟の周囲は食の宝庫だったようだ。

海洋を前にした草原にはウサギやヤギがたくさんおり、

海からは海藻や貝やエビやカニや魚やイルカやアザラシやあらゆる

海産物が取れた。ネアンデルタール人の最後の晩餐は

ずいぶんとリッチで豪華な食卓だったはずだ。

もちろん彼らはすでに火を使って火食していた。

食べ物を獲得するためだけにネアンデルタール人も

ホモサピエンスも生き抜いてきた。

実はそのネアンデルタール人のDNAが私たちの遺伝子に

1%〜4%含まれていることがわかった!

そうわたしたちはネアンデルタール人とホモサピエンスの

交雑種なのだ!

交雑種といっても、わずかに数%だが。

それでも、わたしはこの事実を知って、

なぜか嬉しかった。

ネアンデルタール人は決して筋肉バカだったわけではない。

片手を折り、歯を失った年老いた仲間を見捨てずに

介護していたし、死者を埋葬しその墓に献花していた。

厳しい氷期を生き抜いた強靱で優しく知的だった

ネアンデルタール人はわたしたちとは異なる言語体系を

有していた。それはまるでバレリーナかダンサーの

ように身振りや手振りのボディランゲージを

巧みに組み込んだものだったようだ。

わたしたちは一部、ネアンデルタール人だ。

食や身体操作を論考するとき、

ふと彼らの遺伝子が起動して、

こんな記事を書かせた。

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2017.02.23 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

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