身体論の解体と再構築 14

さて、身体操作について。

ひとことで言えば、私はこの身体操作については、

ハッキリ言って、シロウトと言える。

エッ、これだけ前振りしていて、

ネタをすっぽかすつもりかって。

いや、そうではない。

つまり、もっといえば全人類72億人のなかに、

ひとりでも正しい身体操作について完璧に

熟知している者などいないということだ。

ヒトはオギャーとこの世に生まれ落ちると、

誰に教わるでもなく、クビがすわり、

腰がすわり、寝返りを打てるようになり、

ハイハイをして、やがて立つマネをする。

つかまり立ちができたと思うと、

アッというまに今度は歩くマネをして、

そのうちにどういうわけかヨチヨチと

歩けるようになる。

ここまで生まれて立って歩くまで、

誰にもそのやり方など教わっていないのだ。

見よう見まねで大人のマネをしたのかもしれないし、

ゲノムにそうなるようにプログラムが仕組まれているの

かもしれない。

ホントウのところはわからないが、

ヒトは歩くことも、座ることも、立つことも、

とくに誰に教わるでもなく出来るようになる。

ただ、そこからが問題なのだ。

では、そうして直立二足歩行ができるようになったヒトが

いかにして重力負荷のストレスを緩和して、

骨や関節や筋肉を長持ちさせることができるか、

の養生法メソッドは、まだ人類72億人の誰も解っていないのだ。

しかるにチマタの身体操作に関するメソッドは、

すべてウソのデタラメだ、と断定できる。

ということで、こういう意味で

私も身体操作に関してはズブのド素人であることを、

まずここに言明しておく。

逆に言えば、だからこそ誰もがやりがいがある領域が、

この身体操作というカテゴリーとも言えるのだ。

私はこれまで治療師を25年間やってきて、

3万人以上の患者の身体を触ってきた。

だからヒトの身体のどこがどんな風に

摩耗し劣化するのか、については、

ヒトサマよりも幾らかは知っているつもりだ。

このブログでもこれまで何度も述べたとおり、

ヒトの身体は直立二足歩行というサーカス芸を

長年続けた結果、自重が負荷された部位に、

諸症状が高い確率で発症することが

わかっている。

では、その自重負荷による弊害を

いかにして予防し、そのストレスを緩和するか、

が身体操作の眼目であることがみえてくる。

それはまずはとにかく身体を柔軟にし、

自重を上手に分散することにあるような気がしている。

西洋式の胸を張って気をつけ、のあのような体育は、

だから非常にマズイ。

うっかり後ろから膝カックンを仕掛けられても、

倒れないような身体を作ることが、

身体操作のキモではなかろうか。

それはきっと昔の日本人のような生活が生み出す身体のような

気がしている。

雪隠に座る、あの作業は膝と腰を自然に鍛えた。

薪割りや井戸の水くみ、その水を運ぶ作業。

日常生活がそのまま強靱な肉体を鍛えたのだ。

今から400年以上前に来日したスペインの宣教師は、

日本人の壮健さを称えて、日本西教史という本に

日本人は世界一の健康民族だ、との誉め言葉を遺している。

その世界一健康だった日本人が住むこの国も

今や40兆円を超える医療費を毎年、

右肩上がりで献上する世界に冠たる病人国家に成り下がった。

まだ誰も真の健康法も、

真の身体論も編みだしていない。

誰もやっていないなら、

一番乗りでやってみようぜ!

体壁筋肉系が健康王国への

ゴールデンゲートの鍵を握る。

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2017.02.20 | | コメント(2) | トラックバック(0) | 養生クリエイター

コメント

体育

整列して胸張れ背筋伸ばせ!ってやられましたね。
机に座る時も、背筋伸ばせ!って線引きで叩かれましたし。
こっちの身体を壊す為にワザと背中伸ばしをやらせただろ!って云うのはイヂワルかしら(笑)

こうして、本物に出会えて溜飲です。
食事の話も面白い、いつもありがとうございます。

2017/02/21 (火) 17:25:06 | URL | 見習い①号 #- [ 編集 ]

星飛馬、これでホシヒューマと読むのか、よく知らんが(笑)

あの、ど根性スポーツアニメみたいなのが、そもそもの大間違い洗脳であるわけです。

オレもちんたら友達と喋りながら走ってたら、小学校の5年の時に、

後ろからある若い教師にケリを腰に喰らったくちですがね。

あいつの顔は今でも忘れんね。世の中舐めてはアカンということを教えてくれた恩師(笑)

まあ、体育会系は、はやいはなしが軍隊ですし。

しかし、体育なんて酷い世界ですよ。身体生理なんかまったく知らないような皆様が部活、スポーツ、体育の世界で軍曹よろしく

生徒をしごくわけだから、整形外科にとっては学校体育は金のなる木なんてイジワルを言いたくなります。

スポーツの語源は気晴らし。気晴らしがストレスになって体を壊したらほんとシャレにならん。

人間ピラミッドはあれだけ叩かれてようやく段を低くするトレンドになったけど。

机ひとつ、イスひとつ、とってもまだまだ学校はキツイ場かもね。

そもそも、ヒトの身体をいかに使えばイイのか、の論考がまったく進化していない。

まっ、だからこそ、我独り吠えるがつづきま〜す(笑)

見習い①号さん、いつも素敵なレス、ありがとうございます!

2017/02/21 (火) 19:23:11 | URL | 今村光臣 #- [ 編集 ]

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